何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV」感想 最近のFFの悪い部分が存分に味わえます

どうもきいつです




2016年に劇場公開された、フルCG長編作品です
ゲーム「ファイナルファンタジーXV」の派生作品ですね

 

この作品は、本編であるゲームの発売より先に
劇場公開されています

 

本編のプロローグ的な役割も兼ねてるんですかね



本作は、ゲーム本編では語られなかった部分を、2時間の映像作品として描かれています


僕は、ゲームの方は発売日に買ってやっていました
結構ハマりましたし、十分楽しんでやってました

賛否が分かれてしまったゲームとは思うんですが
どちらかと言えば否が多めですかね
でも、僕は結構好きです



でも、この作品は観てなかったんですよ
いつか観ようとは思っていたんですが

ゲームをクリアしたら熱も冷めて
この作品の事はすっかり忘れていました



最近になって、ふと思い出して
気まぐれで観てみました



この作品はゲームのどの部分のストーリーを描いているかと言うと
ゲームの主人公ノクティスが旅立ってからルシス王国が崩壊するまでの
ルシス王国内の出来事です
ゲーム内で主人公たちが旅をしている裏で王国では何が起きていたのか
というところが描かれてます



この作品をを観終わってまず思ったのが

なんかB級映画みたい

全編CGで作られたB級映画

でも、お金も時間もかかってると思いますし
厳密にはB級映画じゃないんですかね


なぜ、そう思ったかと言うと
全体的にチープな感じがするんですよね
ストーリー、展開、セリフ回し
それらがショボく感じられます

CGは凄いんですけどね


なんか洋画でよくありそうなものを
繋ぎ合せたような

キャラ同士のセリフのやりとりも、なんか洋画の吹き替えみたいで
しかもテンプレな
お笑い芸人にネタにされてるような言い回しなんですよ

アクションシーンもそんな感じで
なんかこういうの見た事あるなってシーンが多いんです
特にモンスターが襲ってくるとこなんかは
完全にB級モンスター映画にしか見えないですね

ストーリー、展開、演出
これも同じです

誰が裏切者だとか
ピンチの時に誰が助けに来てくれるとか
どうやって危機を乗り越えるとか

それが、手に取るようにわかってしまいます


たぶん、海外でも通用するようなハリウッド映画みたいなのを作りたかったんだと思います
でも、結局表面的な部分しか取り込めていないので
こんな、偽ハリウッド映画みたいになってしまったんじゃないでしょうか

それなら、もっとゲームならではの演出やアクションを取り入れてほしかったですね
そのほうがよっぽどオリジナリティも出たと思いますし
ファイナルファンタジーだからこその作品ができたと思うんですけども



そして、この作品の1番大事な部分はゲーム本編にとって良い役割を果たしているかどうかですよね

正直言うと
この作品を観ても、ゲームをより楽しめるような相乗効果は無いと思いました

そもそも、そんなに直接的な繋がりもないので
独立した作品になってしまってる

ゲームに繋がる謎や伏線も無い
そしてゲーム内の空白の部分を補完するような内容にもなってない

それに、ゲームにも重要な役割で登場するルナフレーナ
本作にも重要キャラとして登場するんですが
ゲームと本作では声優が違うんですよ
何故、こんなことをしたのか謎です


たぶん、これは1つの完成された作品を作ろうとした結果じゃないでしょうか
これも世界を意識してたんですかね?

もしそうだとしたら、これはもうファイナルファンタジーでやる必要はないと思いますけど



それと、2時間は長すぎる
長いわりに内容は空っぽですし

最後の戦闘シーンは本当に長い

正直、いつ終わるのかなって思いながら観てました
いくらCGが凄いからって
メリハリのないアクションシーンを見せ続けられるのは苦行ですよ



でも、やっぱりCG技術は凄いと思います
これは世界に通用するレベルじゃないでしょうかね
実写と見間違えるほどです

これをもっと良い方向に使ってほしいです


結論はFFXVのファンの人なら観ても良いんじゃないかな
って作品でした
ゲームだけで満足できてる人は特に見る必要はないかと






ファイナルファンタジーXV ロイヤルエディション - PS4