何もかもが滑稽

何もかもが滑稽

映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

左利きのストレスをなめるな

どうもきいつです

突然ですが僕は左利きです

左利きと言えば
「天才」「器用」「芸術的」みたいな印象を持たれることが多い
確かにそういう人もいます

しかし、そんなの人それぞれ
てか、ほとんどの左利きは「天才」ではないし「芸術的」ではない
「器用」に至っては右利きでもたくさんいる
左利きで不器用なら何故か蔑まれてしまう始末

左利きを「羨ましい」「格好いい」と言う右利きの輩もいますが
そんな人たちは左利きが如何に不遇な人生を歩んでいるのかを全く知りません

左利きにメリットなんてほぼありません

むしろ、左利きで生まれてきたことで
生きるだけでストレスに苛まれる人生が確定します

左利きとは呪いです

世の中は右利きが生きやすいように作られています
それにより逆に左利きは生きづらい世の中になっているわけです

ここからは左利きにどんなストレスがあるのかを細かく語っていきます

 

1.右利きが使いやすいもので溢れている

とにかくこの世にあるものは右利きが使いやすいようにデザインされています

・駅の改札
・自動販売機
・ハサミ、カッターナイフなどの刃物
・定規
・キッチン周りの道具
・パソコンのマウス
・ボールペン
・急須
・片方が尖ったレードル
・ホテルとかのチェーンがついてるペン

例を挙げだすとキリがない
探せばまだまだあると思います

最近では左利き用の道具も増えてきていますが
それは自分で用意しなければなりません

例えば
学校や会社などの備品はわざわざ左利き用の道具なんて用意されていないわけで…

自分の家でさえ家族がみんな右利きなら
基本的に右利きの道具を使わざるをえません

細かいとこで言えば
右利きの人は全く気付かないと思うけど
缶ジュースのフタ
あれ左利きだとめっちゃ開けづらいことがあります

とにかく左利きは生きてるだけでこれだけの苦難を強いられる


2.逆に左利き用の道具が使いにくい

これぞ左利きの呪いの真骨頂

子供の頃から無理やり右利き用の道具を左手で使ってるわけですよ

どうしても左手で使えない道具は仕方なく右手で使うんですけども
かろうじて左手で使える道具もあります

カッターやハサミなどは左手で使うことが全然できます
ただ使いづらいことには違いない

しかし、大人になりいざ左利き用の道具を買って使ってみると
なんかすごく違和感がある

長い年月を経て
右利き用の道具を左手で使う体になってしまっていることをここで実感させられる

パソコンのマウスに関しては左利きであろうが右手で使うしか選択肢がなく
もはや左利き用のマウスなんて今さら使えない

左手で使えるようになるためには練習しなければならない本末転倒ぶり

左利き用の道具を使ってもストレスが溜まるというね…


3.「右手でやればいいでしょ」と言われる

これはかなりイラつく言葉です

これが
左利きだけど右手でなんでもできるように努力した人の言葉ならなんら問題はない

しかし、これは
普段右手しか使わず生ぬるい人生を歩んできた右利きの言葉です

ふざけんなよ
こっちがどれだけお前らの社会に合わせてやってると思ってるんだよ

ちょっと左手でまごついてるだけで
何故か右利きの奴らがイラついてこちらに苦言を呈してくる

いやいや
イラついてるのはこっちだし
それでも文句も言わずに我慢してやってるし

お前ら左手でなんかやってみ?
何もできないぞ

俺らはそれなりに右手も使えるんだぞ
すごいんだからな


4.スポーツで優遇される

学生時代だと体育の時間などで
左利きというだけですごそうな奴だと期待されることがあります

しかし、僕は運動神経が良くありません

奇しくも僕は身長も高く
左利きも相まってスポーツできる感が出てしまっていました

そして、みんなが
勝手に期待して勝手に失望して
僕が上手くできなければ罵倒して…

テニスのラリーをすれば
「お前、左利きだからやりにくいんだけど…」
と言われたり

僕はスポーツが嫌いになった


僕が数少なくやっていたスポーツは
水泳とサッカー

水泳に関しては利き手なんて関係なし

サッカーに至っては
何故か足は右利きという特異体質のせいで左利きの恩恵は得れず…

結局、小学校卒業と共に両方辞めました

 

5.右利きへの矯正が辛い

これは人それぞれで
右手で全てできるように厳しく矯正させられる人もいるでしょうし
全く矯正などされない人もいるでしょう

最近は矯正なんてしないことの方が多いのかな?

