何もかもが滑稽

何もかもが滑稽

映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「EXIT」感想 面白いけど埋もれてしまいそうな映画

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どうもきいつです


韓国映画「EXIT」観ました

有毒ガスが都市に蔓延しビルの上層階で
生き延びた2人が脱出を図る姿を描いた
サバイバルパニック映画

監督、脚本を本作が長編初作品となる
イ・サングンが務め
主演を「あの日、兄貴が灯した光」などの
チョ・ジョンソクとアイドルグループ少女時代のユナが務めています

 

あらすじ
高層ビルの中で母親の古希を祝う会に
出席していた青年ヨンナムは
大学時代に想いを寄せていた後輩ウィジュと
再開する
一方、都心部では突如として原因不明の有毒ガスが
蔓延し街の人々が倒れパニックに陥っていた
2人のもとにも有毒ガスの危険が迫り
高層ビル群から脱出を図る

 

感想
単純に楽しめる映画
展開はかなり王道のパニックムービーだけど
ガスの届かないビルの上層をつたって逃げる
というアイデアは面白かったです
ご都合主義で強引な展開なのは否めないですが…
同じタイプの作品が多い中
埋もれてしまうであろう作品

 

こんなタイプの韓国映画は
普段あまり観ないのですが
予告を見て面白そうだったので観てきました


なかなか面白い映画だったと思います
わかりやすく楽しめるエンターテイメント
最後まで勢いで観させられました

よくあるパニックムービーって感じですけど
テンション高めでコミカルな作風は
とても面白かったですね

ストーリーもシンプルですごく観やすかったですし


なにより、アイデアが面白かったです

有毒ガスの蔓延した街を舞台に
ガスの届かないビルの上層をつたって
脱出を試みる

この脱出アクションが
見ごたえがあったし楽しめました

主人公の元山岳部部という設定を生かして
無機質なビルをその技術で乗り越えていく
というのは
なかなかいい設定ですよね

あまり見たことのない映像にも
なっていたと思うし本作独自の描きかた
だったと思います


ドラマ部分もシンプルで良かった
変に小難しくなく
単純にテロ行為で街にガスが充満し
それから逃れるために逃げる
ってだけのストーリー

主人公たちの設定もシンプル
たまたま再開した大学山岳部の先輩と後輩が
事件に巻き込まれビルから脱出する

そんな中で淡いラブストーリーが
軽く展開されていくのもちょうどいい

ストーリーもとても観やすい作品だと思います

 

基本的に楽しめると思うし面白い映画です

ただ、正直言うと
普通に過ぎるかなって印象

いろんな映画を観てきた人なら
本作くらいだったら満足できないかも

ハリウッド映画でこういう系統の映画は
かなりたくさんありますし
そんなのに比べてこの映画が
特別面白いのかと言うとそうでもない

こんな映画いっぱいあるよな
って感じで埋もれてしまうと思う


それにやっぱり勢いだけの映画かな

軽い気持ちで観れば
普通に面白いと思えますけど
ちょっと深い見方でもしてしまったら
ツッコミどころはありますし
強引な映画にも思えてくる

それに、もっと設定を生かせたんじゃないのか?
とかも思ってきます


都市全体が毒ガスに侵食されるという設定が
そもそもかなり強引な気がしますが

主人公たち2人以外に脱出しようとしている人が
少なすぎるし
てか、都会なのに人が全然いないのはどうなの?
とかも思う


脱出に関しても
基本ご都合主義で運だけで乗り切ってる感が
否めないですよね

たまたまガスマスクがあったり
たまたまドローンに見つけられたり

それか、気合いだけで乗り切るとか

もう少し知恵を振り絞るとか
知的な脱出劇が見たかったですよ

あまりにも全体的にアホっぽい
脱出劇でした


序盤はロッククライミングの技術を生かした
スリルのある場面があって
そこはすごく引き込まれるしハラハラさせられる

でも、良かったのはそこくらいで
後はさほど山岳部という設定もいかされず
大した場面は無かったように思う

終盤なんてただ走ってるだけ
1番盛り上がらなきゃならない部分で
こんな時間の消費のしかたはもったいない

ここもやっぱり勢いだけに
なってしまってるんですよね


そして、この終盤で全く納得できないのが
ラストどうやって助かったのかがわからないこと

絶体絶命でビルから落ちてしまった!!の後
なぜか助かってるんですよ

でも、助かった理由とかは全く描かれず
なんとなく助かってる

ここはちゃんと見せなきゃダメでしょ

明らかに助からない状況から
助かってるんだから
その理由を見せてくれなきゃ納得できない

いくらなんでもここは強引すぎると思います

(この記事へのコメントを頂いて
わかった事なんですが
エンドロールで助かった理由がわかるらしいです
完全に見逃していました…

ただ、やっぱり本編の中で解決してほしいですよね
エンドロールの映像はあくまでオマケだと思いますし…
この部分を観るためだけにもう1度この映画を
観る気にもあまりなれない…)

 

それと、ドラマ部分もちょっとテキトー

いまいち設定を生かし切れてません
主人公ヨンナムとウィジュの恋愛だったり
ヨンナムがいい歳して就職できず
劣等感を抱いている設定だったり

なんかあまり全体のストーリーに絡んでこない
断片的に恋愛描写や主人公の悩みが
描かれてはいますけど

最終的にそれらがストーリーの中で
昇華されていないんですよ

物語が結末を迎えた時点で
成長したヨンナムが悩みを乗り越えるのかというと
それが全然無かったかのようになってたり

ヨンナムとウィジュの関係性も
最後は上手くいきますが
その過程が薄すぎて急にウィジュが
ヨンナムのことを好きになってるように見える

ストーリーが全部雑なんです
もう少し丁寧に描いても良かったと思う

確かに勢いだけで全然観れる内容なんですけど
あまりにも雑さが目立ってそれがノイズになります
いちいち気になっちゃうんです

せめてヨンナムとウィジュの関係性だけでも
綺麗にまとめてほしかった

 

他にも気になったのが
演技がちょっと大袈裟でしたね

なんか全体的にうるさいんです
観ていて少ししんどくなってくる

コミカルさの表現かもしれないけど
個人的には合わなかったです

特におじさん、おばさんたちがうるさい
ちょっと怖いですもん
テンションが高すぎる

あの演技のノリは
なんか暴力的にも感じて恐怖を抱きました

 

