何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「暗黒女子」感想 独特な空気感が悪くない ちょっと変わったサスペンス

どうもきいつです




「暗黒女子」観ました
アマゾンプライムビデオで配信されていたので
なんとなく観てみただけなんですが

 

ハードルが低い状態で観たからなのか
結構面白かった

 

でも、後から冷静になって考えるとツッコミどころが多い作品だとも思いました

この作品は、若手の女優が複数出ています
アイドル映画的なやつですね
主演の清水富美加さんはいろいろあって今は千眼美子と名前が変わっています


ジャンルはサスペンスです

とある女子高を舞台に
ある日、文学サークルのリーダー白石いつみが校舎の屋上から落下し死亡します
その後、同じサークルの面々が彼女の死の真相を明らかにするため
各々がこれまでの出来事を小説にした作品を発表していく
そして真実が浮き彫りになって行く

という話の流れです

この小説っていうのは
それぞれの事件の証言の事ですね


この物語の作りが結構良かったと思います

それぞれが1人づつ事件が起こるまでの一連の出来事を
自分が主体で話していきます

しかも、みんな嘘をついています
順番に話を聞いていけばいくほど
話が食い違っていきます

なのですごく真相が気になるんですよね
だから、どんどん引き込まれる


ただ、真相に近づくにつれ雑になっていってしまうのが残念でした

途中まではすごく良かったのに
終盤で失速してしまいます

ツッコミ所がなかなか多いです
無理やり感なところもあります
重要な部分がほったらかしにされたりします
真相が明らかになっても
なんで?
って思う事が結構ある


ここから先はネタバレです





死んだ白石いつみは実は自殺です
しかも実は生きています

でも、実際に屋上からは落ちているんです
この生きていた理由やトリックは説明されません
それに、生きていたのに
学校中の生徒が死んだと信じ込んでるのも謎です

かなり重要なはずの部分がうやむやなままなので
全然すっきりしないんです

ミステリーとしては破綻してると思います

最後のオチもかなり無理やりです



でも、この作品の狙いは
サスペンスやミステリーだけではないとも感じました

女の怖さ
人間の裏と表
これもテーマになってると思います

そして、これが狙い通りにいっていると思います

序盤はサークルのメンバー同士の中の良い姿や
女の子同士のいちゃつきなんかも描かれます
舞台は女子高なんですが
普通の女子高ではなくかなりのお嬢様学校です
みんなお上品で良い子なんですよ

でも、真相が明らかになるにつれ
化けの皮が剥がれていくんです
1人くらい良い子いるだろ
と思っていたんですが
もれなくみんなに裏の顔がありました

1人に至っては完全にただのサイコパスです

そもそも、みんな最初から嘘をついてるんですけどね

騙されていました
僕が男だからですか?
マジで怖い

最後のサークルのメンバーがみんなで和気あいあいで登校してるシーンなんか
鳥肌が立つ


ミステリーとしてはあまり上手くなかったですが
ホラーとしてはなかなか怖かった



若手女優のみなさんも良かったですね
みんな可愛いですし
演技も頑張ってたと思う

結構体を張ってるシーンも多かったです

平祐奈さんなんかこんなシーンいいの?
って事もやってました


清水富美加さんは独特な雰囲気の演技で
引き込まれました
才能のある人です

アレがあってからはあまり見なくなりましたが
でも、もっといろんな役も見てみたいです
仮面ライダーフォーゼの頃から結構好きだったので


そして玉城ティナさんなんですけど
演技は正直あまり上手くないです

でも、あの見た目が才能だと思う
あの子がいるだけで画面が映えます
よく人形のように…
とか言いますけど
この子は本当に人形のように美しい子ですね


この作品に出ている女優さんたちは
愛嬌があって可愛らしい子が多いので
余計に騙されますよ



思ってたより楽しめた作品でした
女の子の可愛さと怖さを同時に堪能できる
素晴らしいですね
粗が多い作品ではありましたが
個人的には満足です





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