僕は小学生になると同時に文字を書くことだけは右手に矯正させられました

やはり、この時はとても辛かったですかね

文字を書くってなかなか神経を使う作業ですし
それをほぼ使えない右手でひたすら練習させられるわけですよ

子供の頃のことなんてほとんど忘れてるけど
この時の辛さは鮮明に覚えてる

右利きの人は絶対にわからない辛さだと思う

ただ、これに関してはメリットもあったかなと思います

文字や文章は右手で書きやすいように作られてるので
左手で書けばそれはそれで書きづらいんですよね

今やなんの苦痛もなく右手で文字を書いているので
この時の努力は無駄ではなかったかなと思います

とは言え
左手で文字を練習していればもっと字が上手かったかも…


6.飲食店で隣の人と肘がぶつかる

これは左利きあるあるだと思いますが

気の知れた仲の人だとそんなに気にはならない
ただ、これがカウンター席で隣が知らない人だとめちゃくちゃ気を使う

そもそも、カウンター席はとても狭いし
ただでさえ体がぶつかりそうで
やっぱり自分の左側に右利きの人がいると肘がぶつかることもあるわけです

基本的に右利きの人は左利き差別主義者なので
肘がぶつかるとイラッとしています

むしろ、こっちは肘がぶつからないように気を使い
こじんまりと動いているんですけどね

右利きの奴らはいつも通り何も気にせず右手を使い
でかい面をして飯を食ってます

ぶつかってもお互い様でしょうに
何故、左利きの方が悪い感じになるのか…


7.教えるor教わるのが面倒

何かを体を使い教えたり
逆に教わったりするときに
頭の中で反転しなければなりません

右利きの人より一手間多くなるんです

教える場合は相手の理解が悪くなったり
右手でやって見せなければならなかったりと
なかなか面倒くさいんですよね

かつて飲食店でバイトをしていた時に中華鍋の振り方を教わったんですが
店長に「左利きに教えるの面倒くさいな」と言われました

これはちょっとイラッとした

こっちは生まれてからずっと
教えるのも教わるのも面倒くさいんだよ
あんたはたかが1回、左利きの奴に教えるだけだからな

こっちは毎回
自分の利き手とは逆で教わったり教えたりしてるんですけど

こういう発言を簡単にできてしまうの
右利きってデリカシーないよね

 

8.出会って月日が経ってから左利きと気付かれる

初対面で左利きに気付かれるのはなんとも思わない
むしろ、自分のことをちゃんと見てくれてるんだなと好感を持てます

出会って間もない期間で左利きだと気付かれるるもべつにいい
お互いを知るうちにそれを気付くのは当たり前のこと

しかし、出会ってから何ヵ月、何年と経ってから
「あれ? きいつ君って左利きだったんだ」って言う奴

これ遠回しに「お前に全然興味なかったわ」って言ってるようなもんだからな

ずっと気付いてなかったんなら
せめて、気付いても一生気付いてないフリしろ

いちいち言葉にするのがデリカシーないわ
ホントに右利きってデリカシーない


9.ゲームの連打が遅い

もしかしたら左利きの人も気付いていない人が多いかもしれません
ゲームが下手なだけだと思い込んでる人も多いかもしれない

昔からゲームで対戦した時などに
連打が勝敗を決する場合に負けることが多かった
その時はただ自分が弱いだけだと思っていた

しかし、ある時に気付きます
「左手の方が連打早いじゃん!」と

ゲームのコントローラーは
左側が上下左右の移動などを司るボタン
右側が決定やキャンセルなどを司るボタンになっています

当然、連打するのは右手になるわけです

そりゃ左利きなんだから連打するのも左手の方が早いに決まってる
逆に普段使いなれてない右手の連打が遅いのは必然である

今までストリートファイター2で春麗の百裂脚が全然出せないのもこれのせいだったのだ

僕はコントローラーを投げた

 

まとめ

左利きがどれだけストレスを感じて生きているのかわかって頂けただろうか?