あと、最後に
ウィジュ役のユナがめっちゃ可愛かった

もともとすごく可愛い見た目の人ですけど
映画の中で見せるいろんな表情がとても魅力的

ぼろ泣きする顔、ぶちギレる顔、満面の笑み
喜怒哀楽が素晴らしかった
ただでさえ綺麗な顔の女の子が
こんないろんな表情を見せてくれるのは
最高ですね

ただ可愛い人で終わってなくて
この映画がユナの魅力を引き出せていたんじゃ
ないかと思います

この要素だけでこの映画のポイントは
かなり高くなりました

 

軽い気持ちで観れば
それなりに面白い映画でした
でも、やっぱり普通すぎますよね
同じような映画に埋もれてしまうような映画です

アイデアは面白かったので
そこをもっと生かしてほしかった

頭カラッポで観るぶんには
全然ありな映画だと思います

 


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映画「ドクター・スリープ」感想 思ってたのと違う でも、これはこれで面白い

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どうもきいつです


ホラー映画「ドクター・スリープ」観ました

スタンリー・キューブリックが
スティーブン・キングの小説を原作に描いた
傑作ホラー「シャイニング」の
40年後を描いた作品です
一家を襲ったホテルの惨劇から生き延びたダニーが
あれから40年後に遭遇する新たな恐怖を
描いています

監督、脚本は「オキュラス 怨霊鏡」などの
マイク・フラナガンが務めています

 

www.nanimokamogakokkei.com

 

あらすじ
雪山のホテルで父親に殺されかけたことが
トラウマとなったダニーは人を避けるて
孤独に生きてきた
そんな中、子どもばかりを狙った連続殺人事件が発生し
ダニーは不思議な力を持った少女アブラに出会う
そして、2人は事件の真相を探るべく動き出した

 

感想
キューブリックの「シャイニング」の続編
として観たら作風が違いすぎて驚く
ホラーと言うより超能力バトルもの
でも、これはこれで面白かったです

 

「シャイニング」の続編ということで
とても楽しみにしていた作品

「シャイニング」は結構好きなホラー映画ですし
その続編がどうなるのかと
かなり期待していました

そして、その期待は良くも悪くも裏切られた
思ってたのと全然違う

前作の謎めいた不穏なホラー映画から
アメコミヒーローものみたいな
超能力バトルの映画になっていました

続編なのに世界観もなんか違う感じがしますし
やってることも前作とは全然違う


でも、これには理由があると思う

キューブリックの「シャイニング」の続編と
言われていますけども
これはスティーブン・キングの小説
「ドクター・スリープ」の実写化だとして
観たほうがいいんじゃないかと思います

僕は原作を読んでいませんが
たぶんそういうことだと思います

キューブリックの「シャイニング」は
キングをキレさせるような内容だったみたいですし
原作通りそのままには作ってない

超能力の描写とかおまけ程度で
全然触れてませんでしたしね

そういうところにキングは怒ってたわけです

 

本作の監督も言ってるとおり
原作に忠実に作ってるらしいです
でも、キューブリックの「シャイニング」にも
敬意を払いその続編としても作られている

だから、なんかすごく変なバランスの映画に
仕上がっていると思うんです

キングとキューブリックの矛盾する
相容れないものを混ぜてしまうことで
すごく変な映画なんですよね

ただ、それが面白くもあると思います

普通ならおかしくなってしまいそうな
気がするんですけど
この映画は上手くまとまっていました

そんなにもおかしなことにはなってないです


まあ、作風はめっちゃ変わってますけど

 

まず、前半の部分なんですけど
ここはキューブリックの「シャイニング」とは
全然つながってるようには思えないです
ただ、前作の子どもダニーが主役
ってことぐらい

本作のメインが超能力なんですが
この超能力って前作では
空気みたいな存在感なんですよね

ホラーの部分を全面に押し出して
超能力には軽く触れる程度

だから、本作の超能力メインの話には
あまりつながってこないんですよ
もう別物の映画にしか思えない

話の展開に関してもアメコミみたいで
前作とは全然雰囲気が違う

悪の超能力者を止めるべく
善の超能力者が立ち向かう
みたいな感じ

でも、これはこれで普通に面白いです

前作に比べるとかなりわかりやすく
面白い映画になってると思う

ダニーやアブラの成長も
しっかり描かれてたりもするし
ドラマの部分も面白く見れます


超能力バトルも面白いですよね

目に見えない力での戦いなのに
派手さがあったりしたし
駆け引きなんかも見せてくれて
エンターテイメント的な楽しさも十分にありました

ちょっと「スキャナーズ」っぽさも
ありましたよね
意識しているんでしょうか?

 

で、後半になってあのホテルが舞台になると
前作キューブリックの「シャイニング」の世界が
一気に溢れ出てきます

知ってる場所
知ってるシーン
知ってるキャラなどが
わんさかと押し寄せてくる

前作が好きな人はかなりテンションが
上がるんじゃないかと思います

ここに来て急に続編感がすごい

ここでのファンサービスには満足ですよ
これが見れただけでも良かったと思えます


とにかく、変なバランスではあるんですが
面白い映画には間違いない
普通に楽しめると思います

 

とは言え、ちょっと気になるとこも
あったりします

まずは全体的にテンポが悪く感じました
そもそもとても長い映画ではあるんですが
その割には内容が薄いような…

どこかで悪い奴らが人を殺している
それをなんとなく感じている主人公たち

そんな平行線な話がずっと続くので
ちょっと退屈だったかも

所々に派手なシーンは入ってきたりするんですが
全体的に話がなかなか前に進まないから
観ているのがちょっとしんどかった

 

