何もかもが滑稽

何もかもが滑稽

映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

本日のオススメしたい何か 漫画「デビルマン」

どうもきいつです


今回、オススメしたいのは漫画「デビルマン」です

週刊少年マガジンにて1972~1973年に連載されていた永井豪による漫画作品
悪魔の力を手に入れた不動明の戦いが描かれます

アニメや実写映画が有名ですが
僕がオススメしたいのは漫画版です

アニメのイメージでは子供向けのヒーローものだと思いますが
漫画版はなかなかすごい作品です
全く別物だと思ってください
子供には読ませられないような衝撃的な内容

最近でも衝撃的だったり残酷だったりで話題になる漫画は多いけど
そんな最近の漫画に比べても本作は群を抜いてると思います

壮絶の一言ですよね

ラストに近づくにつれとにかく衝撃で鮮烈で壮絶で壮大なわけです
読み終えた時は放心状態と言うか…

人間の闇、自然の摂理、不動明の葛藤 などなど様々なものが描かれますが
ひっくるめて哲学的ですらあります

昔の漫画なので古さは感じますが
今読んでも衝撃的な内容だと思います

是非、読み終えた時の放心状態を味わってほしい

 


デビルマン-THE FIRST- (1) (復刻名作漫画シリーズ)

 

 

本日のオススメしたい何か 漫画「SLAM DUNK」

どうもきいつです


今回、オススメしたいのは漫画「SLAM DUNK」です

週刊少年ジャンプにて1990~1996年まで連載されていた井上雄彦によるバスケットボール漫画

今さら過ぎるけど
改めて読んでもやっぱり面白いのでオススメしたくなりました

新年早々コロナに感染しまして自宅療養をしてたんですが
その期間中に全部読みました

キャラクターが魅力的だったりストーリーが面白かったり
本作の素晴らしい部分はたくさんありますが
やはり、バスケに詳しくなくても面白く読めるのは大きいですね

主人公の桜木花道がバスケのド素人なので
漫画を読みながら彼と共にバスケを学ぶ事もできます

そして、画力の高さからくる試合の描写も素晴らしく
あっと言う間に読み進めてしまいます
臨場感が半端なくて漫画の中に引き込まれてしまう

終盤、山王戦の試合終了までの数秒間の描写はエグいです
この場面だけでも何回も読んでしまう
“読む”と言うより“観る”と行った方が正しいかもしれない


超名作だし読んでる人は多いと思いますが
何回読んでも面白いし
読んだことがない人には是非読んでほしい名作ですね

 


SLAM DUNK(スラムダンク) 完全版 全24巻・全巻セット (ジャンプコミックスデラックス)

 

 

ブログ更新を増やしたい

どうもきいつです


最近、ブログの更新頻度がかなり少なくなりました

理由は前にも書きましたが
簡単に言うと
面倒くさくなったから
というのが1番です

正直、長文を書くのがしんどかったりします
なかなか書くことも思いつかないし

そして、このブログは基本的に映画の感想がほとんどで
それをメインでやってるわけですが

だからこそ
映画の感想って映画を観なければ書けない
なので映画を観ていなければ必然的にブログの更新もできないんですよね

ブログに対するモチベーションが高かった頃は
ブログ更新もできるし今から1本くらい観とくか
みたいな感じで映画を観る本数も多かった

でも、最近はそんな時に比べると映画を観ることも少なくなり
それに伴ってブログも書かなくなりました

ブログのために映画を観るってのも本末転倒ですし

今では観たい映画があれば映画館に観に行く
心に余裕があれば家でも映画を観たり
ゲームをやりたい時期は映画を観ずにゲームばかりやってる

映画以外にもやりたいことはたくさんある
プラモ作ったり
ドラマ見たり
漫画読んだり
絵を描いたり
美術館を巡ったり
これも僕にとってはとても大切なもの

そういうものにも時間を割けば映画を観る時間もブログを書く時間も少なくなります

 

