どうもきいつです
伊坂幸太郎のベストセラー小説の実写化映画「グラスホッパー」観ました
なんか、面白そうな雰囲気を感じたのでレンタルしました
僕は伊坂幸太郎さんの小説を全く読んだことが無いです
なので、原作がどういうものか全然知りません
この作品は、鈴木、鯨、蝉の3人の登場人物を軸に
裏社会の組織を巡って
3人それぞれのストーリーを繰り広げます
恋人を殺した組織へ復讐を決意した鈴木
自殺専門の殺し屋、鯨
鯨の命を狙う殺し屋、蝉
そして、最後にはそれぞれの物語が交錯されていきます
結構、面白そうな空気を醸し出してるんですよ
観るまでは
この映画を観てしまうと…
結局
何を伝えたかったのか
何を表現したかったのか
何を見せたかったのか
それが全くわからなかった
序盤から
自分は今何を観てるんだろう
と思いながら観てました
長くて苦痛の2時間と言ってもいい
中身が無い
空っぽの作品でした
感想も
たぶん、原作は面白いんでしょうね
くらいしか浮かばない
大抵、どんなにつまらない作品でも
1つや2つは良い部分がありますが
この作品は全然無いですよ
何故、こんな事になってしまったのか
考えてみました
たぶん、この作品を撮った監督には
哲学、思想が無いんだと思う
だから、映画で何を見せたいのか
何を表現したいのか
何を伝えたいのか
こういうのが無いんじゃないですかね
原作を読んで
原作のどこに感銘を受けたのか
どういう部分を映像化したいのか
作者が意図するものとは何なのか
こんな事も考えてないと思う
人気のある小説を実写化して
それっぽく作れば
ある程度客は入るだろう
くらいの気持ちの気がします
ホントに観終わって何も感じないんですよね
キャラクターたちもハリボテです
一応、個性や設定は存在するけど
本当にいる感じがしない
役者が演技している人間としてしか見れないです
俳優たちの演技も
正直キツイ
でも、俳優は悪くないと思う
こんな脚本じゃキャラクターに入り込めないでしょ
主人公の鈴木も意味がわからないですね
アイツは何をしたかったのか
復讐するという目的はあるみたいですけど
その感情が伝わってこない
復讐の計画もたいして立ててません
ただ、周りに流されてるだけ
主人公であるはずの鈴木のエピソードが
特につまらないんです
全然主人公としての魅力が無いです
かと言って、他のキャラが魅力的な訳でもない
鯨も蝉もしょうもない事ばっかり考えてる
テンポがめちゃくちゃ悪いんですよ
それぞれのキャラの心の内面ばかりの描写で
話が全然前に進まない
そして、そいつらが考えてる事も大したことないんです
どんな事考えてたか覚えてないけど
忘れてしまう程度の事ですよ
そして、エピソードを3つに分けて
ストーリーを進めて行くという構成
これの意味もわからない
3つのエピソードが交互に展開していくんですが
結局、交互にキャラクターの内面を見せられるだけなので
全然面白くない
最後に3つのエピソードが繋がるのかな
と思ってたんですが
たいして交わりません
たまたま同じ場所に集まったってだけです
それぞれのエピソードはバラバラのままです
こういうところにテキトーさが感じられるんです
闇の組織の設定も酷かった
組織が末端にいかにもヤバそうな商売やらせてるんですけど
その商品が
ダイエットできる水
でも1度飲むと辞めれなくなる中毒性がある
何ですかその水?
怖すぎるんですけど
そもそも、その組織が仮面ライダーのショッカーみたいなんですよ
なんか、チープでショボいんです
あの組織、たぶん総勢20人くらいしかいないんじゃないですか
アクションシーンもつまらない
同じ部屋のなかで戦ってる様なシーンばかりです
画面に変化が無い
狭い部屋でただ殴り合ってる
これの何が面白いんでしょう
この作品のテキトーさが1番出たのが
最後の謎解き解説シーン
これはダメだと思う
エンディング手前で
言葉と回想シーンで事の真相を説明するんですよ
こんなの見せられたら
監督がこの映画作るの面倒くさくなったのかな
と思いますよ
こんなの手抜きです
本作は、作品作りの志の低さが感じられました
面白い、面白くない以前の問題だと思います
この出来じゃ
原作にも悪影響じゃないですかね
だから、この映画の事は忘れる事にします