それと、前半と後半がぶつ切りになってるように
思いました

さっきも言いましたけど
前半は「シャイニング」要素が薄くて
後半は「シャイニング」要素が濃い

なので、ちょっとつながりが悪い

前半は超能力バトルメインで
後半は「シャイニング」オマージュばかり
もう少しバランスをとってもよかったんじゃ
ないかと思いました

特に後半になるとアブラの存在感が
薄くなりすぎだと思います
この物語では重要な存在なんですが
ここに来て全く活躍しなくなる

反則級の強さを持ってたりするのに
ただ逃げ惑ってるだけで
今までのはなんだったのか?
とちょっと疑問にも思ってしまいました

前作のホラーっぽさのオマージュだとは
思うんですけど
あんなに強かった子が
急に弱者になってしまうのは
なんか納得できませんよね


ダニーの箱の中に悪霊を封印する能力
というのもなんか唐突ですよ

前作にこの能力の伏線なんかもないし
そもそも、この能力が何なのかよくわからない

敵の存在も正直なんかわからない

もとは人間だったのか
はじめからあんな存在なのか


なんか超能力周りの設定が地味に雑な気がする

強さもその場その場で変わってて
ストーリーの展開に都合に合わせて
それぞれの強さが調節されてる感じなんですよ

超能力の設定が全体的に強引でしたね

 

そして、個人的な好みを言うと
前作キューブリックの「シャイニング」
のほうがやっぱり好きです

本作も普通に面白い映画だとは思います
でも、普通に面白いで終わってるんですよね

僕はやっぱり前作のような
ミステリアスな魅力のある作品が好きです

最後まで観ても意味がわからない世界観
狂気に満ちた演技や演出
美しくも気味の悪いデザインセンス

魅力で言えばどう考えても
前作のほうが上で
ただの面白さよりも一歩先に行ってるような
気がする作品でした

本作は面白さがありますけども
なんか印象が薄い
前作のような独特な雰囲気も無いし
目立った演出や映像もあまりない

クセの無い映画だと思います


キューブリックの「シャイニング」の続編と
言われている作品だからこそ比べてしまいますし
余計にその普通さが物足りなく感じます

あの「シャイニング」を観てしまっていると
本作はやはりショボく感じますね
前作のような凄みは全く無かったように思う


まあ、別物として見たら
本作のような作風も
そんなに悪くはないと思いますが

 

普通に面白い映画だと思いましたが
キューブリックの「シャイニング」と比べてしまうのは

否めないです
比べてしまうと本作が微妙にも思えてしまいます

この映画は
映画「シャイニング」の続編として観るより
小説「ドクター・スリープ」の映画化作品として
観るほうがいいのかもしれません

 


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映画「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」感想 愛を感じる実写化 バカバカしすぎて爆笑

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どうもきいつです


アクション映画「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」観ました

1980年代にアニメ化もされた北条司による人気漫画「シティーハンター」をフランスで実写映画化した作品
シティーハンターのリョウが誰でも虜にしてしまう香水をめぐる
争奪戦に巻き込まれていきます

「シティーハンター」の大ファンでもある
フィリップ・ラショーが監督、脚本、主演と全てをこなしています

 

あらすじ
シティーハンターことリョウは相棒のカオリとともに
日々さまざまな依頼を請け負っていた
そんなある日、香りをかいだ者を虜にする香水の奪回という危険な仕事が舞い込む
48時間のタイムリミットで香水を取り戻すために2人は奔走する

 

感想
観る前の不安をよそにとても素晴らしい実写化でした
「シティーハンター」が大好きなのが伝わってくる
でも、ただ原作をそのまま実写化した映画でもない

 

前からすごく気になっていた作品でした

「シティーハンター」は漫画は読んでいなくてアニメを観ていたくらい
しかも、アニメを観ていたのは子供の頃で
内容もそんなに詳しくなくうろ覚え
がっつりファンって訳じゃないです

あと、ジャッキー・チェンの実写版も子供の頃に観た
子供ながらに変な映画だったな
って記憶はあります

そんな感じで
そこまで思い入れは無いんですが
本作の予告がすごく面白そうだったので観てきました


観る前は
ちょっと冷やかしみたいな気持ちもあったんですが
実際観てみるとすごく面白かった

日本が舞台の漫画がフランスを舞台にフランス人キャストとなり
どうなることかと思ったんですが
意外と違和感なく見れました

むしろ、すごくハマってた
キャストたちもなんか似てましたし

ちゃんと「シティーハンター」に見えるんですよね
さすが日本のアニメが大好きなフランスだけのことはあります


まず、ビジュアル面の再現度が高いです
外国人が演じていて
見た目も完璧に外国人なんですけど
なんかそれっぽく見える

リョウなんかはリョウにしか見えないですもん
海坊主なんてまんまでしたしね
他のキャラたちも
見た目は外国人なんですけど
どことなく雰囲気は原作っぽくて
観ていて全然違和感がないんです

見た目だけでなく内面の見せ方も原作に近い

リョウの2面性もアニメで観てた通りでした
普段はスケベで抜けているけど
やる時はやるカッコいい姿も見せてくれる
その見せ方も原作に忠実にやっている印象でした

リョウとカオリの関係性やリョウと海坊主の関係性などもかなり原作通り
そうそうこんな感じだった
と思えます


そして、ギャグのノリも原作の感じです
おバカなお色気ギャグ
カオリの100トンハンマー
カラスとか

シティーハンターを観てるな
って気持ちになります

いろいろと原作のオマージュが散りばめられていて
それだけじゃなくリスペクトしているのも
伝わってくる

最後のGet Wildの入り方とか完璧でしたもんね
あれは完全にシティーハンターですよ

他にも亀仙人が出てきたりと
他の漫画のオマージュもあったりします

 

そして、この映画は
ただオリジナルの作品をコピーしているだけじゃなく
監督の味もしっかり出ている作品だと思います

アクションシーンなんかは映画ならではの派手さがあって
すごくテンションが上がります

カーチェイスは馬鹿らしくもすごく派手で見ごたえありますし
終盤の銃撃戦はすごくカッコいい
リョウとカオリのコンビ技はめっちゃカッコいいですよ

途中の一人称視点の格闘シーンもなかなか面白いです
ここかはかなり面白い見せ方ですよね
ギャグを散りばめながらも
ちゃんとカッコよくもある

全体的にアクションに工夫が凝らされていたりカッコよく見せていたりして
普通にアクション映画としても出来がいい

アクションのカッコよさとギャグとのギャップがシティーハンターらしくもあります


本作のオリジナルキャラも
すごく生き生きしていて印象に残ります

原作のキャラに負けず劣らずの存在感
オリジナルキャラたちもすごくバカバカしいけど
すごく好きになれるキャラです

原作にも出てきてほしいくらいいいキャラしてました

 