左利きで生きているだけでこれだけの弊害があります
左利きは右利きより9年も寿命が短いという説もあったりする

それだけ左利きはこの世の中では生きづらい
とてもストレスが溜まります

左利きの恩恵など無いと言っても過言ではない
むしろ、左利きとは呪い
私たちはこれからも“左利き”という呪いと共に生きていかなければならない

左利きというだけで差別され蔑まれ
勝手に期待を抱かれては失望され
無理やり右利きの社会に迎合して生きていく

左利きとは絶望を背負った生き物


だからみんな
もっと左利きに優しくしてね
お願い

 

 

Twitterが面白くない理由

 

どうもきいつです

皆さん
Twitterってホントにつまらないですよね

僕もTwitterやってますけど
何故こんなつまらないことをやっているんだろう?
と思うことが度々あります

今回は何故こんなにもTwitterは面白くないのかを考えていきたいと思います


まず、早々にTwitterがつまらないと言いましたが
僕もTwitterをやっています
2017年から始めてるみたいです
なんか自分のプロフィールにそれが表示されてる

結構、長い期間やってますよね
期間だけで言えばそこそこです
ただ、全くTwitterをさわっていない時期もありましたし
そもそも、今もそんなにTwitterをやってないかな…
1日に1つツイートすればいいところです

現時点での僕の総ツイートは7800ほど
7800と聞くと多く聞こえますが
この数字かなり少ないです

フォローしている人の中で同じくらいの時期にTwitterを始めている人を見てみると
普通に万単位でツイートしてる

しかも、その人たちも依存してるほどかと言うとそうでもなく
どちらかと言えば低浮上気味だったりもします

そう考えると
僕はほぼTwitterをやっていないと言っても過言ではない

では、何故Twitterをやらないのか?
そう、面白くないからです!


ここからは
何故Twitterが面白くないのかを
様々な要因から語っていきたいと思います

 

1.そもそも始める前から面白くないと思っていた

僕が面白くないと言っているのは
Twitterが面白くなくなったとか
Twitterに飽きてきたとかではなく

こんなことを言ったらもとも子もないけど
始める前から面白くないと思っています

では何故Twitterを始めたのかと言うと
好奇心です

やってないのにTwitterつまらないとは言えないし
実際やってる人も多いので
どんなものかと試しに始めたのがきっかけ

その後、Twitterでいろいろ試してみました
旅行先の写真を上げてみたり
フォロワーを増やしてみたり
好きな映画を紹介してみたり
時事ネタに物申してみたり
などなど…

その結果
やっぱり面白くなかった…


2.面白くない奴が多すぎる

これは1番の要因かもしれません
Twitterの世界は圧倒的に面白くない人間が多い

最大で5000人ほど無闇にフォローしていた時期がありましたが
その時のTLなんてクソつまらなかったです

面白くない人のツイートなんて面白いわけもなく
そんな人たちのツイートを眺めていても面白いわけがない

Twitterは面白くない人が集まる場所
だから必然的に面白くないわけです


3.面白い人が低浮上orやっていない

Twitterの世界は面白くない人ばかりですが
中には面白い人もいます

そういう人のツイートはやっぱりチェックしたくなるし
興味が湧いて仲良くなりたいなと思ったりもするわけです

しかし問題がある
そういう人ほど低浮上
か、そもそもTwitterすらやっていない

これには理由があります

面白い人がなぜ面白いのかと言うと
いろいろと興味を持ちそれに挑戦して様々な経験を積んでいる
多くの人と関わりコミュニケーションを取っている
知識を求め情報を収集しそれを基に思考して自分なりの考えを持っている

面白い人ほど常にリアルの世界で多くの事をやっています

そうです
面白い人はTwitterなんてやっている暇がないのです

多くツイートしている人にも面白い人はいますが
全体的に言えば面白い人ほどそんなにツイートしていない印象


4.バズってるツイートが面白くない

Twitterでよく目にするのはバズってるツイート
これがことごとく面白くないですね
みんな面白がってるけど
一体これの何が面白いのか?

バズってるツイートには傾向があります
・過去に見たことあるようなものの使い回し
・社会に物申してるっぽい視野の狭い批判
・信憑性のない自己啓発的な優しい言葉
・そんなの前から知ってる今さらな情報

言っちゃ悪いけど
正直、レベルが低い

逆に面白いツイートや的を射ているツイートほどバズらなくて
つまらないツイートの中に埋もれてしまってますよね

これはやはり
面白くない低レベルな人が多いから低レベルなものだけがもてはやされ
本当に面白いものはスルーされているからなんでしょうね


5.みんな自分の事にしか興味がない

Twitterと言えばこれですね

自己顕示欲と承認欲求が全開で
どうすれば自分が目立てるかに全力投球
他人のことなど全く眼中にありません

僕もたまにツイートするけど
ツイートしても全く反応がないので虚しくなるんだよ
かまってくれよ

SNSってコミュニケーションを交わすツールだとも思っていますが
今やTwitterはその部分がかなり薄れて
もはや、まともにコミュニケーションすら取れない世界になってしまっている

