何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「イニシエーション・ラブ」感想 衝撃のラストの存在を宣伝するのは ネタバレと変わらないんじゃないのか?

どうもきいつです




映画「イニシエーション・ラブ」観ました
2年ほど前の映画ですね
当時はどんでん返しがすごい映画としていろいろ宣伝されてました
僕はそんなに興味がなく完全にスルーでした
なんとなくレンタル店で目に留まったので借りて観ました

まず言いたいのは


ラストにどんでん返しがある事は言わない方がよくない?


この映画のキャッチコピー
「最後の5分 全てが覆る。 あなたは必ず2回観る」

僕からすれば、これはネタバレと同じですよ
お化け屋敷で、お化けが出てくる場所に、ここからお化けが出てきますよ
って張り紙が張ってあるようなもんですよ
ただ、どんなお化けがでてくるかわからないだけ

最初から身構えてしまいます


だから、できるだけオチを予想しないように、頑張って観ました
でも、やっぱりいろいろ勘ぐってしまいます

で、最終的には騙されました

おっ そういう事だったのか
とはなりました


でも、やっぱり構えてるぶん衝撃は少なかった



この映画、オチを最大の見せ場にしているだけあって
そこに至るまでの伏線や仕掛けはしっかり作られています
だから最後にアッと言わされるオチになっていました

ただ、ホントにオチだけですね
正直、それ以外の部分はあんまり…

最後のオチのために、1時間以上のベタなラブコメディーを見せられます
本当にただのよくある恋愛ドラマです
なので退屈なんですよ
ドラマ部分が普通過ぎるし面白みがないですね

それと、オチまでにつながる仕掛けが先行し過ぎて
登場人物や出来事なんかが、そのための道具にしかなってないと思いました
だから、登場人物がなぜそんな事をしたのか、どういう気持ちなのか
とかがわからないんですよね

やっぱり、オチに至るまでのドラマ部分も面白く観れるようにしてほしかったですね

衝撃のラスト系の映画では、2007年のアメリカ映画「ミスト」がありますが
あれは、オチに至るまでのストーリも作りこまれていますし楽しめます
なんといっても、ラストは顔面をぶん殴られたほどの衝撃でしたよ

衝撃のラストって言われたら、あれぐらいのを求めてしまいますよ

この映画はそこまでの衝撃はありあせんでした



でも、前田敦子さんはすごい良かったと思いました

前田敦子さん演じるマユはパッと見かわいらしい女の子です
前半部分のマユはあざと過ぎるんですよ
絶対に裏がありそうな胡散臭い女
絶対こいつが最後に何かしらやるだろう
って考えます
でもめっちゃかわいいんです

しかし、後半になるにつれ
実はこの子すごい純粋で良い子なんじゃね?
ってなります
さっきのはミスリードで、この子は絶対悪い事しないだろ
って考えます
そして、ここでもすごいかわいい
で、結局最後は…

このキャラクターを前田さんは上手く演じていると思いました
すごく魅力的でかわいいですよ
完全に騙されました



それと、最後にネタあかし というか答え合わせみたいなシーンがあります
あれがどうなんだろう? って思いました
なんか説明臭すぎるというか…
でも、あって良かったのかな
とも思います
あれがなければわかりづら過ぎるとも思いますし

ただ、キャッチコピーの「あなたは必ず2回観る」は否定されますね
あれを見たら、あの映画を2回観ようとはならないと思います



最初に、どんでん返しがある事は言わない方が良いじゃないか
って言ったんですが
この映画に関しては知った上で観たほうが良いんじゃないかとも思えてきました
衝撃のオチに向けて、いろいろ考察したり勘ぐったりなんかして楽しむものなのかな
とも思えます
でも、それじゃあやっぱりオチは弱くなりますよね
諸刃の剣ですよ

この映画のギミック的なものはすごく面白いと感じましたし
エンターテイメントとしては楽しめる映画なんじゃないかなと思いました





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