さらに、本作で一番の注目はギャグです

正直言ってギャグが多すぎる
原作はここまでギャグが多くなかったと思います

それにギャグの質も明らかに原作よりもどぎつい
かなり下品だし不謹慎だし
観る人によっちゃ不快に感じると思います

ギャグがちょっとやり過ぎているんですよ

でも、だからこそ面白い
めちゃくちゃ笑えます


これはコメディー映画がメインの監督だからというのもあると思います
それにしてもめちゃくちゃですよね
たぶん監督は頭がイってます


エロいギャグにしても
原作はここまで下品だったかな?
と思ってしまう
実写だから余計に生々しいのかも

不謹慎さもすごく目立ちます
動物の扱いとかすごく悪い
動物愛護団体から苦情が来るレベルですよ
ハムスターの電子レンジのやつとか
アヒルのやつとか
結構ヤバいと思う

それ以外にも
人工呼吸するくだりとかかなり俗悪ですよね
人間の感情をもてあそんだり
ゲイをちょっとバカにしてたりと

観ていてヒヤヒヤするような
かなり攻めた事やってるんですよ

で、そういうのが笑えないのかと言うと
全然そうではなくて
むしろ、大爆笑です

めっちゃくだらないことばかりなんですが
めっちゃ面白いんですよね
劇場内もドッカンとウケてました
みんなめっちゃ笑ってた

やっぱりこれくらい不謹慎でくだらない
めちゃくちゃやってることのほうが面白いんですよ
真面目よりバカなほうが絶対笑えるわけで


こういうことを笑いにできるって
監督は笑いのセンスがすごくあるんだと思う

映画のほとんどにギャグを詰め込んでますけども
どれもちゃんと面白い
ただギャグを乱立させているだけじゃなく
間とかタイミングがすごく良いんですよ

ギャグが多いけどメリハリがちゃんとある
張り詰めた空気から笑いを生んだり
前フリがあってからのギャグだったり

海外の笑いってわかりづらかったりするけど
本作の場合は日本人でも爆笑できると思います
日本的な笑いに近いのかもしれません

日本の漫画やアニメから
そんな影響も受けているのかもしれないですね

 

本当に素晴らしい実写化だったと思います

この映画を観て思ったのは
日本の実写化映画が完全に負けてますよね

海外の全く文化の違う国で
ここまでの日本漫画の実写化作品を作られて
ちょっと悔しいですよ

毎年毎年、山のように
アニメや漫画の実写映画が作られている日本ですが
この映画を超えれてる作品はほとんど無いんじゃないですか?

僕も全ての実写化映画を観てるわけではないので一概には言えないですが…

でも、やっぱり愛のある作品は少ないと思います
面白い作品も中にはありますが
話題性や人気作品というのが先にきていると思う

この漫画を映画化したい
と言うよりも
この漫画を映画化してください
って感じですもんね

別にそういうのも悪くはないですけども
1年に数本は日本でも愛のある
漫画の実写映画を観てみたいですよ

 

最後はちょっと話がそれましたが
とにかく、この映画は面白かった

フランスで作られたのに
日本の漫画の心がしっかりと受け継がれています
実写化としては大成功です

要所要所にシティーハンターらしさを見せつつ
独自の面白さも生み出せていました
本当に素晴らしいです

邦画も負けてられないですよ

 


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映画「ゾンビランド ダブルタップ」感想 前作より好きかも 期待通りのアホ映画

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どうもきいつです


ゾンビ映画「ゾンビランド ダブルタップ」観ました

ゾンビが蔓延した世界を舞台にした
ホラーコメディー映画「ゾンビランド」の
10年ぶりとなる続編
前作で生き残った4人が
進化したゾンビたちに新たなルールで
立ち向かいます

監督は前作同様に「ヴェノム」などの
ルーベン・フライシャーが務め
出演もジェシー・アイゼンバーグや
ウディ・ハレルソン、エマ・ストーン
アビゲイル・ブレスリンら
おなじみのキャストが集結しています

 

あらすじ
爆発的なウィルスの蔓延により
世界中の人類がゾンビ化した中
コロンバス、タラハシー、ウィチタ、リトルロックの4人は10年にわたってゾンビ社会を
生き抜いてきた
さらに進化したゾンビたちに立ち向かうべく
73にまで増えたルールに従い生き残っていく

 

感想
個人的には前作より好き
期待通りおバカなゾンビ映画をやっている上に
以前よりストーリーはちゃんとしていた
久々にこの4人を見れたのも嬉しい

 

前作の「ゾンビランド」はそれなりに好きで
今回の続編にも期待していました

まあ、大好きな映画ってほどでも
なかったので
他の人に比べればテンションは低めかも


で、本作はと言うと
普通に面白かったです

前作同様にゾンビ映画を茶化したような
ギャグは笑えますし
ゾンビとの戦いは派手で観ていて楽しい

それに、ストーリーは前作よりも
納得できる内容になっていました


やってることは基本的に
前作とほとんど同じですけど
それが求められている作品だと思うし
ファンの期待にも答えられていたんじゃ
ないでしょうか


なので、前作がハマらなかった
って人はたぶん今回もハマらないでしょうね

前作がハマらなかった人が
わざわざ本作を観ないでしょうけど


あと、前作を観ていなかったら
今回のギャグとかはわかりづらいかも

マーレるとかは
前作ありきのギャグですから

それと、この映画のノリにも
あまりついていけないかもしれません

ただ、内容なんてほとんど無いような
映画でもあるので
観れるっちゃ観れるかな
完全に楽しむことはできないかも
しれないですがね

 

そして、今回はストーリーが
良くなってると思います

正直、前作のストーリーはかなり微妙だった
主人公たちの目的が曖昧すぎて
いまいち何がしたいのかわからなかったり
終盤なんてかなり強引だった

登場人物たちにもあまり感情移入
できなかったですし

観終えたときに
結局こいつらは何してたんだ?
って気持ちになりました

でも、本作は目的ははっきりしてたし
テーマもわかりやすく伝わってきた
登場人物たちの行動原理も理解できましたし

だから、観やすかった気がする

結末も綺麗ですっきりしていて
観終えたあともモヤモヤしませんでした


今回はリトルロックが家出をして
みんなでそれを追いかけて見つけ出す
という明確な目的があって

それを中心に
それぞれのキャラクターの心情や
人間関係を見せて
ドラマがしっかりと描かれていました

しかも、それが最終的に
家族というテーマにもつながってくる

 