僕はTwitterをやる中でコミュニケーションを交わすことに面白さを感じているので
自分中心の一方的な人とは関わっても全然面白くないし
そもそも、自分にしか興味がない人にこちらから興味を抱くこともできない

他人を自分が目立つための道具にしか思っていないような人は多いですよね


6.Twitterやってる人の偏りが激しい

トレンドワードを見るとそれが顕著に表れています
いつもトレンドはオタクなワードが大半を占めている

基本的にTwitterをやってる人は
漫画、アニメ、ゲームが好きなオタクばかりです
アイドル、特撮、映画のオタクも多いかな
さらに、年齢層は30代以上が多い印象
いや、もっと高齢かも
Twitterは高齢化してます

一昔前のアニメなんかがトレンド入りすると
みんなこぞって興奮しだし、それに関する思い出を語りだしたりする

時事ネタ(これはこれで偏りが激しい)なんかもトレンド入りしますが

べつに偏ってるのは悪くないけど
個人的にはTwitterの世界があまりに狭く
面白くないな…と思ってしまう

やはり、不特定多数の人間が参加する場所なら
様々な価値観、様々な個性、様々な考え方を見たいというのが本音

でも、Twitterの世界は量産型のオタクが多く量産型のツイートで溢れかえり
個性もなにもない場所のように思えて仕方がない

他の人を見ていても
世界が広がるどころか内に内に入り込んで
視野や価値観が狭くなってる人が多く感じるかな…


7.見ていて不快なツイートが多い
 
とにかく見苦しいツイートが多い
自分のことを棚に上げて他人を批判したり貶したりを普通にやる

「どんな理由があろうとイジメはやっちゃいけない!!」と言っておきながら
誰かが過ちを犯せば
「やらかしたお前が悪い!!批判されて然るべきだ!!」と理由を付けてネット上で袋叩きにする

こんなの見せられて何が面白いのか
ただただ不快でしかない

でも、この人たちは自分が正しい
これが正義だと思い込んでる

単純にこんな人たちとは価値観が合わない
価値観の違う世界ほど居心地の悪い世界はないです

 

それでもTwitterを続けている理由

ここまで散々Twitterを面白くないと貶しましたが
それでも僕はTwitterを続けています

その理由は
そんな中でも面白い人はいてその人たちのツイートをチェックしたい
Twitterをきっかけに関わっている人と縁を切りたくない
ですかね

これで首の皮一枚繋がっている状態です


正直、面白いと思っている人や関わりのある人がTwitterを辞めたり
Twitter以外の場所で繋がれたりすれば
Twitterなんていつ辞めてもいい気持ちです


僕がたまにツイートするのも
仲良くしてくれている人たちに忘れられたくないからです

僕が面白いと思っている人とコミュニケーションを取るのは楽しいですし
そこから新しい知識、情報、価値観などを吸収したりもできるんですよ

本来は僕みたいな使い方をするのが健全だと思うんですけどね
多くの人たちは違うようです

 

Twitterが面白くなくなればなくなるほど
面白い人がどんどんと離れていきます

なら僕がTwitterをやる理由もなくなります


僕だけでなく
現実が充実すればTwitterなんてやる意味がない

現実の世界でコミュニケーションを取る方が楽しいし
現実の世界で注目される方が満足できる

Twitterの世界に入り浸っていても得るものは少ないと思える


結局、面白いことはTwitterではなくリアルの世界にたくさん転がっていて
そういうものに触れている人が面白い人になっていく

そして、面白い人ほどTwitterから離れていく

面白くないTwitterの世界に閉じ籠っていれば
ますます、つまらない人間になっていくんだろうな…

 

 

映画「そして僕は途方に暮れる」感想 クズ男だけど嫌いになれない

どうもきいつです

ドラマ映画「そして僕は途方に暮れる」観ました

2018年にシアターコクーンで上演された舞台「そして僕は途方に暮れる」を映画化した作品
ささいなトラブルから人間関係を断ちながら逃げ続ける青年の姿が描かれます

監督は舞台も手掛けていた三浦大輔
舞台で主演を務めたKis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔が本作でも主役を演じています

 

