何もかもが滑稽

何もかもが滑稽

映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「ヘレディタリー 継承」感想 超怖いけど 超面白い 最高の映画

どうもきいつです




ホラー映画「ヘレディタリー 継承」観てきました
家長である祖母の死をきっかけに
様々な恐怖に見舞われる一家を描いたホラー映画です
監督、脚本を手掛けたアリ・アスターは
本作が初の長編監督作品です





あらすじ
祖母エレンが亡くなったグラハム家
過去のある出来事により
母に対して愛憎交じり感情を持っていた娘のアニーも
夫と2人の子供たちの淡々と葬儀を執り行った
その後、グラハム家に奇妙な出来事が頻発
最悪な事態に陥った一家は修復不能なまでに崩壊してしまう



感想
徐々に恐怖をあおっていき
最後に怒濤のラッシュ
いろんなタイプの怖さが
詰め込まれていて
超怖い
でも、最後は
楽しくもなってくる


公開されてから
ちょっと日にちが経っていたので
観れるかな?
と思っていたんですが
ギリギリ観れました

観れて良かった
超面白かったです
そして、超怖かった

かなり好きな映画です
こういうオカルト的なホラーは大好物です



この映画、恐怖の種類が
多彩だと思いました

不気味な雰囲気
不穏な空気感
ビックリ演出
人間の怖さ
やりすぎのシーン

いろんなホラーが見れると思う

そして、それらが
うまく混ざり合って
お互いの相乗効果に
なってるように感じます


最初は
目立った恐怖演出は無いんですが
空気感や不気味さに
嫌な感じの音楽
これが地味に恐怖感を
あおっていきます
ジャブで少しづつダメージを与えられてる
イメージです

そこに、所々ちょっと派手目の攻撃も
キメてくる

これだけでも
結構、ダメージ効いてくるんですよ
もうダウン寸前です

でも、終盤
そこに追い打ちをかけるように
怒濤のラッシュ
猛攻ですよ
死にます

むしろ1週回って
楽しくなってきます

そうです
楽しいです
ハイな気分になっちゃいます



怖いって話に戻すと
アニーと娘のチャーリーの顔が
めっちゃ怖い

なんであんな怖いんですか?
顔だけでホラーです

そういえば、この映画
オバケらしいオバケって
出てきてないですよね

そのかわりに
この2人の顔にビビってました

チャーリーは顔だけじゃなく
存在そのものが怖いですしね

そして、口を鳴らす音を
こんなに怖く思う日が
来ると思ってなかった



あと、グラハム家の雰囲気も
なんか嫌な感じですよね
意思の疎通ができてないというか
仲の良い家族ではない
お互いに不信感を抱いてるような感じです

こういう空気感が
とても居心地が悪く感じる

この家族自体がホラーです



終盤のやりすぎちゃってるところは
逆にちょっと笑ってしまうほどです
お父さんが燃えたり
首グサグサ刺したり
窓からのダイブもちょっと面白い

そういう楽しみ方もあります



そして
全てを語っていないというところ
これも、この作品の魅力だと思います

全てが終わっても
結構、謎が残るんですよね

エンディングなんかも
なかなかすごい終わり方ですよね
こんな終わり方アリ?
ここでタイトルの意味が分かるんですが

どんなに足掻いても遺伝や運命には
抗えない
地味に嫌なバッドエンドです

でも、ここまで観ても
結局、どういう事だったの?
って思う

最初のミニチュアからの
現実に繋がるシーン
これもすごく意味深

他にも意味深なシーンが多い


こういうのが
考察の余地があって
観終わった後も楽しめる

こんな謎の多い作品は
すごく好きです



総合的にめちゃくちゃ好きな映画でした
怖いし、楽しいし、面白い
最高の作品です
これが監督デビュー作ってすごいですね
これからの作品にも注目ですね