それと、本作は新キャラが面白かったですね

特にマディソン
前作からの4人にも全然負けていない
存在感がありました

アホすぎてムカつくけど
一周回って好きになってくる

最後はこいつが大好きになってます

マディソンと他のキャラとの
やり取りもすごく面白いし

途中退場してしまったのは悲しかった
そして、復活したときは嬉しかった

それくらい魅力的なキャラでした


あと、バークレーなんかも
イケメンだけど胡散臭さが
最高に出ていて笑えますし
ネバダは単純にカッコよかった

みんないいキャラしてたと思います


ギャグ要素は前回同様のノリで
前作が好きなら楽しめると思います

基本しょうもないギャグの連発ですけど
テンションとノリで笑わされる


個人的には
コロンバスとタラハシーの
偽物みたいな奴らが出てきたところが好き

あそこはバカバカしくてめっちゃ笑えた
お互いのルール言い合い合戦とか
アホすぎる
あのシーン無駄に長いし


それと、マディソンが出てくるところは
大体笑えましたね

笑いに関してもマディソンは
かなり力を発揮してました
存在自体がギャグですから

 

アクションシーンに関しても
前作よりもパワーアップしていたと思う

前作よりもかなりお金が
かけられているんでしょうね

かなり派手なシーンが増えてます
ゾンビの数も増えてます

特に終盤のなんかは
ちょっとごちゃごちゃしすぎな感じもしますが
あそこまでやれば圧巻です

かなり見応えがありました


冒頭のシーンもすごく良かったです
あのシーンで気持ちが昂って
その後ノリノリで映画を観ることができる

激しいシーン、グロいシーンなども
たくさんあって
個人的にはかなり満足

進化したゾンビも面白かったですし

 

前作よりもいろいろパワーアップしていて
とても楽しめた映画で
個人的には前作よりも好きなんですが
ちょっと引っ掛かる部分もあったりします


特に1番気になったのが
前作から10年後の物語だということ

そこがあまり納得できないんですよ

コロンバスたち4人の関係性が
あれから10年後の姿には
到底思えない

これが1年後の話なら納得できるんです


リトルロックの家出にしろ
コロンバスとウィチタの関係にしろ
10年後に起きるトラブルか?
と疑問に思う

あんな過酷な環境で10年も共にしていた4人が
今さらあんな崩れ方する?
1年後ならわかりますよ

10年ならもっと深い絆が生まれてるでしょ

生まれていなかったら
10年持たないと思いますよ

良くも悪くも
あの4人が全然変わってないんですよね

確かに良い部分もあるんですが
10年後となると悪い部分が目立ってくる
10年で何も変わってないのは
さすがにおかしいよな
って思ってしまいました

まあ、リトルロックは10年経って
なかなか貫禄が出ていましたが


それと、73に増えたルール
ってのもあまり目立たなかったですよね

結局、登場するルールは
前作と同じのばかりで
いまいちルールが増えた感じがしない

倍以上に増えたルールで
面白い展開があるのかなとか
期待していたんですけど
そこはちょっとね…

ルールが多過ぎて
そのルールに縛られてがんじがらめになる
みたいな描写があったりしたら
面白くなりそうなんですけど


それと同じで進化したゾンビも
設定をあまり生かせてなかったと思う

最初はゾンビの違いを見せてましたけど
最終的には結局普通のゾンビの集団にしか
見えませんでしたよね

せっかく種類分けしているのに
もったいない

もっとゾンビの種類によっての戦いかたの違い
とかも見せれたと思うんですけど
ただ銃で撃って倒すってだけでしたし

じゃあゾンビの種類分けって意味あったのかな?
と思っちゃいました


あと、トゥインキーに全く触れなかったのは
ちょっと寂しかったです

確かに賞味期限が切れてて
もう無いのはわかるんですよ

でも、ちょっとくらいは触れて欲しかった

前作ではあんなに執着してたんですから
そこは10年経って変化したんですね…

 

多少気になる点もありましたが
前作が好きなら楽しめる映画
だと思います
何も考えず頭空っぽで観るのが
いいのかも

バカバカしさは健在で
笑える作品でした

最後のオマケも面白い

 


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上映中にスマホ見る奴は映画館に来るな!!って言ってる奴もヤバくない?

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どうもきいつです


最近、映画館で映画の上映中に
スマホを観る若者が増えている
って話がよく話題になっていますが

その事についていろいろ思うことがある


そもそも、僕の意見としては

上映中にスマホを見る人は
他人のことを考えないマナーのなっていない人だな
と思いますし
わざわざ高い金を払って映画を観ているのに
なぜスマホなんか見てるんだろう
と疑問にも思う

実際に前の席の人がチラチラとスマホを見ていたら
舌打ちしたくもなります

正直言って目障りだな
って気持ちは大いにあります


ほとんどの人は
映画を観てる時に近くでスマホを見られたら
目障りだし腹が立つと思う

みんなが怒ってる気持ちは全然わかります

 

ただ、僕がすごく気持ち悪く思うのが

そんなルールを破った人に対して
「映画館に来るな!!」
「映画を観る資格が無い!!」
みたいにすごく上から目線で
否定をしにかかってること

確かに間違ったことは言っていないんですが
ここがすごく違和感なんですよ

 

この話題の一連の流れは

映画上映中にスマホを見る若者が増えている
という話題がネットやテレビで取り上げられる

スマホを見てしまう人の意見は
「上映中の2時間は長くて我慢できない」
「スマホが気になり不安になってつい見てしまう」
「大事な連絡が来るかもしれない」
「画面を暗めに設定してるから大丈夫」
みたいな感じ

それに対して否定的な意見が
「ルールを守れない奴は映画館に来るな」
「家で映画を観ろ」
みたいにみんながブチギレているわけです

確かにそんな奴らは映画館に来なくていいだろ
と僕も思いますが
僕が言いたいのはそこじゃなくて


なんで怒っている人たちは
そんなに偉そうに他人を否定できるのか?

