どうもきいつです
ディズニーのアニメ映画「ポカホンタス」観ました
ディズニー映画で初めて実在の人物を
扱った作品
1995年の映画です
インディアンの娘ポカホンタスと
海から渡ってきたイギリス人ジョン・スミスとの
恋愛を描いたラブストーリー
同時代の民話や伝承なども基にしています
あらすじ
1607年、英国から開拓隊を乗せた船が
新大陸へと出港した
目的地には先住民が平和に暮らしていた
首長の娘ポカホンタスは
たまたま入港した船を見つけ
船に乗っていたジョンに出会う
運命の出会いに2人は恋に落ちてしまう
感想
良くも悪くも
いつものディズニーアニメ
映画としては面白いと思うけど
史実を基にした美談に
違和感を感じてしまいました
存在は知っていたけど
今まで観ていなかった作品です
ディズニー映画の中でも
あまり知名度は高くないと思います
そして、観てみたんですけど
一昔前のいつものディズニーアニメ映画
って感じでした
ストーリーは子供でも分かりやすい
作り方をしていますし
アニメ表現もいつも通り
素晴らしい
ミュージカルの歌も
聴き心地がいい
でも、やっぱり
ストーリーに関しては
古く感じてしまいますね
一目惚れからの
何だかんだ困難を乗り越えて
そして最後はハッピーエンド
一目惚れのラブストーリーは
今の時代に見てしまうと
やっぱり滑稽です
まあ、今のディズニーは
そういう物語から脱却して
新しいものを作り続けてるし
そこはどうでもいいんですけど
ベタな作品ではあるんですが
それでもクオリティは高いし
普通に観れる映画にはなってると思います
そんな事より
1番引っかかったのが
この物語が史実を基にしたという事と
その物語の描き方です
観終わった後に
これ大丈夫か?
と思ってしまい
調べてみると案の定でした
この映画は
アメリカ大陸に白人たちが
進出し出した時代の話で
そこで出会った先住民と白人が
恋に落ちるという物語です
そこまではいいんです
でも、この映画は史実を基にした映画で
しかもその内容がものすごい美談になってる
これはダメですよね
公開当時もかなり批判が
あったみたいですけど
ちょっとディズニー安易過ぎですよ
今でも根強く残る人種問題
そんなデリケートな部分に
安易に足を踏み入れてしまった
そもそも、この史実というのも
かなり曖昧みたいで
ポカホンタスが死んだ後に
ジョン・スミスが勝手に言ってたこと
ホントかどうかはわからない話
言ってみれば
白人側の美しい話です
この物語自体に
批判的な先住民の子孫の人たちは
絶対いるわけで
これを基に作ったのが失敗ですよ
映画では最後
先住民と白人は和解して
めでたしめでたし
で終わりますが
現実では白人たちは長い間
先住民たちを
虐げて酷いことをしてきたわけです
それを踏まえたら
こんな安易な物語作れるわけがない
でも、作ってしまったんですよね…
そして、この映画の中では
白人は良い人なんですよ
一部には悪い人はいるけど
ほとんどは良い人なんだよ
って描き方をしている
でも、差別されてきた人間からすれば
現実は逆ですよね
ほとんどの白人が敵に見えてると思うし
怖い存在です
こんな描き方をすれば
いろんな人の気持ちを
逆撫でするのは決まってる事です
調べてみると他にも
いろいろ問題があったらしいですね
この映画自体が
白人側から見た
美しいラブストーリーでしかない
そこから人種問題を軽く見てしまっている
という事が出ちゃってます
この映画は作るべきでは
なかったんじゃないかと思えました
でも、1本の映画としては
別に悪い映画ではないんですよ
ただ、もうちょっと考えてから
手を出すべきでしたよね
今の時代なら、作るにしても
こんな描き方は絶対しないだろうし
この映画は
ディズニーの黒歴史的な
作品だと思います
でも、映画としては
魅力はあるし
駄作ではないです
ディズニーも消したい過去って
わけではないみたいですしね
シュガーラッシュにポカホンタスも
登場してたし