あらすじ
自堕落な生活を送るフリーターの菅原裕一は
同棲している恋人の里美に浮気がばれてしまう
しかし裕一は話し合うこともせず家を飛び出す
そこから親友、先輩、姉のもとを渡り歩くが
ばつが悪くなると逃げ続け
ついには行き場を無くしてしまうのだった

 

感想
最低な人間だなと嘲笑いつつも
どこか共感できてしまう自分もいる
クズだけどなんか憎めない
そして、1番つつかれたくない自分のクズな部分をつつかれているような気も…

 

映画館で予告を見たときから気になっていたので観てきました

僕はダメ男が主人公の映画が好きなので
本作にも結構期待していた

どんなダメ男が描かれ
どんな結末が待っているのか
それを想像するとワクワクしてくる

 

本作のダメ男こと裕一は
クズはクズでも壮絶なクズですね
現実だとなかなかここまではできない
限界突破したクズです
もはやここまで行けば格好いいほど

とことんクズを追求した物語なので
やっぱり好感を持てない人も多いよういです

全く共感できないとか
クズすぎて好きになれないとか
そんな感想もよく見かけました

あまりにクズすぎて笑える
みたいな人もいると思います


一方、僕はというと
確かに滑稽な姿に笑えたりもしましたが
それよりも共感してしまう気持ちの方が大きかった

僕もこっち側の人間だな
と、あらためて痛感させられたかな…
僕もクズです

 

主人公の裕一はとにかく逃げます

自分の浮気ばれたことが発端で
彼女と話し合うこともぜずまず逃げる

その後も知り合いの家に転がり込んでは
ばつが悪くなるとすぐに逃げ出す
そして着信拒否

シンプルに最低ですよね

細かく言えばこの裕一にはダメなところがたくさんあるんですけども

根本的なところは
自分や他人と向き合わず目をそらし
その場しのぎでやり過ごそうとする
それが1番の元凶なわけですよ

こんなことしてるからダメなんだよと思いつつも
これがすごく共感できてしまうと言うか…

僕の場合は逃げたくなっても
逃げちゃダメだ…逃げちゃダメだ…
と、シンジ君ばりに葛藤してどうにか思い止まってはいますが

その場しのぎで逃げ出したい気持ちは十分に理解できる
実際に逃げたことたってあります


この映画を観ていると
そんな自分のクズな部分をチクチクとつつかれているようで
少し居心地の悪さを感じたりもしました

で、いつの間にか裕一にめちゃくちゃ感情移入してしまっています

てか、ここまで全てを投げ捨てて逃げている裕一には少し憧れたりも…

裕一は僕がやりたくてもできないことを簡単にやってのけてしまう
これには、もはや尊敬してしまう

 

最近では
逃げたいときは逃げてもいいよ
嫌なことは無理やりしなくてもいいよ
みたいな優しい言葉もよく耳にします

しかし、この映画では
世の中そんなに甘くないぞ
と、逃げた先の地獄をこれでもかと見せつけられる

こんな地獄絵図のような逃避行を見せられちゃうと
やっぱり逃げちゃダメだな…
と思わされるますよね

これがこの映画の面白さだと思う


さらに本作では
逃げずに向き合った姿も描かれます

最終的に裕一は彼女と話し合う決心をして真剣に向き合うわけですよ

普通なら
逃げずに自分の境遇に立ち向かったから
最終的にハッピーエンドで
逃げなくて良かったね
になるんですが

本作の場合は立ち向かっても地獄と言うね…
こんなことなら逃げてた方がマシ立ったんじゃね
みたいな

でも、これが現実だったりもする
逃げても地獄
逃げなくても地獄

そんな人生を経験するから人間は成長するのかもしれない
裕一が成長したのかどうかは分からないですが

まあ、理不尽だからこそ人生という映画は面白くなってくるのかな

 

あとは、主人公を演じる藤ヶ谷太輔が完璧にクズを演じていたのが印象的でした

絶対に本人はクズじゃないのにこの映画ではクズにしか見えない

目が泳いでる時やリュックに荷物を詰め込んでる時とか最高ですよね

やはり舞台で演じていたのもあってか
裕一という人物を完全にものにしているように思えました

終盤の鼻水垂らしながら泣く場面もすごく良かったですよね
この場面の感情ってすごく絶妙だと思うんですよ

裕一自身がなぜ泣いてるのかどうすれば良いのか全くわからず
ただただ感情が溢れてくるってシーン
とても抽象的な感情だけど
それがストレートに伝わってきました

 

