何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」感想 せっかく面白そうな企画なのに… もったいない

どうもきいつです




「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」あんまり話題になってませんでしたね

 

正直、僕も公開当時は完全スルーでした
気にはなってたんですけどね

 

こういう系統の映画嫌いではないので
遅ればせながら観てみました


この映画は、ダーク・ユニバースというユニバーサルのモンスター映画のリブート企画の第1弾です
このダーク・ユニバースなんですが、ただ過去の映画をリブートするだけでなく
それぞれの映画が同じ世界観の中で、時にはそれぞれの作品がクロスオーバーするようなシリーズに企画されてるようです

もろにアベンジャーズのMCUなんかを意識してますよね


でも、企画自体はすごく面白そうなんですよね

フランケンシュタイン、半魚人、狼男、ドラキュラ
これらが、リブートされて、しかも同じ世界を共有している
さらに、ヴァン・ヘルシングなんかも予定されてるらしい

普通にワクワクするし、めっちゃ期待できます


ただね…

しょっぱなから大コケ



このワクワクどうしてくれんだよ

第1弾がコケてしまったがために、シリーズの雲行きが怪しく
企画自体が危うい状態です



で、実際この映画を観てみたところ
まあ、コケるか…

悪くはないんですけど



何がダメだったかと言うと


ストーリーとキャラクターがめちゃくちゃ薄いんですよ

古代エジプトの女王が蘇り、それを倒す
ストーリーはこれです
これが全て

キャラクターもみんなパッとしない
全員、いまいち目的がわからない

敵も人類に復讐するために動いているんですが
なんで復讐したいのかがわからない

主人公もどういう人間なのかわからないんですよ
せっかく主演がトム・クルーズなのに勿体ない



ダーク・ユニバースというシリーズを意識しすぎてるのも問題ですね
この作品以降のための伏線みたいなのを、いろいろ用意されてるんですが
1つの作品としては、それがすごい邪魔なんですよ
ジキル博士とのやり取りも、そういう要素入れ過ぎですよね

後の作品を意識するにしても、もっとさりげなく小ネタ程度に抑えて
1つの作品として完成された作品に仕上げて欲しかったですね
後の作品を観て気づくくらいの伏線で丁度良かったんじゃないでしょうか



でも、悪いところだけでもなかったです


アクションシーンなんかはすごい良かったと思います

飛行機が落下するシーンとかは、すごい派手でハラハラでした
あのシーンどうやって撮ってるんですかね?


ミイラとの戦闘シーンもなかなか良かったです
ミイラを倒したときの、ミイラの脆さの表現
ゾンビとはちょっと違った表現ですね
そういう差別化はけっこう良かったですね


ミイラの動きも独特で気持ち悪い
これもまたゾンビとは違った表現です
ゾンビはじめじめしたイメージですが
このミイラは乾いた死体って感じの表現ですね

こういうホラー的な部分は怖さや気持ち悪さもありましたし良かったと思います



総合的にはやっぱり微妙な出来だったんですが
このシリーズ自体がこの1作では終わってほしくないですね
すでに、第2弾の「フランケンシュタインの花嫁」のリブート作品が延期になってるようで、幸先が不安なんですが…
次があるなら、そこで巻き返してほしいですね






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