何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「ロッキー5/最後のドラマ」感想 こんな終わり方でいいのか? 納得いかん

 

どうもきいつです




ロッキーシリーズ第5作目「ロッキー5/最後のドラマ」観ました

 

1990年のボクシング映画です
「ロッキー4/炎の友情」の続編作品
一応、本作でロッキーシリーズは完結です
後に続編も作られますが
一旦、物語に終止符が打たれる
という事でこの作品が最終章
そして、あまり評判が良くない作品でもあります





あらすじ
ソ連のボクサー、ドラゴを破って
アメリカに帰国したロッキーは
度重なる激闘により脳に
回復不能なほどのダメージが蓄積し
引退を決意する
そして、ロッキーは新人ボクサー、トミーを育て
トレーナーとして第二の人生を歩み始める



感想
伝えたい物語はわかる
でもなんか違う
ロッキーらしくない結末
最後の決着のつけ方も
納得いかない



ロッキーシリーズ最後の作品
どんな終わり方をしてくれるのか
期待して観ました

でも、あまり納得のいく作品
ではなかったです

全体的にはそんなに悪くもないと
思うんですがね


前作のめちゃくちゃで
変な感じになってしまった
4作目よりしっかりドラマを描いてるし
バランスも悪くなかったと思う


ただ、本作で描いているドラマは
家族愛、息子とどう向き合うか
父親とは何か
これがメインになってしまっている

でも、やっぱり
最後の作品なんだから
ロッキーとボクシング
これをメインに描いてほしかった

そして、ロッキーにとって
ボクシングとは何だったのか
その答えを見せて欲しかったです


しかし、本作では
ボクシングの部分が
オマケのように見えてしまうほど

ロッキーとトミーの師弟関係も
そこまで深掘りせずに終わっていきます



そもそも、トミーの扱いが
ちょっと可哀そうすぎると思います
これじゃあ、トミーが
ただの悪者です

たしかに、トミーは途中で
道を踏み外しますが
かと言って、悪い奴ではないですよ

若さゆえに人の話に耳を貸さず
暴走してしまっただけ

それなのに、あんな物語の展開
あんなエンディングを迎えてしまうのは
納得いきません


ここは、ちゃんとロッキーが
師匠としてトミーに何かを
伝えてほしかったし
そして、ロッキーの意思を
託して欲しかった



そもそも
ここの、ロッキーとトミーの決闘
これが、なんか違うな
と思っていしまいます

ボクシングではなく
何でもありのストリートファイト

この戦いで何かが生まれるわけでもなく
ただひたすらケンカ

お互いの信念を賭けた戦いと
いうわけでもなく

ただ突っ掛かってきたトミーに対して
ロッキーがそのケンカを買っただけで
ホントにただの街のケンカになってしまっている


そこで見せられるのは
ケンカに勝って街の人たちに
称えられるロッキーの姿

ただ、ロッキーがスゲェ
というのを見せられるだけなんです



でも、悪い部分だけでなく
良い部分もあります


ロッキーとその家族のドラマ
これは全然悪くないと
思います

不器用ながらも
息子と向き合おうとする
ロッキーの姿は
いつものロッキーらしくもあるし
とても良かった

いつものようにエイドリアンの言葉で
大事な事に気付かされるロッキー
これもロッキーらしい


ロッキーとトミーの師弟関係も
最後以外は
すごく良かったと思います

心に穴の開いてしまったロッキーが
トミーという存在で
その穴を埋めようとする

トミーは、とにかく早く強くなりたい
早く成功したい
だから、ロッキーに弟子入りする

この、実はお互いに利用し合っているだけ
ような関係性
だから途中で崩れてしまうし
上手くいかなくなってしまう

こういう描写はとても良かったです


だからこそ、あんな終わり方でなく
最後には本物の師弟関係に
なってほしかったし
ロッキーが本当の意味で
彼に何かを託して欲しかった



最後だからこそ
ロッキーらしい終わりを
見たかった
全然、駄作だとかは思いませんが
ロッキーシリーズとしては
良い終わり方ではなかったと思いました

やっぱりボクシングを見たかった



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