とは言え
ブログを更新したいなという気持ちもあります

最近は週に1回くらい更新すればいいとこ

でも、それは少なすぎるよな…
と思ってます

そこで
どうすれば更新頻度を上げれるのかな?
と考えました

 

そして、思いついたのが
元からインプットされてる情報をアウトプットすればいいんじゃないか
もっと短い文章にすればいいんじゃないか
です


今までは
映画を観ることでインプットし
それをアウトプットし長文を書く
という一連の流れを1つの記事に対してしてきました

ただ、これってなかなか負担が大きいと言うか
カロリーの消費が激しいと言うか
まあ、しんどいわけです

2時間くらいかけて1本の映画を観て
2000~3000文字くらいの文章を書きます
もっと短い文章でもいいけども
1つの作品について深く語りだすと
どうしてもこれぐらいの文章量になってしまう…

これを長い期間続けてきた自分を誉めたいとこですが
ちょっとやり方を変えようかなと思いました

 

で、どんな記事でブログを更新していこうかな?
と考えたんですが
“おすすめの何か”を紹介するのがいいかなと

今まで僕が触れて
好きなもの
楽しめたもの
感動したもの
などなど

そういうものをジャンル問わず紹介するのもいいんじゃないかと思いました


今まで自分が感銘を受けたものを自分の心の中だけに留めておくのではもったいない
それを誰かに伝えるのもいいのかな
とか思ったり


今まで通り映画の感想も書いていきたいですが
その間を埋める感じで短い記事も書いていけたらと思います


おすすめするのは映画だけではなく

他に好きな漫画、アニメ、ゲームなどもいいかなと思ってます

それだけでなく特撮とかドラマとか
作品だけでなくおすすめグッズとかでもいいし
おすすめのスポットとか

新旧問わず
メジャーマイナー問わず

とにかく枠に囚われない方が書くのも楽かな

その時に思いついた事や思い出した事を短い文章で書いていく
というスタイルでやっていこうかと思います


これ自体も長く続くかどうかは不明だし
僕のおすすめなんて誰も興味ないかもしれないけど…

1回やって終わりの可能性も…


まあ、とりあえずそんな感じで
気を張らずブログをやっていこうと思います

 

 

2022年 今年観た映画の話

どうもきいつです

2022年も終わりということで
今年観た映画を振り返って話しようと思います

今年はブログの更新頻度も少なくなり
映画自体も昨年ほどは観ていないですかね

正直言って
マイナーな映画は以前に比べてあまり観ていなかったと思います

とは言え
日本人の平均以上は映画を観てると思うので
その中から印象に残った映画の話をしていきたいです

 

「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」

今年、1番始めに観た映画であり
今年の映画の中でも最高に好きな映画だったかもしれない

スパイダーマンを愛する者たちのために作られたスパイダーマン映画
この前にもこの後にもこのような作品は存在しないであろう作品
空前絶後ですね

スパイダーマンを観たことないという人は
過去のスパイダーマン映画全作と「アベンジャーズ エンドゲーム」までのMCU作品全部観てから本作を観てみてください

途方もない時間と労力を費やすけどそれ相応の感動がある (痛いオタクでごめん)

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「大怪獣のあとしまつ」

あまりの期待とのキャップに悪い意味で記憶に焼き付いた映画
興味のある方は本作を観て地獄を味わってください

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「仮面ライダーオーズ10th 復活のコアメダル」

仮面ライダーファンの中で賛否両論(否が多め)を巻き起こした問題作
これを観た後はスゲー複雑な気持ちになってしまいました

本作で描きたいことはわからんでもなく理解できるけど
こんなもんを10周年記念でやることか?
と、鈍器で頭をぶん殴られたような気持ちになった

ただ、この映画を嫌いにはなれないかな…
ある意味、ヒーローの終着点のような物語でした

自分の前の座席で嗚咽して取り乱していた女性の姿は永遠に忘れられないと思う

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「必殺!恐竜神父」

これは映画館で公開されてたわけでもないし
べつに新しい映画でもないし
たまたまAmazonプライムビデオで観ただけのクソB級映画ですが
あまりのクソっぷりに忘れられない映画となった

