何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「マレフィセント」感想 普通のファンタジー だからこそ求めているものとは違う


どうもきいつです




ディズニーのファンタジー映画「マレフィセント」観ました

 

この作品は1959年のディズニーのアニメ映画「眠れる森の美女」の
敵役マレフィセントを主役にした
実写のファンタジー映画です
「眠れる森の美女」では描かれなかった
彼女の過去や、オーロラ姫を眠らせた理由を
本作で描いています

 


あらすじ
ある王国のプリンセス、オーロラ姫
彼女の誕生祝賀パーティーに邪悪な妖精マレフィセントが現れる
オーロラ姫に永遠の眠りにつく呪をかけたマレフィセント
なぜ彼女がそんな事をしたのか
それは、謎に包まれた彼女の過去にあった



感想
そんなに悪くない映画
でも、「眠れる森の美女」のマレフィセントで
この内容の作品を作る必要があったのか?
と思わされました



まず、この作品ですが
「眠れる森の美女」のリメイク的な作品だと
思っている人もいると思います
でも、違います

「眠れる森の美女」を敵であるマレフィセントを主役にし
彼女の目線で「眠れる森の美女」という映画を
描き直した作品
というわけではなく

「眠れる森の美女」のマレフィセントというキャラクターを
主役に置いて
物語をそれに合わせて新しく作り出された
全く別物の映画です


なので、オリジナルの「眠れる森の美女」とは
話の展開がかなり違います


僕は「眠れる森の美女」を観た時は
まだ、かなり幼かったので
細かい部分までは覚えてないですが

それでも、違うとわかるくらい別物です


この映画は
何故、マレフィセントが悪い魔女になってしまったか
という話ではなく
そもそも、マレフィセントは悪くないです
悪いのはオーロラ姫の父親である王様です
マレフィセントと悪い王様との戦いというわけです

だから、やってる事はいつものディズニーと同じなんです
ただ善と悪の設定を入れ替えただけの単純な物語でした


観る前は
悪役にもそれなりの理由があって
善悪を単純に決めつけたりしないような作品
を期待して観ただけに
拍子抜けでしたね



本作は、オーロラ姫の父親である王様を
完全な悪に仕立て上げて
マレフィセントとオーロラ姫の絆を描いた
ハートフルなファンタジー作品に成り下がってしまいました

「眠れる森の美女」のファンからしたら
たまったもんじゃないと思うんですけど



でも、テーマやメッセージ性は
そんなに悪くないとも思うんです

恋愛や家族愛とは違った別の愛を表現しています
陰から見守っている近所のおばちゃんと
そのおばちゃんを慕ってる近所の子供
みたいな
そんな愛もアリじゃないですか?

そして、ディズニーにありがちな
一目惚れした王子様と幸せなる
お決まりのパターン

でも、そこに真実の愛はあるのか?
と疑問を投げかけるような話でもあります
まあ、「アナと雪の女王」でも同じような事はやってましたけども


そういうテーマは良いんですけど
それを無理やり「眠れる森の美女」のマレフィセントに
はめ込んでしまったがために
とてもおかしな事になってしまってる


だいたいの話の流れは「眠れる森の美女」です
そこに、無理やりマレフィセントの良い人エピソードを
入れ込んでくるので
すごく変になってくるんですよ

そのせいで、キャラクターの感情や気持ちがよくわからないんです

特にオーロラ姫
何故あんなにマレフィセントに懐いてるのかも
よくわからないですし
父親や育ててくれた妖精たちの事もどう思ってるのか謎です


王様も何故そんなに野心に取り憑かれているのか
全く説明されません
ただの悪者としてしか描かれない
これじゃあ「眠れる森の美女」のマレフィセントと同じですよ
これのスピンオフとして「ステファン王」
って映画作ればいいんじゃないですか?


オーロラ姫を育てた3人の妖精
コイツ等もかなりヤバい連中ですよ
よくこんなのに王様は娘を預けたなって思う
そもそも、侵略しようとしている国の妖精を信頼して
娘を預ける意味がわからないです
マレフィセントがいなかったらオーロラ姫死んでますからね



それでも、ファンタジーな映像は美しいです
お金もかなりかかってると思いますし
力も入れていると思います

まあ、そんなに新鮮味があるわけでもなく
よくあるファンタジー表現なので
そんなに心には刺さりませんでしたが

このCGだけでポイントが上がるほどのもの
ではありませんでしたね



でも、アンジェリーナ・ジョリーは良かったと思います
すごい、マレフィセントっぽかったです
歩き方とか仕草とか

ただ、悪役のマレフィセントって感じかもしれないですね
「眠れる森の美女」をそのまま実写にリメイクしていれば
完全にハマってたような気がします
この映画ではちょっと違うかな



はい、なんかめちゃくちゃですね
良い部分を言おうとしたら
ついでに悪い部分も出てきてしまう
でも、全然面白くないわけではないですよ
「眠れる森の美女」を全く知らずに
「マレフィセント」という映画として観れば
まだ、救いがあると思います






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