何もかもが滑稽

何もかもが滑稽

映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「ダークタワー」感想 全体的に中途半端 見せるべきものを1つに絞ってほしかった

どうもきいつです



スティーブン・キング作の小説ダークタワーの実写映画化です
僕は原作は全く知らずに観ました
全7部構成の長編小説らしいです
でもこの映画は90分と結構短めです


この映画、よくわからないままいつの間にか終わってました
やっぱり元が長編小説なんで無理やり詰め込んだ感じなんですかね


よくわからなかったことが多かった
なんか全体的にフワッとしていて


まず物語の中心である塔がいまいち謎でした
世界の均衡を保っているというのはわかるんですが
どういうシステムで動いているのか
というかそもそも動いてるのかもわからない
結局あの塔はどういう存在だったんでしょうか

そして、塔を守っているガンスリンガーってのもあんまり説明されていない
ガンスリンガーがなぜ塔を守ってるのか
どういう存在なのか
塔との関係性は?

敵の目的も曖昧で
世界を破壊しようとしているんですが目的がよくわからない
塔を壊せば世界の均衡が壊れて、世界の外側から怪物的なのが来るらしいが
そいつらは何なのか
そもそも敵は普通の人間ではないみたいですが
どういう種族なんでしょうか?


最後まで観ても疑問に思う事が多くて…

原作ではもっと詳しく説明されているんですかね?
まあ、説明されてるんでしょうね

90分は短いですよ

観終わった後は、あまりすっきりはしなかったですね



物語的にもなんか中途半端に感じました

話の軸がぶれてる気がします

主人公の少年ジェイクの成長に注目すれば良いのか
ガンスリンガーのローランドの復讐劇に注目すれば良いのか

どっちつかずでしたね


それと、ジェイクとローランドの関係性を丁寧にゆっくり描いてほしかったです
最初の出会いではローランドがジェイクを邪険に扱う感じだったのに
次のシーンでは結構受け入れてるんですよ
2人の絆が深まる過程をもっと見せてほしかったですね
そうしたら、後半の2人で銃を構えるシーンももっと気持ちが上がったと思います



でも、キャラクター単体で言えば結構良かったと思います

ジェイクの周りからおかしいと言われながらも、しっかり自分を持ってる感じとか
ちょっと年齢にしては悟り過ぎてる気はしますが
そのちょっと大人っぽい感じがジェイクの個性になっていたと思います

ローランドも凄く渋くてカッコいい
特に銃撃戦がめちゃくちゃカッコいい
精神を集中して遠くの敵を一撃で仕留めるシーンとかめっちゃイイ

終盤の大人数対1人の銃撃戦なんかも、ド派手で爽快感が凄いですよ
無数の銃弾を避けながら、確実に敵に銃弾を撃ち込んでいく姿はカッコ良すぎですよ
最後の、先に撃った銃弾に後から打った銃弾をぶつけて、軌道を変えて敵に当てるのは
さすがにやりすぎだとは思いましたけど
というか物理的に無理じゃない?



全体的にちょっと薄く感じたこの映画ですが
アクションシーンは結構カッコ良かったですし
キャラクターも悪くなかったです
でも、疑問が結構残る作品でしたね





【Amazon.co.jp限定】ダークタワー (オリジナルカード付き) [Blu-ray]