マジでクソなので観てください
クソ過ぎて興奮します
いい意味でクソです

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「機界戦隊ゼンカイジャーVSキラメイジャーVSセンパイジャー」

肉食ってるだけの映画

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「ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス」

これはヒーロー映画の皮を被った「死霊のはらわた」
サム・ライミらしさ全開で個人的には大好物でした

プロフェッサーXの扱いが酷すぎて逆に好き

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「トップガン マーヴェリック」

今年の映画と言えばこれは外せないですよね
単純に最高でした
最初から最後までテンション上げられっぱなしの映画

戦闘機アクションの臨場感は映画館ならではの体験でしたし
映画館の大画面で観る意義を感じれます

前作を知らなくても全然楽しめる映画になってますし
知ってたら知ってたで深みを感じれますし
続編として素晴らしい形の作品だと思う

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「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」

やっぱドラゴンボールって最高っすよね

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「ブラック・フォン」

なかなか完成度の高いホラーサスペンス
脱出サスペンス+オカルトホラーな作風が斬新でもありました

おおざっぱな部分も多々ありましたが最終的に上手くまとまっていて
カタルシスを感じスッキリできましたし
友情や兄妹愛に感動もできたし
すごく良い映画

B級映画よりではあると思うけど
とても楽しめるエンタメ作品でした

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「暴太郎戦隊ドンブラザーズ THE MOVIE 新・初恋ヒーロー」

テレビで放送中の本編もラリってますが
映画もかなりラリってました

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「カーター」

この作品はNetflixで配信されている作品
感想は“とにかくすごい”の一言

やっぱ韓国映画すごいわ
と思わされました

全編ワンカット風でここまでできるのか…
圧巻の映像です
ノンストップのアクションをリアルタイムで味わえる幸福感
最高でした

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「グリーンバレット」

大好きな「最強殺し屋伝説国岡」の続編ということで期待していましたが
期待通り最高な映画でしたね

阪元裕吾監督らしいユルさとバイオレンスなアクションのギャップがたまらない
殺し屋志望の女子6人も個性的で最高に可愛かった

阪元裕吾監督の今後の作品にも期待ですね

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「NOPE/ノープ」

今年の話題作の1つですね
個人的にはかなり好きな作風で楽しんで観れました
いろんな意味で面白い作品だと思う

怪獣映画のような豪快なエンタメ性がありつつ
ジョーダン・ピールらしい皮肉混じりの知的さも感じれます

面白いけど面白いと言ったら負けのような
監督の手のひらの上で転がされてるような気がした

ジョーダン・ピール性格悪い

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「貞子DX」

今年の意外と良かった映画No.1
アホすぎな内容に笑わされました

それにしても小芝風花ちゃんは変な作品ばかりに出ている印象
全く作品に恵まれてないような…

いや、逆に恵まれているのか?
うーん…
わからん

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「土を喰らう十二ヶ月」

間違えてチケットを買ってしまい観に行くはめになった映画

しかし、これがすごくいい映画で
僕の心にとても刺さりました

自分の生き方について改めて考えさせられました
そして、死についても考えさせられる

なによりも
犬がかわいい映画は正義

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「RRR」

最高
マジ最高
超最高
べらぼうに最高

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今年、特に印象に残った映画はこんなところですかね

面白い映画たくさんありました
今年はあまりクソな映画を観ていないのがちょっと寂しいですね

面白くないであろう映画にぶち当たっていく気力と体力が無かったからかもしれません
最近、面白くないものに当たった時にすごく精神をやられるんっすわ…

来年はもっと観る映画が少なくなってるかもしれない

来年も面白い作品はできるだけ映画館で観たいです

 

 

