何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

ドラマ「昭和元禄落語心中」感想 とにかく俳優がすごい そして落語に興味が湧く


どうもきいつです




NHKでつい先日まで放送されていた
テレビドラマ「昭和元禄落語心中」観ました

 

雲田はるこによる漫画「昭和元禄落語心中」の実写化ドラマです
NHK総合のドラマ10枠で全10回が放送されていました

 


あらすじ
昭和50年代、昭和最後の名人である落語家
有楽亭八雲は、弟子を取らないと有名だった
しかし、刑務所帰りの青年、与太郎が
なぜか弟子入りを認められる
謎めいた八雲の過去と昭和の落語界を描いた物語



感想
普段、あまりテレビドラマを観ない僕ですが
なかなか楽しめたドラマ
原作漫画にも落語にも興味が湧く
素晴らしい作品だと思いました



とても有名な漫画作品
でも、漫画は未読でアニメも観た事がなかったです
ただ、結構話題の作品なので
大体の設定や物語の作りは知っていました

なんとなくドラマを観始めただけなんですが
これが、なかなか面白くてハマっちゃいましたね

かなり完成度の高いドラマなんじゃないでしょうか

原作漫画が完結している上に
全10巻とそんなに長くない話
というのもあって
ドラマ化に向いていたんだと思います


ドラマとしても、ミステリーな要素があって
謎がいろいろ散りばめられ
次の展開が気になり
毎週楽しみに観てました

最終的に伏線なども
しっかり回収してくれたので
すっきりとした良い終わり方で好感が持てます



そして、このドラマの1番の見せ場は
やっぱり落語です

このドラマの1番の見せ場であり
1番難しかった要素だと思います


漫画なら、ある程度
読者の想像力に委ねる事ができますが

実写ドラマとなると
かなりハードルが上がると思うんです
本物の落語やらなければ
説得力が無くなりますからね

しかも、物語上キャラクターが歳をとっていく
その年代に応じた演技をしつつ
落語もそれに合わせなければならない

役者の負担が半端ないと思う
特に主演の八代目八雲役の岡田将生さん
すごい役をやってますよ


でも、その超高いハードルを
役者たちはしっかりと乗り越えてくれてると思いました
だからこそ、このドラマに説得力が生まれています
役者さんたちの努力の賜物ですね

僕は落語をそんなに聴いた事も無く
全然詳しいわけじゃないですけど
それでも、落語シーンは引き込まれましたし
普通に本物のように見えていました


岡田将生さんのすごさも感じれます

八雲の若い時、老年期をしっかり演じ分け
それもちゃんと同一人物に見える

落語も岡田将生が落語をしているんじゃなく
八雲が落語をしている様に見えます

落語の名人という役柄は
かなりプレッシャーもあったと思うんですが
しっかり演じ切ってくれています
すごい役者です



落語だけでなく
ストーリーも面白いです

内容は結構ドロドロしていて
昼ドラみたいです

個人的には
こういうドロドロしたのが結構好きなので
そういった点でもハマる事が出来ました


ドロドロしてるからこそ
人間関係が面白いんですよね

特に、若いころの八雲こと菊比古と助六の関係性
この2人がいいですね
物語の中心ともなる2人です

原作者の雲田はるこさんがBL漫画出身というのもあるのか
この2人が恋人同士のようです

もちろん、あからさまなBL表現はありませんが
それでも、この2人の友情以上の気持ちの繋がりを
感じる事ができます
2人の間には誰も入る余地が無い感がただよってる



そして、八雲という
不器用で偏屈で孤独な男を描いた物語
これが切なくもカッコいいんですよね

ドラマを観進めるごとに
この男が愛おしく感じます

最後には大好きなキャラクターになっています



かなり完成度が高く
面白いドラマでした
とにかく、落語シーンは見物です
そして、ドラマを通して落語自体にも興味がでる
落語界にも貢献した作品じゃないでしょうか



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