何もかもが滑稽

何もかもが滑稽

映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「斉木楠雄のΨ難」感想 福田監督には1時間以上の作品には合ってない 映画としては酷すぎる

どうもきいつです




少年ジャンプのギャグ漫画「斉木楠雄のΨ難」の実写化映画観ました

 

僕は原作漫画を読んだことはないです
存在を知っている程度で、内容はほぼ知らないほどなんですが
最近、邦画の実写モノにハマっているのでこの映画も観てみました


====



映画って何なんだろう?
映画館で上映されれば映画なのか?
わからない
僕は何を観たのだろう?


怖い


何から話せば良いのかわからない



とりあえず、この映画の良かったところを話します

役者のみなさんはめっちゃ頑張ってました
橋本環奈さん、顔芸素晴らしかった すごい可愛かった
吉沢亮さん、訳のわからない役を見事演じ切っていた すごいカッコよかった
山崎賢人さん、ナレーションめっちゃ喋ってた ピンク色のカツラがきれいだった
他の方たちも頑張ってたと思う
それくらい


ここからは、悪いところ

ストーリーが無い
この物語の軸となるストーリーが無いんです

あらすじは
ものすごい超能力者 斉木楠雄が学校の文化祭を平穏に終わらせるために、いろいろする話
これが全てです
これ以上の事は無いです

明確な目的がないんですよね
観てる側は、ゴールの無いマラソンを走らされてる気分ですよ
だから、すごい長く感じる
90分強くらいの短めの映画なのに



でも、ストーリーなんか無くてもいいじゃん!! ギャグ映画なんだし
笑えたら良いでしょ
そう言う人もいると思います
僕もそう思います


でも、この映画笑えないんですよ!!


だから、観てるのきついんっすよ



では、なぜ笑えないのか

まずは、主人公の心の声
めっちゃ喋るんですよ 心の声で 終始
全部言う
見たらわかることも全部言う
ツッコミとして入れてるのかもしれないし、原作はこういう感じなのかもしれない
でも、ツッコミなら要所、要所に入れるもの
これは、もうただの実況
映像だけで見れば面白そうなシーンも、声が邪魔する
ただ、くどいだけのノイズになってしまってます



次に、この映画すべてがチープ過ぎる

衣装、セット、CG、演出、全部が安っぽい
だから、笑えない
この映画の監督は、福田雄一さんです
彼は、安っぽさを笑いにするタイプの方なんですが
今回は笑えない

福田監督が手掛けた深夜ドラマ「勇者ヨシヒコ」
このドラマは、チープさを上手く笑いに変えてるんですよ
なぜ、このドラマは面白いのかと言うと
深夜放送のドラマで、手作り丸出しの小道具、セット
訳のわからないストーリー
それに出演する演技派の素晴らしい俳優陣
このギャップが面白いんですよ

でも、この映画はそのギャップが無い
だからと言って、出演してる俳優さんたちがしょぼいと言ってるわけではないです

やっぱり、映画になると時間も長くなるし画面も大きい
俳優さんたちの力だけでは、持たなくなると思うんですよ

だから、コスプレみたいな衣装、ありえないキャラクター
これを生かすには、もっとCGをリアルにするとか
周りのセットをもっと作りこむとか
演出を臨場感のあるものにするとか

そうすれば、チープでバカバカしいものの中に本物があるというギャップで
面白い世界観が生まれると思うんですよ



でも、「おっふ」 このワード
これは面白かったです
これは、原作者のセンスだとは思うんですが
この「おっふ」という意味のわからない言葉を当たり前のように使われてるのは良かった
そして、主人公が「おっふ」を言わないがために全てが起きてしまったという事

だからこそ最後のシーンでは主人公に「おっふ」を言って欲しかった
それを言えば全て丸く収まるし、最後のオチとしても笑えるしスッキリしたと思います


なかなかヤベー映画でした
まあ、いろいろと考えさせられましたよ






斉木楠雄のΨ難 ブルーレイ&DVDセット(通常版) [Blu-ray]