この映画は
ハッピーエンドで終わるわけでもないし
裕一が成長したかどうかもわからない
そして、とことん裕一がクズすぎる

なので、この映画を受け付けない人もいるかと思う

特に逃げない強い心を持っている人からすれば
裕一がただの馬鹿にしか見えないかもしれません

でも、僕のように心に刺さる人もいると思います

本作は人間の弱さにしっかりと向き合った作品
そんな弱さから学べるものは大いにある

こういう作品はとても好きです

 

 

映画「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」感想 映像は綺麗

どうもきいつです


SF映画「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」観ました

2009年に公開され大ヒットを記録した「アバター」の続編
前作から10年後を舞台に
ジェイクとその家族たちの新たな戦いの物語が描かれます

前作と同じくジェームズ・キャメロンが監督を務めています

 

あらすじ
地球から遥か彼方の星パンドラ
地球人の侵略に勝利したジェイクは先住民ナヴィの一員となり
ネイティリと結ばれ家族を築き幸せに暮らしていた
しかし、再び地球人によるパンドラ侵略が始まる
ジェイクは家族を守るため海の部族が暮らす未知なる土地へ旅立つのだった

 

感想
やはり映像のクオリティは段違いの美しさ
これはIMAXの大画面
そして3Dで観ることによって真髄を知ることができると思う
ストーリーに関してはちょっと…
上映時間も長すぎるかな…

 

前作「アバター」にはさほど思い入れもなく
本作にも特別期待はしていませんでしたが
ハリウッド超大作なので観に行ってきました

まず前作の話をすると
当時、映像のすごさや3Dというので話題になっていて
僕も映画館の3D上映で観ました

映像は今観てもやはりクオリティが高く
評判通りの素晴らしさ

ただ、記憶に残っているのは“映像が綺麗”だけで
ストーリーは完全に忘れてた

ぶっちゃけストーリーは大したことない
最近、改めて「アバター」を観なおしましたけど
その印象は拭えなかった

 

そして、本作の話です

大まかな感想は前作と同じ
映像はすごいけどストーリーは微妙
って感じです


最初に言っておきたいのは
僕は本作を駄作だとは思ってません

映像に関しては本当にすごいの一言で
それだけでこの映画を映画館で観る価値はある
と言うか
映画館で観なければこの映画の本当の価値はわからないかもしれません
これは前作同様

前作にしろ本作にしろ
映画館の3D上映で観ること前提で作られているわけです
しかもIMAXですね

高画質すぎて映画館で上映トラブルが起きるほどですから
相当、映像のクオリティにはこだわっている作品

なのでIMAXの3Dで観なければ
この映像を100%楽しむことはできないんじゃないかなと思う

僕はIMAXでしか本作を観てないから比較はできないけど
たぶん普通の3D上映とかでは観ない方がいいかもしれないですね

IMAXの3Dを一度観てしまうと普通の3Dには戻れなほど3Dの違いは明白なので

 

で、実際にこの映画を観ると
映像の細かい良し悪しなんてわからないド素人の僕ですら
明らかに他の映画と違うのがわかります

なんて言えばいいのか…
映像なんだけど
より現実に近いと言うか

映像を観ているのではなく
自分がその世界に入り込んでいると思えるほど
現実味があるんですよ

これはCGがリアルだとかだけでなく
動きが滑らかで本物に近い動きを再現できているからというのもあります

簡単に言えば
上映設備も発達していてより映像をリアルに近づけることができ
本作はそれを最大限に生かしている作品というわけです

本作を完全な状態で観るにはIMAXレーザー・HFR・3Dで観なければならないけど
この環境で観れる場所は限られてる

とは言え、普通の上映だとしても映像のすごさは感じれると思います


本作は本物に近いリアルな映像を3Dで体感することによって
没入感が半端ない

まるでアトラクションのようで
このすごい映像だけで最後まで飽きずに観れてしまいます

アクションシーンは最高にワクワクするし
自然の美しい景色には感動させられる

そんな気持ちは他の映画でも感じることはできるけど
本作はそれを極限まで研ぎ澄ましたような作品に仕上がっている

とにかく映画館で観なければこの気持ちは味わえないと思ってください
できればより良い環境の上映で観るのがオススメ


映像へのこだわりは異常なほどで
それを体感できるだけで満足な映画ではあります

 

