何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」感想 ティム・バートンらしい奇妙でなく微妙な映画


どうもきいつです




ファンタジー映画「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」観ました

 

みんな大好きティム・バートン監督の2017年の作品です
原作は「ハヤブサが守る家」という小説
ティム・バートンらしい、ホラーテイストのある
ダークファンタジーな世界観に仕上がっています

 


あらすじ
少年ジェイクは、現実と幻想が交錯する中で
奇妙な子供たちが暮らすミス・ペレグリンの家を見つける
そこでは、子供たちが不思議な能力を持ち
ひたすら同じ1日を繰り返していた
やがて、ジェイクはミス・ペレグリンの家に導かれた理由と
自身の役割を知る事になる



感想
いかにも、みんなが好きそうなティム・バートン作品でしたね
世界観、ストーリー、キャラクター、ビジュアル
どれもティム・バートンらしいです

でも、僕はあまり好きじゃない作品でした
つまらない作品とは思わないんですけどね
普通に面白いと思いますよ

個人的にティム・バートン作品と相性が悪いんですかね?
いつも観るまでは、すごく面白そうと思って観るんですが
観てしまうとどの作品もあまり刺さらないんですよね
本作もいつも通りって感じですかね



この作品はすごく普通な作品だと感じました
なんか、全体的に観た事があるような映画ですよね
設定はめっちゃX-MENっぽいし
ビジュアルも新鮮味があまり無くて見た事があるような雰囲気
ストーリーもよくある少年の成長物語
あんまり深みを感じない作品でした

そもそも、ティム・バートン監督って
奇才監督で作品はどれも個性的
ってイメージが強いと思うんですけど
実際、映画を観てみると
どれも結構普通な映画ですよね
ただ、ビジュアルや世界観を
ちょっとシュールで個性的に見せてるっていうだけで
独創的感を出してる

そして、その独創的な世界観も
冷静に観てみると
そんなにすごいか?
と思えます

個性的を装っている監督
そんな風にも思えてきます


だから、みんなが絶賛しているティム・バートンのすごさを
説明されたとしても
全然、僕には刺さらないわけです
そこが好きじゃないから



そして、本作はよりそれを感じました

そういう理由もあって
あんまりこの作品自体にも乗れなかったです



そして、ただでさえ乗れないのに
この映画の設定がなんか複雑で
観るのがすごく疲れた

その複雑なのはタイムリープ的な設定
ペレグリンの家が同じ1日を繰り返している空間にあります
その空間は、普通の時間軸の世界とある洞窟を通して繋がっています
ここまではわかるんですよ

でも、その後がややこしい
同じ1日を繰り返してる空間は、他にも世界中にたくさんあって
それぞれ別の時間に存在してたり
それぞれの空間同士も別の空間と繋がってたりだとか
頭がこんがらがってくる
考えればわかると思うんですが
考える気にもならない

その上、悪の組織的なものが出てきて
余計に話がややこしくなる

疲れましたよ
でも、疲れた割にそんな理解できてない



それ以外にも
雑な部分が多かったのが気になりました

子供たちの能力の表現も
雑な上に都合が良すぎると思います

特に顔を隠している双子
最後の方まで能力を見せずに引っ張てるんですが
その能力が、この作品の中でも最強クラス
最初からこの能力を使ってれば良かったのに
って思う

他にも能力だけで
巨大な沈没船を動かすのも無理矢理に思えますし

敵との戦いもつまらないですね
能力者同士のぶつかり合い
なんてのはほぼ無く
とても、もっさりとした戦闘シーンです

敵の1人に至っては
車に轢かれて死ぬっていう
ただの交通事故ですよ

敵の親玉の倒し方も運任せですしね

基本、主人公の都合よく事が運びます



で、結局
この作品は何を伝えたかったのか
あまりわかりませんでした

X-MENっぽい設定の割には
人種差別的な事はほぼ描かれていませんし

ラストを観ても
主人公の現実逃避を肯定してるような終わり方にも見えます

同じ日を繰り返す空間も
そこから抜け出してはいますが
その空間を否定している描写は無く
むしろ肯定している

友情、家族愛、恋愛
これも、全然深く描かれていなく
軽く触れてるくらい


この映画は何を言いたかったんでしょうか?



文句ばっかりですけど
あえて良い部分を言うなら
軽い気持ちで観れば
それなりに楽しめると思います
あと、ティム・バートンが好きなら
楽しめるんじゃないでしょうかね

ティム・バートンの奇才ぶりが
鼻につく人が観れば
粗ばかりが目についてしまう
そんな作品でした

それと、僕はティム・バートン監督が嫌いなわけではないです






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