何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「サスペリア」感想 有無を言わさぬセンス センスだけで抑え込まれてしまう

 

どうもきいつです




ホラー映画「サスペリア」観ました

 

1977年に公開されたイタリアのホラー映画
ドイツの名門バレエ名門校に入学した
若い娘を襲う恐怖を描いた作品
カルト的人気を誇る映画です





あらすじ
スージーはドイツにあるバレエ名門校に入学するため
ニューヨークからやってきた
この学校では様々な怪奇な事件が起こっていた
次々と人が死んでいく中
スージーもその渦中へと引き込まれていく



感想
暴力的なほどの色彩
デザイン重視の画面
センスでゴリ押しの作品
その反面
中身はあまりなく
面白くはなかったかも



かなり有名な本作
リメイクも公開されます
今回、初めて鑑賞しました


とにかくスタイリッシュな映画でした
オシャレ感が強いですね
さすがイタリア

だからなのか
とても変なバランスの作品
だったと思います

ホラー映画なんですが
怖くない
全然怖くないです

映像的にも
演出的にも
あんまりホラーっぽくない

でも、扱ってるのは
魔女やオカルト的なものなので
一応ホラーなのか


物語も
ミステリーな要素は薄いし
サスペンス的な恐怖を煽るような
話でもない

今思えば
内容あったっけ?
ってほど中身が無かったと思う

結局、何を観ていたんだろう
って感じですね



ただ、映像のインパクトはすごい
ガンガン映像が目に飛び込んでくる

まず、色がすごいです
色彩豊かというか
ガンガン原色を使っている

建物の色だったり
照明の色
血の色

どれもとても色鮮やか
というか鮮やか過ぎる
血の色も蛍光色か
ってくらい赤い

ここまでしたら、もはや暴力


光の使い方も
真っ赤な照明だったり
真緑の照明だったり
とにかく原色

目がチカチカするほど
強烈です



映像が全てデザイン的でした

色もそうですが

建物の造形なども
シンメトリーだったり

壁が幾何学的なデザインだったり

映像の映し方も
形や構図を意識しているように思えます
影の映し方なんかも
そういうのをすごく感じる


音楽の使い方も独特でしたね
これもまた不思議な感覚
怖さや不気味さより
不思議という言葉がしっくりくる



これらの要素が
この作品の絶対的な魅力になっている

ホラー要素やストーリーは
かなり弱いし
ストーリーの中盤は
結構中だるみしている

それでも
この魅力だけで全部引っ張っていけてる
と思いました

もう、センスで殴りつけられてるような感じ
それほどのエネルギーと勢いを感じる

ホラー映画というより
現代芸術のような映画



結論を言うと

面白いか面白くないかで
言ったら面白くない

でも、好きか嫌いかで
言ったら好き

そういう不思議な魅力のある作品

そんなクセの強い作品が
リメイクされて
一体どんな作品になるんでしょうかね
気になります



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