でも、やっぱりストーリーが気になるんですよね…

はっきり言って面白くないです

無駄に長いし大したことは起きていないし
なんかショボい物語なんですよ

映像はあんなに壮大なのに
ストーリーはめちゃくちゃ小さい話

主人公が怖じ気付いて侵略者から逃げ
最終的に追い込まれたから仕方なく戦う
みたいな

それを3時間以上の時間でやってるわけです


そんなに長い時間あるわりには
登場人物たちに感情移入できないし
面白い展開もないし
しょうもない日常生活は見せられるし
同じようなことの繰り返しも多くて単調です

これ、たぶん90分くらいにまとめれるよ


なによりも
主人公ジェイクを好きになれない
これが本作の足を引っ張っているように思える

本作は家族愛がテーマになってるんですけど
これがアメリカらしい大雑把な家族愛で
すごく薄っぺらかったりします

それと同時に父親であるジェイクも薄っぺらいんですよね
口では偉そうなことを言ってるけど行動が伴っていなかったり


基本的に元凶はジェイクやその家族で
そのせいで周りの関係ない人々や自然も攻撃を受ける

自分たちが狙われてるから逃げるわけなんですが
そのわりに集落に住み込んで
結局、ジェイクたちがいるから村が焼き払われ
関係ない人たちが傷つくんですよね

もはやジェイクが疫病神にしか見えない

てか、ジェイクのやることがことごとく好感を持てないんです

家族を守りたいのはわかるけど家族しか見えてない視野の狭さも嫌い
偉そうなことを子供たちに言ってるくせに逃げ回ってるだけなのも嫌い
そのくせ英雄ぶって格好つけるのも嫌い
てか、1作目から嫌いだったわ

とにかくジェイクが嫌い

 

で、敵の地球人側もやってることがショボくて
あまり魅力がないですかね

リーダー格のクオリッチはジェイクに執着してるだけで
いまいち敵としての思想がないなと思うし

地球人たちがやってることと言えば
環境破壊や捕鯨だとか地味に嫌なこと

スケールが小さいんですよ
敵が小者っぽくて
そんな敵と戦っても盛り上がらない

主人公も小者だから
小者vs小者の戦いは全然盛り上がらない

基本的に登場人物の思想が無いと言うか
なんか原動力や気持ちの強さみたいなのを全く感じないんですよね

みんながみんな
ただストーリー上を動かされてるだけの駒のような…


物語の中に環境破壊や侵略や捕鯨とか
メッセージ性なんかも込めているんだろうけど
薄いキレイ事にしか思えなかったですかね

 

あとは
映像を見せることに特化しすぎて
ストーリーが全然進まないのもちょっとしんどかったかな

映像を見せるタイプの作品だとはわかりつつも
ひたすら森の景色を見せられたり
海の中を見せられたり
それが冗長でテンポはなかなか悪く退屈に思う時間があったのは否めない

そのせいで緊張感も薄まるんですよ
危機が迫ってる状況なのに綺麗な映像を見せるシーンでストーリーが滞り
一旦、気持ちがリセットされてしまう

その結果
盛り上がるはずの展開でもいまいち盛り上がりに欠けます

抽象的な言い方になるけど
ストーリーがなんかぬめっとしてる


単純にストーリーがもっと短ければ
ジェイク嫌な部分とかストーリーのショボさとか気にならなかったと思う

テンポがよければアトラクション感も増して
もっと映像の中に入り込めただろうし

すごい映像を見せたいのはわかるんですが
ちょっと自己満足になってるような…

 

このシリーズは5部作の予定らしく
ってことはあと3作続くってこと?

正直、これをあと3作も観たいかと言うと
うーん… て感じ
いくらすごい映像が観れると言えどちょっとね…

今後に続く謎なんかも散りばめられてたけど
あまり興味はわかないし

こんな薄いストーリーであと3作もどうやって作るんだろうと
逆にそっちの方に興味がわいたり…


1作目からストーリーに魅力がない作品なのに
ストーリーが面白いタイプの作品でやるべき
5部作みたいなことをやるのは謎

すごい映像を見せたいのなら
「アバター」でなく完全新作でやってくれた方がこっちとしては嬉しいです

 

批判的なことが多くなったけど
すごい映像を体感するのなら映画館で観て損はないですよ

ストーリーはつまらないけど
それを補うだけの映像の力があるのは間違いない

今の映画でできる限界レベルの映像をやっている作品だと思います

 


アバター エクステンデッド・エディション [Blu-ray]

 

 