そこに1番引っかかった


これは今回の映画の件だけでなくて
時々話題に上がるような
こんなマナー違反をする人がいます
みたいな問題が取り上げられるたびに
思っていたこと

こんなマナー違反に対する意見は
普通に正論だとは思うんですが

必要以上に批判したり文句言ったり
今回みたいな「映画館に来るな」
みたいな極端な事を言っているのを見ると
お前ら何様なの?
って気持ちが湧いてくる

 

今回の映画の件で言うと
上映中にスマホを見るのが問題に
なっているわけですが

上映中にスマホを見ることは映画館からも
禁止されていますし
完全に周りの迷惑になっています

そんなルール、マナーを守れない人たちに対して
正論ぶちかまして否定している人たちは
完璧にそれを守れているのか?

スマホは見ていないかもしれないけど

飲食物を持ち込んでいないのか?
上映中に喋っていないか?

映画館側からのルールは守れていたとしても

上映中に後ろの人の邪魔になっていないのか?
ポップコーンの咀嚼音はうるさくないのか?
身長高すぎる人は一番後ろの席に座っているか?
上映が始まってから劇場に入ってきてないか?

映画館で他人に迷惑をかけていなくても
信号無視をしていないか?
歩きスマホをしていないか?
学校をサボっていないか?

本当にあなたたちは周りの人に
迷惑をかけていないのか?
ルールを守っているのか?
と思うわけです


論点ずれてるだろ
って思うかもしれないですけど

結局こういうことなんですよ

偉そうに言っているあんたらも
どこかで誰かに迷惑をかけている可能性は
ありますよってことです


これはルールを守るべき
と言っているわけではなくて

誰かの過ちをただ攻撃するだけじゃなくて
それを見て自分を見つめ直すべきじゃないのか
と思うんです

ただ感情のおもむくまま攻撃的に
「他人に迷惑をかけるなら映画館に来るな!!」
って言葉を吐くのなら
その言葉はいつか自分に返ってきますよ

そんな言葉を吐けるのは
自分が他人に迷惑をかけているということに
気付けてない人だと思うので

迷惑をかけていることに気付ける人は
こんな時に他人を攻撃するのではなく
自分は大丈夫かな?
と疑問に思える人


Twitterなんかで極端な言い方で
つぶやいている人や
映画館でのスマホに肯定的な人に
やたら噛みついている人たちは
自分の事は棚に上げている人たちです

そんな人たちはどこかで誰かに
嫌な思いをさせていても気付いていない
自分は迷惑をかけているなんて
微塵も思ってないんでしょうね


あと、そんな人たちは
ルールがどうだとか
他人の迷惑がどうだとか言っていて
あたかも世の中の間違いを正している感じで
発言してますけど

結局は自分にとって邪魔な人間は消えてくれ
って言ってるだけですから

もし映画館に来る人たちの割合が
スマホ見る派が多数になってしまったら
映画館に来るなって言われるのは
集中して映画を観たい派ですからね

 

結論は
他人に迷惑をかけない人なんていないから
お互い様ですよってこと

映画館のスマホで嫌な思いして我慢したぶん
自分もどこかで誰かに迷惑をかけているはず
そう思えば多少のことは大目に見れると思う

映画館のルールが完全に無視されて
無法地帯になってしまったら
我慢しろと言われても無理な話ですが

現状は全然そんなことないですし

僕は他の人の何倍も映画館に行っていると
自負しますが
実際に目に余るほどのマナー違反者なんて
めったに見ませんし
上映中のスマホなんかも言うほど多くない
意外とみんなマナー守ってますよ

さすがにエンドロール中にスマホを見ている人は
若干多いですが
個人的にはエンドロール中は自由時間だと
思っているので全然ありです

むしろ、エンドロールまでちゃんと観るべき
邪魔するな
を強制するのは悪習だと思っているので
それをぶち壊していただきたい

 

最後にもう一つ

この映画館でのスマホの件で
Twitterとかで論争が起きていたり
スマホ肯定派の人が炎上していたりしますが
マジでしょうもない

ここで行われているのは
全部クソみたいな屁理屈合戦で笑える
みんな滑稽です
時間の無駄だと思いますよ

こんな不毛な事に時間を費やすのなら
面白い映画でも観たほうが
よっぽど有意義な時間を過ごせます


みんなしょうもないことばかり言ってないで
映画観に行きましょう

 

 

映画「恐怖人形」感想 この発想と小坂菜緒でこの映画は勝ち でも監督は本気出せてない気がする

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どうもきいつです


日本のホラー映画「恐怖人形」観ました

巨大化した日本人形が
次々と人を殺していくホラー映画
差出人不明の招待状を受け取った女子大生が
不可解な事件に巻き込まれていきます

監督は「gift」「めがみさま」などの宮岡太郎
主演をアイドルグループ日向坂46の小坂菜緒が
務めています

 

あらすじ
大学生の由梨のもとに謎の招待状が届く
幼なじみの真人も同じものを受け取っており
2人でパーティーに参加するため
集合場所へ向かうと
同世代の男女5人と中年男性1人がいた
8人はパーティー会場のキャンプ場へ着くが
そこで想像を絶する恐怖に巻き込まれていく

 

感想
巨大な日本人形が殺しに来る
って発想が面白い
インパクトがすごいし笑ってしまう
小坂菜緒も華があるし超可愛い
ただ、監督がやりたかったことが
発揮できていなかったんじゃないか
って気もしました

 