映画「MEN 同じ顔の男たち」感想 地獄のおじさんマトリョーシカ

どうもきいつです


ホラー映画「MEN 同じ顔の男たち」観ました

とある田舎町を訪れた女性が
同じ顔の男たちと遭遇し奇妙な現象に見舞われるホラー作品
夫の死を目撃したトラウマと目の前に現れる同じ顔の男たち恐怖に対峙する女性の姿が描かれます

監督は「エクス・マキナ」などのアレックス・ガーランド
主演は「もう終わりにしよう。」などのジェシー・バックリーです

 

あらすじ
夫の死を目の当たりにしたハーパーは
心の傷を癒すためイギリスの田舎町に訪れる
豪華なカントリーハウスの管理人ジェフリーの出迎えを受けそこで過ごすことになる
町を散策するハーパーだったが
そこで出会う男たちは皆同じ顔だった
そこから彼女は奇妙な出来事に見舞われていく

 

感想
正直言って意味がわかりません
起承転結のあるストーリーでもなくて
結局、なんかよくわからん
ただ、映像の美しさや所々の恐怖演出など
最後まで観させられてしまう魅力もある
特に終盤のアレはグロいけど見入ってしまった

 

予告を見て気になっていたので観てきました
同監督の「エクス・マキナ」はなかなか面白い作品だったので本作にも期待していた

で、率直な感想は
なんか意味わからん


最後まで観ても結局どういうことだったのかわからないタイプの映画ですね

この時点で好き嫌いが分かれるであろう作品です

特に起承転結のあるまともなストーリーが好きな人からすれば
本作にはあまり好感を持てないかもしれません

僕はと言うと
意味がわからないなりにも
それなりに楽しめました

この映画の気持ち悪さはかなり好きかもしれません
ホラーとしての怖さも感じることができました


本作は考察ありきかなって作風で
いろいろと意味は込められていると思います
観終えた後に考察するって楽しみかたもありかな

ただ、僕は深く考察できるほどこの映画を理解できなかったし
未だに意味不明な映画だったな
という印象しかありません

なんとなく理解できるような気もするけど
やっぱり全然しっくり来ない

 

とは言え
この映画はあまり意味を考えすぎなくてもいいのかとも思います
雰囲気を楽しむだけでも成立してる気もする

むしろ、あまり考えすぎると変に疲れるというか…

何も考えずに観る方が単純に面白く観ることができるんじゃないでしょうか

本作はそう思わせてくれるほど映像や演出に魅力がある
それだけで最後まで観せられてしまうわけですよ

やはり、印象に残るのは美しい映像です

大自然の映像が単純に美しく思え
その美しさに引き込まれていく

でも、ただ美しいだけでなく
美しいからこそどこか不穏で不気味さすら感じます

これは「エクス・マキナ」にも共通しますよね
美しい反面、不気味な世界観
決してわざとらしく不気味に表現しているわけではないのに
何故か気持ち悪くて居心地の悪さを感じる映像です


そして、所々に散りばめられているホラーな演出
これも最後まで飽きずに観れる要因です

わかりやすくスリリングな場面もあれば
見ようによっちゃ笑ってしまいそうなシュールな場面もある

例えば
裸のおじさんが窓ガラス越しにこちらを覗いてるけど主人公が全然気づかないとか
あのシーンは正直ちょっと笑ってしまったけど
その後のスリリングな展開で結果的に怖かったですし

トンネルの向こうから奇声を発しながら走ってくるのとか普通に気持ち悪くてゾクゾクする

終盤になるとなかなか怒濤の展開で
意味はわからないけど怖いし気持ち悪いし
普通に面白いですよね


あと、個人的に良かったと思ったのは
劇中で全く顔が同じことに言及しないとこ

予告とかでは“同じ顔の男たち”をすごく煽っていて
さぞかし映画の中でその謎が解き明かされるかのような宣伝になってるけども

実際は同じ顔であることに全然触れないんですよ

主人公も気づいてるのか気づいてないのか同じ顔であることにツッコむこともなく
もちろん同じ顔の理由も解き明かされず
モヤモヤする人も多いかと思います

でも、誰もが気になりツッコミたくなるようなことを完全にスルーすることで
この映画がより気持ち悪くなってることは確かで

そんなモヤモヤでさえあえて与えられてるようにも感じるんですよね

 

