何もかもが滑稽

何もかもが滑稽

映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「デスノート light up the NEW world」感想 頭脳戦なのにみんなバカ ストーリも雑すぎる

どうもきいつです




デスノートの続編「デスノート light up the NEW world」観ました
これは実写映画版デスノートの続編です
原作漫画は関係ないです

 

前作のデスノート2作は結構好きだったんですが
この作品には興味が湧かなく完全にスルーしてました
そして、今さらながら鑑賞致しました

実際、興味はなかったんですが期待はしていました
原作漫画も好きで読んでいましたし
前作も実写として上手くいってたと思いますし
映画版ならではの良さもありました



今作はと言うと
なんか、ちょっと思ってたのと違う
デスノートに求めてたものが無かった


最初は良かったんですよ
結構ワクワクしながら観てました

冒頭のデスノートの持ち主の女の子が
街中で次々と無差別に人を殺していくシーン
これですごく映画に引き込まれました

まあ、あんな殺し方するんだったら
デスノートで殺さなくても包丁で刺しまくっても一緒じゃん
ってツッコミ所はあるんですが

でも、若い女の子なのでこんなバカな使い方をしてるんでしょう

そして、こんなバカな奴と対比をして
これから、激しい天才同士の頭脳戦が始まるのだろうと思っていました


デスノートの事を知り尽くしたデスノート対策本部の三島、Ⅼの正統後継者の竜崎、自称キラの使者天才ハッカーの紫苑
こんなすごそうな三つ巴

さらに、世界には6冊のデスノートが存在する

こんなの絶対面白いでしょ!!



でも、世の中そんなに甘くなかった
天才なんて存在しなかったんです

登場人物がみんな馬鹿なんですよ
頭脳戦なんてこれっぽっちも無い

みんな思い付きで行動する
猪突猛進
いろいろやってる事にツッコミ所が多すぎる


デスノートで殺す相手にわざわざノートになんて書いてあるか見せるのも意味わからないし
顔を見られたら殺されるのに顔を隠さずにデスノートの持ち主に駆けつけて行くのも意味わからん
マスクでもしろよって思う

1番謎だったのが竜崎
なんでお面をはずしてるのか
デスノート対策本部のメンバーには顔を見せてるんですよ
なんでそんなに信用してるのか
自分でも疑ってるというような事も言ってるのに
そして案の定そのせいで…

こういうツッコミどころの多さでも気持ちが萎えました



そのうえ、全体のストーリーもかなり雑でしたね

この映画の軸となるのはキラの正体は誰なのかって部分なんですが
ここがかなりテキトーに感じました

最終的にキラの正体が明かされるんですが
そこに至るまでに謎や伏線がほぼ無い
ただ出来事だけを淡々と描いてるだけなので
キラの正体がわかっても、そんなすっきりしない
意外な人物が犯人だったって驚きしかない

こういうサスペンスものって
いろんな伏線や謎が最終的に1つの答えに収束することが
気持ち良さにつながると思うんですけど


1番最後の展開も腑に落ちませんね
三島と竜崎の関係性を全然深く描いてこなかったので
最後のオチが
なんで?
ってなります
ドラマ部分も雑でしたね



脚本が良くない事もあって俳優もあまりよく見えなかったですね

三島なんかただのでくの坊にしか見えない
東出昌大さんの良さを全然出せてないですね

竜崎はキャラクターは良いと思うんですよ
先代のⅬと違って、乱暴な喋り方だったりデカい態度だったり
それを池松壮亮さんが良い感じで演じてるんですが
結局ストーリー上バカなんで全然魅力が無い
天才だからこそギャップでそういうキャラがカッコ良く見えると思うんですけど



それと、エンドロール後の映像
藤原竜也さん演じる先代キラが
計画通りだ
みたいな事を言って幕を閉じるんですが

これがギャグにしか聞こえない

たぶん製作者側は
今までの出来事は結局キラの計画通りだったんじゃないだろうか
って思わせて不穏な感じで終わらせたかったんでしょう

でも、この映画の全てが勢いと運任せの茶番劇だったので
このキラの言葉が、今までのフリに対してのボケにしか聞こえないですよ



原作漫画、前作の映画2作が良かっただけに
本作は余計に悪く見えてしまいましたね
頭脳戦とサスペンスがメインの作品なので
かなり脚本の出来が重要だと思うんですが
そこが1番足を引っ張っていました
面白くなる要素はたくさんあったとは思うんですがね…







DEATH NOTE コミック 全12巻完結+13巻セット (ジャンプ・コミックス)