何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「メリー・ポピンズ リターンズ」感想 54年前の前作に完全に負けてしまっている


どうもきいつです




ディズニーのファンタジー映画「メリー・ポピンズ リターンズ」観ました

 

1964年の映画「メリー・ポピンズ」の
54年ぶりとなる続編です
前作から20年後を舞台にした物語
前作同様にミュージカル仕立ての
映画になっています
監督は「シカゴ」「パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉」などのロブ・マーシャルです





あらすじ
大恐慌時代のロンドン
バンクス家の長男マイケルは
今では家庭を持つ父親となっていた
そんなマイケルは妻を亡くしており
さらにバンクス家には金銭的な余裕もなく
家の中は荒れ放題
そんな一家の前にメリー・ポピンズが
風に乗って舞い降りた



感想
ミュージカルシーンなどは
確かに楽しい
映像も美しいしクオリティも高い
でも、つまらなかった
54年前の前作の方が
はるかに魅力的な映画でした



この映画
好きな人もたくさんいる
ってのもわかります
クオリティの高い作品だとも思ってますよ

でも、つまらなかったです
正直、眠かったです
睡魔と戦っていました


前作の方が良かった
とか言うと
思い出補正だろう
とか思われそうですが

全然そんなことないです

そもそも前作の「メリー・ポピンズ」
に思い入れは無いですし
この前作を観たのもつい最近

それでも、前作の方が
良かったなと思ってしまいました



本作は前作に敬意を表してる作品
だと思います

前作にもこんなシーンあったな
って部分もたくさんあって

例えばアニメの世界に入るシーンや
メリー・ポピンズの魔法の数々
ミュージカルシーンなど
ストーリーも前作同様に親子の絆を描いています

リスペクトを感じます
そこはすごく良かったと思いました

でも、昔の作品を
今の技術ですごい映像にしました
ってだけで
あまり新鮮さは無いんです

確かに映像は昔のチープな映像に比べると
圧倒的にリアルで迫力もあるし美しい
しかし、それだけ

この映画だから見れる
新鮮な映像は無いですし
今の時代に
ただのファンタジーなCG映像だけを見せられても
特に驚きも無いです
これぐらいの映像はたくさん見てきてますし

前作は54年も前なのでチープではあるんですが
だからこその映像的な工夫もたくさんあって
手品を見ているような驚きもあり
今見ても魅力的な映像です

アニメの世界での映像なんて
素直にすごいなって思えます
前作はね



ストーリ面でも

前作に比べると
本作は微妙でした

前作も大したストーリーではないんですけど
やってる事で言えば
両方ともほぼ同じですし

どちらも父親と子供たちとの成長と
絆を描いた物語

でも、父親と子供たちの関係性は
前作の方が良かったです

前作は父親と子供との心の溝がとても深い
特に父親が全く聞く耳持たない
って感じで

だから、最後の親子の和解
一緒に凧を上げるシーンに
カタルシスが生まれるし
お互いの気持ちが通じ合って
良かったなとも思えます


しかし、本作は
そもそも、父親が物分かりが良すぎて
親子の間に大して溝も無いですし
最初からそんなに悪い父親じゃない

で、やってる事は前作のようなストーリーなので
全体的に薄い内容になってしまっています
なので、最後の楽しそうなシーンも
なんかオチとして弱いんですよ

そもそも、本作のストーリーは
何を伝えたかったかのかも
わからなかったです

父親、子供とも成長は見られないし
メリー・ポピンズもこの親子を
甘やかしているようにしか見えない
あまり良い印象のあるストーリーでは
なかったですね

もうちょっと違う角度からの
ストーリーでも良かったんじゃないかな
とも思いました


そして本作の目玉でもある
ミュージカルシーンはと言うと

とても印象が薄い
悪くはないんですけど

本作は前作の楽曲を使わず
すべて本作のオリジナル楽曲みたいです
その、心意気はすごく好感が持てます

しかも、ちゃんと前作をリスペクトしてる
ところもあって
全然悪くはないんです

ただ、曲が耳に残らないんですよね

前作はかなり印象に残る歌が多いです
スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス
とか
なかなかインパクトがありますよ

今回は楽曲もちょっと弱かったと思いました



今まで前作と比べてきましたが
近年のミュージカル映画と比べても
だいぶ劣ってると思います

「ラ・ラ・ランド」「グレイテスト・ショーマン」
など比べてみて
この2作品は圧倒的に本作よりも
ストーリーも楽曲も良いと思います

それぞれ観終わった後に
映画での曲が頭の中で流れますもんね

でも、本作はどんな曲があったっけ?
って思い出すのも難しい
歌詞もメロディーも心に響かなかった



この映画を観て思うのは

最近のディズニーの実写映画って
内容が薄いですよね
リメイクにしろ続編にしろ新作にしろ

ただ美しいCG映像が売りってだけで

そのCG映像もただの綺麗なファンタジーってだけですし
映像を売りにしている割に
映像に面白みが無いんですよ

これから先も「ダンボ」や「アラジン」の
実写も公開されますけど
どうなるんでしょうかね…



本作は他のミュージカル映画と
比べても劣っている
そんな映画でした
ただ、映像のクオリティは
高いです
面白みは無いですけどね

 

でも、好きな人はたくさんいるんでしょう
ディズニー、ミュージカル
ってだけで評判は良いでしょうね
多くの人が大絶賛
ってのも目に浮かびますよ

 

しかし、そういう流れに
疑問も感じてしまいます





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