日向坂46の小坂菜緒が好きってのもありましたし
予告映像のインパクトがすごく
前から観たかった作品です

実際に観てみると
予想通り完全に笑わせにきてる
ホラー映画でした

巨大な日本人形がシュールすぎて
笑えます

でも、意外と王道のホラーでもあって
ストーリーはちゃんと作られてたりする
結構、真面目なホラーでした


日本のホラー映画ですけども
内容はかなりアメリカンなスタイル
「13日の金曜日」や「悪魔のいけにえ」
みたいなスラッシャー映画です

てか、かなりそれらの作品を
意識して作られています

キャンプ場が舞台だったり
チェーンソーを使って殺しに来たり
完全にそんな作品のオマージュですし


なので、日本らしいホラーを求めると
こんなんじゃない!!
って思うかもしれませんが

そもそも、あの予告を見てそんなのを
求めてくる人はいないですよね

とにかく、ほとんど登場人物は死ぬし
殺され方も無惨
バカなホラーって感じが面白い作品でした


そんなバカなホラーですけども
ストーリーはしっかりと作られています

はじめは登場人物の紹介を
わかりやすくやって基盤を作り
順序よく真相を解き明かしていく

登場人物たちの本性が見えてくると
次々と殺されていきます

そんなスリルのある場面を経ての
終盤にはどんでん返しがあるし
ラストの着地も綺麗で納得できる


すごくシンプルで王道なストーリーではあるけど
ちゃんとしてるから最後まで観れる

ぶっ飛んだ映画のようで
実は丁寧に作られていると
感じれました

 

まあ、それだけじゃ普通のホラー映画で
終わってしまうような内容ですが

この映画は
超巨大な日本人形
この絵面を生み出したってだけで
もう勝ちですよね

この発想ができただけで
勝ってます

それプラス小坂菜緒で
完全に勝ちです


巨大日本人形と小坂菜緒で
埋め尽くされた映像は
絶対に忘れるわけがない

一度観たら記憶に刻み込まれてしまう
と思います


まず、呪いの巨大日本人形
絶対に笑ってしまうほどの
ものすごいインパクトがあります

そんなのが武器を持って
人を殺しまくるんですから
こんな映像は見たことない

アホすぎるけども
ここまでやれば
一周回ってちょっと怖くも見えてきますし

最初は笑ってましたけども
途中からはちょっと怖かったですよ
殺し方もなかなか残酷でしたし


そして、小坂菜緒です

彼女が超可愛いです
それだけで満足

しかも、ただ可愛いだけじゃないですからね
気品がある
彼女は他のアイドルと比べても
オーラがあると思います

可愛いだけでなく華がある
芸能人って感じが伝わってくるんですよ

さすが日向坂のセンターを務めるだけの
ことはありますね

そんな小坂菜緒が出ているだけで
この映画の価値は上がってますよ

中途半端なアイドルが主演なら
どんなにお金をかけたとしても
こんな華は生まれないです

 

そんな感じで
なかなか面白い映画でした
だからこそ思うこともあります

この映画を見て
たぶん監督は本気出せてないんじゃないか?
と思いました

発想ややってることはぶっ飛んでるのに
なんか行ききってない感がある
中途半端に感じるんですよ

そこで思うのが
本当はもっとめちゃくちゃやりたかったんじゃないのか
ってことです

でも、アイドル映画だからできなかったのかも

「13日の金曜日」や「悪魔のいけにえ」を
意識している割には
本作はぬるすぎるんですよね

こんな作品を意識しているってことは
絶対にそんな作品が好きなわけで
それが好きな人はこんなぬるい映画で
満足できていないはず

もっとグロい事とかショッキングな事を
やりたかったと思います
ラストもあんな綺麗な終わりかたより
変な終わりかたにしたかったかも

所々にそんな片鱗は見えますけども
やっぱり押さえているような気がする

唐突なレズシーンとか
呪いの研究している変なおっさんとか
変なシーンや変なキャラが
ちょくちょく入ってますし

そんなのを見ると
やっぱり押さえている感じがしてならない
やりたいことを
全部やれていない感じがしました

 

あと、小坂菜緒のファンとして思うのは
もっと小坂菜緒の魅力を引き出して欲しかった

本作は良くも悪くも
いつもの小坂菜緒なんですよね

確かにそれだけでも魅力のある子
なんですけども
もっとできただろ
って思ってしまった

せっかくならもっといろんな表情を
見せて欲しかったです

ホラーなんだから
顔面崩壊するほど泣き崩れる顔とか
狂気に満ちた表情とか
精神ぶっ壊れた時の顔とか

いろいろできたと思う

せめて血しぶきをぶっかける
くらいはやって欲しかったですね


それと、エロさとかも見せて欲しかったです
この映画の小坂菜緒は全然エロくない

エロいと言っても
下品なやつではなくて
さりげないエロと言うか

露出しなくてもエロい表現は
できるでしょうし
小坂菜緒にはそんなポテンシャルもあると思うので
そういう一面も見せて欲しかったですね

 

それもこれも
結局はアイドル映画だからできなかった
可能性がありますよね
本当はもっとやりたかったけど
できなかったのかも

やりすぎたら偉い人に怒られるとか

そうじゃなくても
アイドルだから気を使ってしまい
攻めたことができないとか

紅白歌合戦に出場するほどのグループのセンター
ですからね
そうなってしまうのは仕方ないのかも
しれません

でも、個人的には
もっと小坂菜緒を追い込むくらいのほうが
彼女の魅力や新しい一面が
見れたんじゃないかと思う訳です

普通に可愛い小坂菜緒じゃ
物足りない

映画の主演をやるからには
もっと小坂菜緒のいろんな面を
見たかったなと思いました

それにホラー映画としても
もっとすごいものを見れた気がします

あの発想があるなら
さらにめちゃくちゃにできたでしょうし

 

とは言え
面白い映画ではあったと思います
インパクトはすごいし
小坂菜緒は可愛いし

次は監督の本気の映画を観てみたい
と思いました
次の作品にも期待してます

小坂菜緒はここから
もっと売れるでしょうね

 


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映画「仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX」感想 最初から最後まで最高 マジで最高

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どうもきいつです


特撮映画映画「仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX」観ました

放送中の仮面ライダーと前作の仮面ライダーが
共演するクロスオーバー作品
MOVIE大戦シリーズの第3弾
仮面ライダーフォーゼと仮面ライダーオーズが
共演した2011年の劇場版です

監督はいくつもの特撮作品も手掛けてきた
坂本浩一が務めています

 

あらすじ
宇宙から世界中に降り注いだ隕石ともに
地球へやって来た謎の生命体SOLUを
めぐり7人の仮面ライダーと財団Xが
激しい戦いを繰り広げる
そんな中、隕石の影響で時空が歪み
40年後の世界から謎の仮面ライダーが現れた

 

