何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

漫画「キャッチャー・イン・ザ・ライム」感想 ヒップホップの新しい見せ方 可愛い女子高生たちの青春ドラマ

どうもきいつです

 



みなさんは、ラップってどんなイメージですか?
ラップと言ってもサランラップとかじゃなくて、韻踏んだりするやつです


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悪そうな奴はだいたい友達とか
ダボダボの服着た不良がかっこつけてやってるとか
そもそも日本語にラップが合ってない アメリカの黒人の文化だとか

そんなイメージの人も多いと思います

最近ではラップも、テレビ番組のフリースタイルダンジョンなんかで知名度も上がって、好きな人も増えてると思います
でも、食わず嫌いの人も多いと思う
面白いですよ ヒップホップって

でも、僕が宣伝したところで誰も興味を持たない…


だからこそ、この漫画「キャッチャー・イン・ザ・ライム」を読んでもらいたい



この漫画は、フリースタイルラップバトルがテーマです

でも、いかつい男は出てきません
何と言っても舞台は女子高、登場人物はみんな女の子です
絵もかわいいくて、パッと見ではゆるふわ日常系漫画です
でも、ちゃんとしたラップ漫画に仕上がってます


主人公の高辻皐月は、人見知りで引っ込み思案、自分の言葉がなかなか口に出せない女子高生
たまたま、ラップバトル部を作ろうとしているレンとアンズに出会ったことで、皐月は少しずつ変わっていきます

大まかなあらすじはこんなです



女子高生たちがラップを通じて、お互いに影響し合い成長していく
青春物語としても十分面白いんですが

ヒップホップの本質的なものを、ちゃんと描いてくれていると思いました

なぜ、ラップをするのか?
カッコいいから 楽しいから だけじゃなく
自分の言葉を伝えたい
今の自分を変えたい
本当の自分を表現したい
辛い過去を乗り越えたい
そういう、ラップをする衝動みたいなものきっちりと表現してくれてます

でも、差別や貧困が酷かったアメリカの黒人にくらべて、日本人なんか大したことないでしょ って言う人もいるかもしれないです

漫画の中でもこういう事には触れられていて
恵まれてる人間より不幸な人間の方が強い、みたいな

でも、ラップは不幸自慢じゃないんですよね
今の環境から抜け出したい、今の自分の世界を変えたい
とか、そういう事の方が大事なんです

確かに不幸な人の方がハングリー精神は強いと思いますが
でも、日本にだって貧困も差別もあるし、それ以外でも辛い思いをしてる人もたくさんいる
誰が上とかじゃないんですよ



それと、この漫画はラップの面白さってのもちゃんと描いてます

監修にプロのラッパーの般若さん、R-指定さんが携わっています
だから、韻を踏む面白さや言葉遊びの面白さがしっかり表現されています

それに、キャラクターごとのラップのスタイルがそれぞれ色分けされてるのも良いです
主人公の皐月は本が好きなので文学的な言葉を多用しますし、部員のウツギは下ネタばっかり、とか
ラッパーといっても、言葉の使い方、やり方が違うんだな、ってのがわかります



女子高生がラップとか漫画だけの話だろって思うかもしれないですけど
実際、女子高生でやってる人もいますし、ひきこもりとか、サラリーマンとか
今では不良だけでなく、いろんな人がやってる多様性のある世界です
個人的には日本人にラップは合ってると思っています



この漫画は、女子高生の青春物語としても面白いですし
ラップ漫画としても出来の良い作品だっと思います
ラップ、ヒップホップの魅力を十分に伝えてくれてます
全2巻ですごく読みやすいので、是非読んでもらいたいです





キャッチャー・イン・ザ・ライム(1) (ビッグコミックス)