そして、なんと言っても
この映画で1番インパクトがあったのが
終盤のアレですよ

おじさんからおじさんが無限に産まれてくるという地獄絵図
地獄のおじさんマトリョーシカです

マジでグロい
でも、なんかグロいと言ってはいけないような空気感もある
そんなとこもなんか気持ち悪い

この映像を観れただけで
本作を観た甲斐があったと思えました

それくらい衝撃的で刺激的
発想が斜め上のクレイジーな映像です
監督がこの映画でやりたかったのはこれなのかな

是非観て欲しいですね
ただ自己責任ですのでご了承ください


それに、この場面がただ気持ち悪いだけでなく
ここから本作の伝えたいことがなんとなく伝わってくるのはすごいですね

この映画って
おそらく男に対する不信感や男の愚かさを描いていると思う

主人公とその夫の関係性からそういうものは見えてくるけど
終盤のあのシーンでよりズドーンと響くと言うか

無限に産まれてくるおじさんを見る主人公の目からは
恐怖ではなく蔑みや哀れみを感じれる
それは女性の目から見た男の愚かさみたいなものだと思う
女性の母性に依存する男の幼児性ですかね

具体的な映像や言葉でそれを表現せず
抽象的な映像でそれを表現しているのはなかなか面白いですよね

単にグロくてインパクトがあるだけでなく
どこか知的な芸術性も感じれる

そんな部分も個人的に好感を持てる要因だったかもしれません

 

単純明快なストーリーではなく考察ありきのややこしい映画ではあると思いますが
映画の中に引き込まれる魅力は十分にあって面白く観ることができました

それに、何も考えずに観ても
この映画が表現したいものは必ず伝わってくると思います

考えるよりも感じるタイプの映画かな

 


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映画「ブラックアダム」感想 思っていたよりも王道で真面目

どうもきいつです


アクション映画「ブラックアダム」観ました

DCコミックスのヴィランであるブラックアダムを主人公にしたアクション大作
5000年の眠りから目覚めた破壊神ブラックアダムの戦いが描かれます

監督は「ジャングル・クルーズ」などのジャウム・コレット=セラ
主演を務めるのは「シュマンジ」シリーズなどのドウェイン・ジョンソンです

 

あらすじ
研究者のアドリアナによって5000年の眠りから目覚めたブラックアダム
目覚めた現在の街はギャングによって占領されていた
ギャングたちに総攻撃を受けるブラックアダムだが
敵を次々と撃破し破壊し尽くす
そんな時、彼を人類の驚異と見なしたJSAがブラックアダムの前に立ちはだかる

 

感想
破壊神やアンチヒーローとか言ってるから
さぞかし、めちゃくちゃなことをするのかと思っていたけど
予想外に王道のヒーローをやっていた
既視感は否めないけど普通に楽しめるヒーロー映画でした

 

ドウェイン・ジョンソンが大暴れ
みたいな予告を見て気になったので観てきました

僕はそもそもアメコミはそんなに詳しくなくて
ブラックアダムの存在は全然知らなかった

DCコミックスのヴィランらしいです
シャザムの敵なんですかね?
どちらかと言えばマイナー寄りのキャラクターっぽいです


そんなヴィランを主役にした映画なんですが
予告で推してるほど破壊神だとかアンチヒーローだとかの面は薄くて
思ったよりは王道のヒーロー映画でした

確かにブラックアダムは
悪人ならすぐ殺そうとするし
家を簡単にぶっ壊したりするし
部屋に入るときはドアを使わないし

普通のヒーローに比べると若干暴れん坊ではあるけど
正義感や信念はあって別に悪い人間ではない

そんな点で期待はずれではありましたが
派手な演出とドウェイン・ジョンソンで最後まで面白く観れたことは間違いないです

 