本日のオススメしたい何か 映画「クロニクル」

どうもきいつです

今回、オススメしたいのは映画「クロニクル」です

超能力を手に入れた高校生たちをファウンド・フッテージ形式で描いたSFアクション
2012年アメリカの作品

 

この作品は個人的にもかなり大好きな作品

ホラーならファウンド・フッテージやPOVで描かれる作品はたくさんありますが
SFでこのタイプの映画はあまりないですよね
初めて観たときはかなり斬新に思いました


序盤はホームビデオの繋ぎ合わせのような映像で
超能力を使って調子に乗りながら遊ぶ高校生たちの姿をほのぼのと見せてくれます
日常生活の中での超能力の描写は映像的にも面白いです

終盤になると怒濤の展開で
超能力による派手な映像もたくさん見れるので
これはこれで面白い映像になってるんですよね


ストーリーもよく出来ていて
高校生たちの青春を描くジュブナイルでありながら
とても切なくダークな物語
思春期の精細さや痛々しさが丁寧に描かれていると思います


主演を演じるデイン・デハーンも素晴らしく

超美形のイケメンだけど闇を抱えているような表情が
本作では最高にマッチしています


84分と短めの映画なので暇潰しに観るのもちょうどいいと思う

B級映画やSF映画が好きな人にはオススメしたい映画です

 


クロニクル [Blu-ray]

 

 

本日のオススメしたい何か ゲーム「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」

どうもきいつです


今回、オススメしたいのはゲーム「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」です

2017年にNintendo SwitchおよびWii U用に発売されたオープンワールドアクションゲーム
魔王ガノンを倒すため主人公リンクとなりハイラルの地を冒険します

めっちゃ評価が高く今さらオススメするようなゲームではないけど
めちゃくちゃ面白いのでオススメします

とにかくこのゲームは冒険してる感が最高に楽しいです
好きな場所に好きなタイミングで行けて好きなようにストーリーを進められる
オープンワールドの醍醐味ですね

それにプラスして
ゼルダの伝説らしい謎解きやアクションなども楽しめる

難易度もほどよく
若干、難しいような気もするけど頑張ればクリアできます

強い敵が出てきても知恵を振り絞れば倒せたりもするし
戦わず逃げるのもありだし
強くなってからかつての強敵をボコボコにするのも気持ち良い

プレイする人によってこのゲームの物語は違ってくるんじゃないかな


それに、やっぱり景色も綺麗
ついスクリーンショットを撮りたくなる
オープンワールドと言えばこういう要素も重要です

このゲーム
マップもなかなか広大でしたね

散策してるだけで気付いたら数時間経ってたり…

でも、それが無駄な時間でなく
ストーリーが全く進んでなくても楽しくて満足感がある


Nintendo Switchを持ってるなら
このゲームは是非やってほしいゲームの1つです

ただ、ハマると時間がどんどん溶けていく…

 


ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド - Switch

 

 

本日のオススメしたい何か ドラマ「First Love 初恋」

どうもきいつです


今回、オススメしたいのはドラマ「First Love 初恋」です

2022年11月よりNetflixで配信が始まった全9話のNetflixオリジナルドラマ
とある男女の出会い・別れ・再会が20年の時の流れと共に描かれます

宇多田ヒカルの楽曲「First Love」「初恋」からインスパイアを受け制作され
主演を務めるのは満島ひかり、佐藤健です


なんとなく観始めたんですが
これがなかなか面白く最後まで観てしまいました

個人的にラブストーリーはかなり好き嫌いが分かれるんですけど
本作は好きなタイプのラブストーリー

単純にストーリーは面白かったし
登場人物たちにも感情移入できたし
最後まで見入ってしまいました


特に脚本が上手いと思わされましたね
続きが気になる作りで一気に最後まで観たくなるやつです

謎の散りばめ方や伏線回収なんかも上手く
最初は掴み所のないない物語が
最終的には1つの形にまとまっていく

バラバラのパズルのピースを少しずつはめていき最後には綺麗な絵が仕上がる
みたいな気持ちよさのあるストーリー


ストーリーの仕掛けだけでなくドラマもしっかりと描いていて
謎が多い時は何を考えているかわからない登場人物たちですが
伏線回収に伴って登場人物たちにどんどんと感情移入もしてしまいます
この作りも上手いなと思わされる

映像や演技もチープさは全く無く映画のようなクオリティでした


完成度の高いドラマが好きなら本作はとてもオススメです

ハッピーエンドで観終えた後の満足度も高い
夏帆はちょっと可哀想だったけど…