何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「トゥモローランド」感想 世界が破滅するのは私のせいです ごめんなさい

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どうもきいつです




ディズニーのSF映画「トゥモローランド」観ました

 

「Mr.インクレディブル」「レミーのおいしいレストラン」などのアニメ映画の監督も務めていたブラッド・バード監督による
2015年の実写SF映画です

 

ウォルト・ディズニーが残した
最大の謎にして最高のプロジェクト
の映画化らしい
その辺はよくわからないです





あらすじ
17歳のケイシーが見覚えのない
ピンバッジに触ると
自分の思い描いた別世界へと入り込んだ
バッテリー切れで
現実の世界へ戻った彼女の前に
謎の少女アテナが現れる
そして、トゥモローランドに戻りたいなら
フランクという男を訪ねるようにと助言する



感想
SF世界の表現、見せ方は
ワクワクするし
とても楽しかった
しかし、内容がごちゃごちゃして
わかりづらい上に
終盤は強引に話を推し進めて
いくので
あまり乗り切れませんでした



この映画、SF映画なんですが
リアルなSFというよりも
ファンタジーなSFです

昔の人が考えた未来像
といった感じですかね

その世界観は観ていて
とてもワクワクするし
懐かしさも感じる

夢のあるSF表現です

こんな未来があったら楽しいだろうな
と思えるような


この世界観が
この映画のテーマにも
大きく関わってきているのでは
ないでしょうか


そして、このSFな未来世界の映像を
子供心がくすぐられるような
見せ方をしてくれます


遊園地のアトラクションの中に
秘密の入り口があるとか
バッジを触ると
自分だけに別の世界が見えるとか

子供の頃に妄想したような世界を
映像として見せてくれて
めちゃくちゃワクワクします


さらに映像的な面白さもあって

バッジを触っている時の
見えている世界と現実の世界の
ズレの表現が面白いです

見えている世界は別世界なのに
体は現実世界にある
なので、見えている世界の通りに動くと
現実の世界の体は
壁にぶつかったり階段から落ちたりします
このへんは笑えるし
映像的にも面白かったです


ケイシーがトゥモローランドに
初めて訪れた時の
長回しで世界の全貌を見せるシーンも
すごく良かったです

臨場感があって
自分もケイシーと一緒に
あの世界を見て回っているような感覚に
陥ります

このシーンはホントにワクワクしました
夢のようなSF世界を堪能できる
アトラクションのような感覚で
観れました



そんな感じで
ファンタジーなディズニーらしい映画とも
思えるんですが
意外とディズニーらしくない映画でも
ありました

というのも、アクションシーンが
結構激しいんです
見ようによっちゃグロくも見える
表現もあります

敵は大体ロボットなんですが
敵の倒し方がかなり暴力的
全然ディズニーっぽくないです

頭を引きちぎったりするし
ボコボコにどつきまわすし
爆破で黒焦げだったり
なかなか攻めた表現

個人的にはこういうの大好きです


そして、その戦闘シーンで欠かせないのが
仲間の少女アテナ
見た目は10歳くらいの女の子
でも実はロボットでめっちゃ強いです

可愛らしい小さい女の子が
デカい大人たちをボコボコとエグい倒し方で
次から次へと倒して行く

最高です
すごいカッコイイ
こんなシーンが見れただけで
満足できました



この映画のメッセージ的な部分も
夢があってよかったと思いました

人間は自ら破滅へ向かっている
人間は破滅的なものを見て
喜び楽しんでいる
実は自らが破滅を求めている

そんな人間が多いから
世界が破滅に向かっていくんです

完全に僕の事です
破滅的なものが大好きです
「タイタニック」の沈没シーンが大好きです
災害パニック映画が大好きです
人が死にまくるのを見るのが大好きです


そんな中で
明るい未来を切り開くには

想像力と夢に満ち溢れた
希望を持った人間たちが必要

暗いことばかり考えてちゃダメだよ
って事だと思います


僕の趣味、趣向は今さら変えれないんで

希望に満ち溢れた人が
世界を救ってくれることを
祈っています



とても楽しく
良い映画でもあったんですが

SF的な設定や説明がややこしく
あまりよくわからなかった
というのは欠点だと思います

てか、そもそもあまり設定を
作り込めていなかったんじゃないか
とも思えます

いろいろそれっぽい事を
説明はされるんですけど
いまいちしっくりこない事が
多かったように思います

御託を並べている割に
これどういうことなの?
って事が多い

トゥモローランドの存在自体も
今思えばよくわからないですもん

あの世界は一体何だったのか?
目的は何なのか?
地球に干渉している理由は?

曖昧なことがなかなか多いんですよね


そして、難しいような事を
いろいろ言ってきた割に
物語の終盤は精神論的なことで
推し進めてしまう

理論的なことは無く
なんだかんだで解決してしまう
って感じです


こういうのがノイズになって
最後までこの映画に乗り切る事が
できなかったです



まあ、総合的に見れば
楽しめる映画ではありました
特にSF世界の表現は
素晴らしかったと思います
アクションシーンも
個人的には好みでしたし
良作だったと思います



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