本作で好きな要素はいろいろあって
最初に思い浮かぶのは
大暴れするドウェイン・ジョンソンですかね

単純に僕がドウェイン・ジョンソンを好きというのもあるし
それだけでなく彼の存在感が本作では輝いていたように思います
ハマり役かな

ドウェイン・ジョンソンが演じているだけで
ブラックアダムの最強さに説得力が生まれてますし

ただ強いだけでなくて愛嬌やコミカルさもある
真面目な顔をしてるだけなのについ笑ってしまうような親しみやすさがあったり

真面目さとコミカルさが共存してるんですよね

決しておどけてる訳ではないけど
ちょっとした一言に笑えたり
周りとのズレが面白かったりと
ブラックアダムがちょっと可愛くすら見えてきます


本作は基本的にシリアスで真面目な内容なんですけども
所々に笑える場面も散りばめられていて
バランスが良くて観やすい映画だったと思います

個人的に好きだったのは
ブラックアダムがドアを使わず壁をぶち破って部屋に入ってくるやつですね
あれを何回も繰り返すの好きです

1回じゃなくて2、3回と繰り返すのがいいんですよ


あとは、JSAのパクりアベンジャーズ感も好き

なんか見たことあるような奴の寄せ集めが面白い

まあ、これに関しては
そもそもDCとマーベルのヒーローが被りすぎ問題があって
それがたまたま面白い方向に転んだのな?
って感じですかね

狙って面白くなったのかは定かではない

 

アクションも僕が好きな派手めのヒーローアクション満載で満足です

序盤のブラックアダム復活からの一方的な敵ボッコボコの無双バトルは
単純に気持ちがブチ上がりましたよね
この時点で心を掴まれました

JSAが登場してからのスーパーヒーローバトルもすごく派手で
その上、ヒーローみんな能力全開で戦ってるのがとても楽しい

全然知らないヒーローたちが
オールスターですよ
って顔で必死に戦ってる姿はちょっと笑ってしまう

本作は現実離れしたぶっ飛び王道ヒーローアクションを見せてくれるので
そんなアクションが好きな人なら大満足ではないでしょうか

 

ストーリーや設定に関しては
正直、かなり既視感ありまくりで斬新さはないですかね

復讐に燃えるアンチヒーローなんてよくある設定だと思いますし
ブラックアダムの戦闘スタイルはスーパーマンとさほど変わらなかったり

ストーリーの流れもよくあるヒーロー誕生譚で
予想外のこともさほど起きず結末も思った通りかな

ただ、既視感のあるストーリーではあるけど
熱い展開があったり感動できたりと
しっかりと作られたストーリーだったんじゃないかと思います

終盤とか普通に良かったですよね
スクリーンに見入ってしまってました

いろんな要素が詰め込まれてはいるけど
ブラックアダムを中心に一本筋が通ったストーリーになってるので
そこまでごちゃごちゃした感じもなく
ブラックアダムにしっかり感情移入できて観やすかった

MCUの作品のようにクロスオーバー前提ってわけでもなく
少し他作品との繋がりを匂わすオマケ程度なので1本の映画として楽しめます

DC映画に詳しくなくても全然面白く観れるかな

 

とは言え、ヴィランやアンチヒーローを謳っている作品としてはちょっとパンチが弱いかも…

マーベル映画で言えば「デッドプール」
同じDC映画で言えば「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」
こういう映画に比べると本作はただのヒーロー映画でしかなくて
少し物足りなさは感じます

上の2本はヒーロー映画としてはやり過ぎた感もかなりあって
それが刺激的で面白かったりするんですよね

本作の場合は
予告ではやり過ぎのアンチヒーローだと煽ってるけど
実際に観てみると王道のヒーロー映画
このギャップがあまりよくなかったようにも思います

マーベル映画の「ヴェノム」とか
そっちタイプの映画になってしまっているのは否めない

ただ、「ヴェノム」みたいなどっちつかずのアンチヒーローではなく
シンプルにちゃんとヒーローをやっていたので本作の方が好感を持てますが

それに、JSAがただのイロモノ集団ではなくて
真っ当にヒーローをやっていたので
その対比でブラックアダムがアンチヒーローとまではいかないけど
普通じゃないヒーローには見えていましたし

