何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「ライト/オフ」感想 電気を消すのが怖くなる

 

どうもきいつです




ホラー映画「ライト/オフ」観ました
前々から気になっていた作品だったんですが観てませんでした

 

「ソウ」「死霊館」シリーズなどのジェームズ・ワンが制作を務めています

 


この作品なんですが
「Lights Out-Who's There Film Challenge」という
3分足らずの短編ホラーが元ネタです
YOUTUBEで見れます



この動画がものすごくバズったらしく
再生数が1億5000万回再生

そして、元ネタ作品の監督でもあるデヴィッド・F・サンドバーグが
本作の監督も務めています


暗闇に潜む正体不明の何か
その何かに怯えている少年マーティン
そんな弟を守るために、久々に実家に戻ってきた姉レベッカ
そんな彼女たちを暗闇からその何かが狙っている



この映画、なかなか怖かったです
そして、発想が面白い
電気を消すのが怖くなる

電気が消えている時に見えて
電気がついて明るい場所では見えない
これが不気味さ怖さがありつつ面白さもある

電気が点滅してる時の表現も良いです

明るい時には見えていないけれど移動はしてる
だから、電気がついたり消えたりしてる間に近づいてきてるんです
そして、電気が消えた時に急に目の前にいる
これが、結構びっくりする

さらに、暗闇でしかその化物を認識できないので
その全貌がわからないんです
なんとなくの影で形がわかるくらい
なので、得体の知れない存在の怖さを感じるんですよ

ちょっとジャパニーズホラー的な怖さも感じましたね

こういうのは元ネタ動画を観てもわかると思います



と、確かに怖いし面白い発想なんですが
アイデア一本勝負になってしまってたとも感じます

そもそも、元ネタの動画だけで全てが表現しきれてるとも思えます

その3分足らずの動画に後付けで
いろいろ設定やキャラクターを作っていったと思うんです
そのせいなのか、矛盾が結構あったり雑なところがあったりする

本作の化物ダイアナ
見た目、雰囲気はすごく怖い
それだけで十分っちゃ十分なんですが
でも、設定が曖昧過ぎる

明かりの中では存在できないのか
明かりの中では見えないだけなのか
光が弱点なのか

なんかブレブレなんです

終盤で懐中電灯のライトを当てられると
焼けて苦しむみたいな描写があるんですが
それまではライトが当たると見えなくなるだけなんです

あとブラックライトでは消えないとかですね
ダイアナの全貌を見せるためのだけの設定とは思うんですけど
これも無理やり感があります


そして、ダイアナは結局どんな存在だったのか
幽霊なのか
モンスターなのか
幻だったのか

マーティンとレベッカの母親ソフィーの心に住み着いてる何か
ってのはわかるんですけど
ここも、いまいちすっきりしない


でも、ダイアナの過去はあっけなくわかってしまいます

ソフィーの幼少時代
精神病棟に入院していたソフィーとそこで出会ったダイアナ
2人は友達だったが
ある日、ダイアナは実験で強烈な光を浴び消失してしまう
しかし、彼女は死んだのではなく
ソフィーの心に寄生して存在を保っていた


めちゃくちゃな設定ですが
一応、こういうのが途中で語られるんです
バックボーンがわかるのは良いんですよ

で、今のダイアナは何なの?
ってなる

そして、この真実をあまりにも簡単に知れてしまうってのも
なんか緊張感が無くなる



そして、元々短い動画を長編の映画したことによって
飽きます

最初は怖くて面白いんですが
結局、1つのアイデアだけで押し進めてるので
徐々にパターンもわかってくるし
段々怖さも薄れてきます

ただ、本作も映画としては短めで
80分程度です
なので、そこまで退屈って訳でもないんですけどね



なんか批判的になりましたけども
全然つまらなくはないです
ホラーとして怖い部分もありますし
発想の新鮮さもありました

電気を消すのが怖くなると思えただけで
この作品は良いホラー映画じゃないかと思います





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