感想
たった90分程度の映画なのに
それを感じさせないほどのボリューム
アクション、ストーリー
どれを取っても素晴らしいと思う
仮面ライダー映画としても
最高にテンションが上がる名作映画

 

すごく大好きな作品なんですが
久しぶりに観てみました

もう、8年くらい前の映画ですけど
今観ても最高に面白いですね

本作は仮面ライダーの劇場版の中でも
トップクラスに好きな作品です

 

この映画の何がすごいのかと言うと

まず、そもそもテレビで放映されていた
仮面ライダーフォーゼと仮面ライダーオーズが
面白いんですよ

そんな2作のクロスオーバーって
だけでこの映画には価値がある

そして、友情出演的に登場する
仮面ライダーW
これも素晴らしい作品です

この3作品が一堂に会する
それだけでこの劇場版は神映画なわけです

あの菅田将暉と福士蒼汰が共演してるのも
なかなかレアだと思いますしね


さらに、この3作品以外にも
昭和のレジェンドライダー7人までもが
登場します

仮面ライダー1号、2号、V3、ライダーマン
X、アマゾン、ストロンガー

もうヤバイですよね


過去の仮面ライダーファンへの
サービスがある上に
現代の仮面ライダーファンが
最高に楽しめる内容にもなっている


個人的には
仮面ライダーが全員集合する映画より
本作のほうが
よっぽどテンションが上がりました


しかも、ただたくさん仮面ライダーが
集まっているだけの映画で終わってなくて
ちゃんと面白いんですよ

ストーリーもしっかりしてるし
アクションもめっちゃカッコいい
それが仮面ライダーの面白さとして
作られている

 

ストーリーは
オーズのエピソードと
フォーゼのエピソードがそれぞれ展開して
最終的に2つのエピソードが
1つにつながるという構成です

そもそも2つのエピソードを
95分の中に詰め込んで成り立っているのが
すごいんですよね

それぞれに多く時間を割くこともできず
ドラマを深く掘り下げることもできない

その上、この映画はかなりアクションシーンが
多い映画でもある

普通なら破綻しそうなもんですが
ストーリーだけでも
全然観れる内容になってます


なぜそんなのが成り立つのかというと
それは仮面ライダーだからです

今までの歴史がある

これは95分の映画と見せかけて
40年の歴史なんですよ

オーズにしろフォーゼにしろ
テレビ放送でいろんなドラマが描かれている
オーズは1年間
フォーゼもこの時点では4分の1以上は
放送されていたと思いますし

だから、映画の中ではすごく短く
薄いストーリーなんですけど
そこまでの積み重ねがあるから
全然薄く感じません

むしろ、それぞれのエピソードには
重みを感じます

ちゃんとテレビで描かれてきたことを
踏襲して物語が描かれているから
短い時間の中でも
ストーリーに筋が通っていて破綻していない


他の仮面ライダー劇場版では
そんな積み重ねを無視したような劇場版も
たまにあったりしますが
そんな作品はやっぱり薄っぺらく
なってしまっていますね


そんな、歴史のあるシリーズだから

仮面ライダーWが軽く登場して
アクションをこなしているだけでも
ただのオマケだけでなく
ちゃんと物語が繋がっているように見える

昭和の仮面ライダーたちも全く説明がなくても
その存在に違和感はありません


本作は仮面ライダーの歴史の積み重ねを
しっかりと機能させて
1つの作品としての重みを
作り上げていたんだと思いました

 

そんな作品だからこそ
ストーリー以外の部分に時間を割けるわけです

で、本作の場合はアクションに
かなりの時間がつぎ込まれている

ほとんどアクションシーンみたいな映画です


変身前の肉弾戦
変身後の仮面ライダーアクション
バイクアクション、カーチェイス
CGを使ったシーンなど

かなりバリエーションに富んだ
アクションシーンの数々

ほとんどアクションシーンなのに
最後まで飽きずに観れます


それに坂本監督の手掛けるアクションって
ただ戦ってるだけじゃなくて
いろんな見せ方や工夫が凝らされて
いるんですよ


変身前の戦闘シーンなんかは
戦っている場所や置いてる物を
利用したようなアクションが多い

ジャッキー・チェンのアクションみたいな感じ
たぶんすごく影響を受けていると思います

そんなのが観ていてすごく楽しい


そして、坂本監督の作品で目立つのが
女性が戦うシーンです

これがやたらセクシーでエロい
子ども向けの特撮なのに

特に脚ですよ
坂本監督は完全に脚フェチですよね

こういうのも面白いし最高です


それだけでなく
メインでもある仮面ライダーのアクションも
見せ方が素晴らしいんです

仮面ライダーの特性や能力を活かした
戦闘シーンがめっちゃカッコいい


オーズの場合は
コンボのフォーム以外の
ごちゃまぜフォームでの戦いも
見せてくれたり

コンボのフォームも
それぞれ特性や必殺技を
ちゃんと見せてくれる


フォーゼの場合も
スイッチを使った多様な戦いかたを
面白く見せてくれます

フォーゼ特有の
ジェットパックで浮きながらの
戦いかたとかも面白いですし


他にもWやレジェンドライダーたちにも
それぞれ見せ場がありました

特に昭和の仮面ライダーの必殺技を
ワイヤーアクションやCGを使った
現代の技術を駆使した見せ方は
新鮮でしたね

昔のチープなのもいいですが
こういう見せ方もカッコよくて
テンション上がりました


お約束の大爆発や
仮面ライダーならではのバイクシーンなど

いろいろと派手なシーンも
多かったですし

まさか95分とは思えないほどの
ボリューミーな映画になっていました

 

ただ、CGはすごくショボいんですけどね…
特に終盤のラスボスとの決戦

明らかにCGとわかるレベル
というか昔のテレビゲーム並みだったりします

これは予算の問題とかもあると思うので
仕方ないことだとは思いますが

まあ、どんなにCGのクオリティが高くても
全然面白くない作品もあるわけで

そんなのに比べたら
本作は最高に面白いですしね

 

とにかく最高な映画でした
仮面ライダーが好きなら
最高に楽しめる作品です

仮面ライダーを知らないなら
W、オーズ、フォーゼを観てから
この映画を観てください

それぞれも面白いので観て損はないですし
本作がより楽しめます

 


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