そういう見せ方は上手いなと思います

てか、JSAがここ数年で見たヒーローの中でも1番ちゃんとヒーローやってたような…

 

多少、悪いギャップはありますが
そんなギャップを除けば
この映画は普通に面白い映画に仕上がっています

ヒーローたちの魅力も溢れているし
アメコミヒーロー映画としてもクオリティが高いんじゃないでしょうか

個人的には結構好きなヒーロー映画になりました

 


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映画「すずめの戸締まり」感想 そろそろ監督の違った作風の作品を観てみたいかも

どうもきいつです


アニメ映画「すずめの戸締まり」観ました


災いの元となる扉を閉めるために旅に出た少女の冒険を描いた長編アニメーション
田舎に暮らす女子高生と扉を探す青年が
災いをもたらす扉を閉めるため日本各地に赴きます

監督は「君の名は。」「天気の子」などの新海誠
声の出演は原菜乃華、松村北斗などです

 


あらすじ
九州の田舎で暮らす17歳の岩戸鈴芽は
扉を探し旅をする宗像草太と出会う
彼の後を追い廃墟にたどり着いた鈴芽は
そこにあった古い扉に手を伸ばす
それをきっかけに日本各地の扉が開き始める
扉の向こうからやってくる災いを防ぐため
鈴芽と草太は扉を閉める旅に出る

 

感想
新海監督の過去作と比べてもより万人ウケしそうな内容
面白い映画だと思ったけど少し物足りなさを感じました
結局、これまでの作品からあまり変化は感じれないので
そろそろ違った作風の新海作品も観てみたい

 

新海誠の新作映画ということで観てきました

僕は新海誠のファンってほどではなく
かといって嫌いでもない

彼の作品は
好きなところはすごく好きだけど
微妙と思うところも多々ある

そもそも、とてもクセの強い監督だと思います
オタクな思考で作られオタクが好みそうな作品が多い印象
良くも悪くもキモい映画を作る監督です

そういう部分では好感が持てたりもする

 


で、本作の話ですが

今まで以上に大衆向けに作られたような映画になっていました

「君の名は。」や「天気の子」も過去の作品に比べると観やすい映画ではあったけど
本作はより万人ウケするアニメ映画って感じかな

なので、面白いと思える人は前作より増えているんじゃないでしょうか

 

ただ、個人的には
新海監督のクセの強さが好きだったので
ちょっと残念な気持ちにもなりました

やはり僕は
新海監督にはキモさを求めているので
今回のキモさ薄めの本作には少し物足りなく感じてしまった

過去作の劇中歌の見せ方はかなり好きだったんですけども
本作ではそれも無くて少し寂しい…

あれ、テレビアニメのOPみたいで気持ちが上がるんですけどね


新海監督お馴染みの恋愛描写も
本作は無難にまとめていたような気がする

「秒速5センチメートル」のキモさとかめっちゃ好きだし
「天気の子」の結末なんかは尖っていたと思いますし
この映画でもそういうものを見たかったかな


でも、新海監督の良い部分も存分にあって
そこには満足させられました

映像表現であったり音楽の使い方であったり
そんな部分は安定して素晴らしい

最近の他アニメ映画と比べても段違いです
格の違いを見せつけてくれます

これに関しては今まで何回も言ってきたし
いつもと言ってることが同じになるので細かい話はスルーしますが

 

ストーリーや設定は普通に面白くて
最後まで飽きずに観れました
現実感のあるファンタジーって感じで好きです

本作は震災をストレートに描いている作品でもありますが
その見せ方も悪くないと思います

テーマはもっと深く掘り下げれる気もするけど
あまりやり過ぎると重くなるし

あくまでエンタメ作品なので
本作のバランスはちょうど良かったんじゃないかと思う

 

