何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「夜は短し歩けよ乙女」感想 雰囲気だけはいい映画 センスの押し売り

どうもきいつです




これは合わなっかった・・・



この作品は、存在は知っていたけど観てなかった作品です
映画館で公開されていたときは
ポスターの雰囲気は良いなとは思っていました
でも観てはいなかった

 

最近レンタルされているのを見つけて
なんとなく借りて観てみました
本作を説明すると
ストーリーはほぼ無いめちゃくちゃなぶっ飛んだアニメ映画
それだけで伝わると思います


観終わった後は何て言えば良いのか

自分には合わなかった


でも、合わなかった
だけで済ませて良いのか?

たしかに、めちゃくちゃでよくわからない表現もいろいろありました
でも、理解はできてると思う

作り手側の表現したい世界、メッセージ、狙い
それはなんとなくわかります

その上で、それらがことごとく自分にはハマりませんでした
正直、全部がつまらなく感じた


でも、こういう事を言うと

お前にセンスが無いだけ
お前がこの世界観に追いつけてないだけ
とか言われそうな気もする
そんな作品



本作の監督は湯浅政明監督です
この監督の作品はあまり観たことないですが
カイバ、ピンポンなどは観てました
ピンポンは結構面白かった印象がある

この監督の作品は基本独特な作品が多いと思います

本作もかなりシュールな世界観ですね
物語内で起きる出来事は支離滅裂でめちゃくちゃ
時間や季節も良くわからない
ただ、全ては一晩に内に起きてる出来事です


この不思議な空気感やノリ
これだけで全てを力ずくで推し進めてるような作りですね

そして、ストーリーもほぼ無いので
この世界をただ見せつけられる
最初は良いんですけど
10分、20分過ぎると飽きます

こんなのセンスの押し売りですよ

こんな不思議な世界観すごいだろ? こんなめちゃくちゃな表現面白いだろ?
って言われてるみたいに感じる

しかも、そういうシュールな表現がそんなにすごいかって言うと
別に…
って感じです



この作品は、笑い所であろう部分もたくさんあります
でも、それが全部笑えない
なんか笑いを狙ってる感が出過ぎてて笑えない

特に下ネタですね
下ネタがどれもつまらない
下ネタですべったら終わりですよ
それなら無い方が良い
でも、この作品下ネタが結構多い



ただ、ストーリが無いだとか、めちゃくちゃな展開だとか、シュールな世界観だとか
それが悪いのかと言ったら
そうは思っていません

僕は最終的に面白ければ何でもありだと思っています

でも、この作品は面白くなる要素があまり無かったです


キャラクターの個性や映像表現などで
悪い部分は補えたんじゃないかと思うんですが
そういうところが結構微妙だったんですよね

キャラクターはなんとなく個性がある風には見えるんですが
みんな中身はあんまり無いように感じるんですよ
なにを思っているのか、何をしたいのか、原動力は何なのか
それが全部薄かったですね
なので良い感じのセリフも取って付けたように聴こえます

映像表現もなんとなく不思議でシュール風ではあるんですが
なんかインパクトに欠けますね
目に焼き付くようなシーンがありませんでした

そして、ラストですね
なんか取って付けたような恋愛描写
そこに至るまでの描写がストーカーみたいな男を描いてるだけなので
最後に両想いみたいになってるのが腑に落ちない
心の変化がわからない


作品全体的に雰囲気、空気感は出来上がってるけど
それに対して中身がともなってない
そう感じました
一本筋の通った、作品の柱になるようなものが無かったですね
これが有るのと無いのでは全然違ってたと思います



なんか、すごい否定的になってしまいました
でも、ネットを見てみると評価がそんなに悪くないんですよね

僕がズレてるんですか?
頭が固すぎるんでしょうか?
わからない

誰か面白さを教えてください






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