しかし、引っかかるところもあって
それはキャラクター描写の薄さですかね

過去作でもこれはずっと思ってることで
やはり、本作でもキャラクターが薄く感じる

主人公の原動力が曖昧だったり成長を感じれなかったり
登場人物たちの関係の深まりも薄い気がします


そこから見えてきたのは
新海作品の登場人物ってトゲがないですよね
みんな真面目でちゃんとしてて優しい
場を掻き乱すような厄介な奴がいないんですよ

みんないい人なので心地よくはあるんですが
物語としては面白味に欠ける


本作の主人公である鈴芽にしてもすごくいい子
叔母さんに対しては反抗しつつも思いやりがあるし
扉の件にしたって責任を感じて草太を手伝いますし
過去にトラウマを抱えてはいるけど明るく健気で優しい女の子なんですよね

こんな女の子が現実にいたら普通に好きになるに決まってるけど
だからこそ伸び代がないと言うか…

成長しても
それがちょっと弱く感じる
あまり成長してないように見えてしまいます


本作は鈴芽と草太が2人で旅をし旅先で様々な人と出会うロードムービー的な内容でもあります

ロードムービーの面白さって
旅をする相方との絆の深まりや
出会った人たちとの交流とそこからの成長だったりする

でも、本作の場合は
鈴芽にしろ草太にしろ初めからいい人で出来た人間なわけですよ

お互い初めから気遣いあって助け合って理解しあってるので
人間関係に波風が立たず物語としてはとても単調

確かに2人の絆が深まってはいるし恋愛感情も芽生えているけど
変化が小さくてつまらないんですよね

2人の性格が真逆で考え方も違い旅の中でぶつかり合いケンカして
その結果、お互いを理解して絆を深める
って流れなら
最終的にカタルシスも感じれるだろうし
その過程も面白くなると思う


道中の出会いでも
人々との交流を経て鈴芽が自分自身や叔母さんとの関係性に向き合うきっかけになれば
鈴芽の成長を感じられただろうけど

もともと叔母さんとの関係性もさほど悪くなく
鈴芽自体も最初からいい子なので
人との出会いからの変化を感じれなかったですかね

鈴芽と叔母さんが言い合う場面もありましたが
結局、2人とも理解が早いのですんなり仲直りするので
やっぱり、なんかあっさりしすぎと言うか…

 

全体的に平和的すぎるのかもしれませんね
だから、メリハリがなくて単調

もしかしたら新海監督自身が優しすぎるのかも

主人公や登場人物たちに嫌な思いをさせたくないのかもしれませんね
その気持ちはわからんでもない

でも、そこは心を鬼にして
もっと登場人物たちに試練を与え地獄を見せるくらいの方が
物語としては面白くなると思います

 

あと、猫のダイジンの扱いですが
納得いかないと言うか
悲しいと言うか

ダイジンに対してだけは厳しすぎやしませんかね…

普通に可哀想だと思ってしまった
ダイジンを救ってあげる方法は無かったのか…


それと、ダイジンがミステリアスすぎて
あまりついていけなかったりもしました

何を考えてるのか目的も不明で
結局、何がしたかったのかな?って感じです

神様だから気まぐれ
ということで納得しろってことかな?
だとしてもダイジンが可哀想という気持ちにかわりないけど…

いろんな意味で
ダイジンの扱い方が雑だったような気がする

 

いろいろ文句を言いつつも
クオリティの高い作品であるのは間違いないです
ただ、もうちょっと攻めた作品が観たかったかも

個人的には新海監督の別の作風を観てみたいと思いました
恋愛以外のストーリーとか
もっとファンタジーな世界観とか
SF全開な設定とか

新海誠らしいキモさを損なわず
いろんことに挑戦してほしいですよね

まあ、本作は普通に面白い作品にはなっているので
観ても全く損はないと思います

 


「天気の子」Blu-rayスタンダード・エディション