何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「こどもつかい」感想 こんな言い方したくないけど クソ

 

どうもきいつです



日本のホラー映画「こどもつかい」観ました

 

「呪怨」シリーズなどの清水崇が監督を務めた2017年のホラー映画

 

謎の男こどもつかいによって子供がさらわれ
やがて帰って来た子供に会った大人が死んでしまうという
怪事件を描いた作品です

 

謎の男こどもつかいをタッキーこと滝沢秀明が演じています





あらすじ
郊外の街で子供たちが姿を消し
さらに帰ってきた子供に遭遇した大人は3日後に謎の死をとげるという事件が発生
新聞記者の江崎は事件について調査し始める
彼の恋人で保育士の尚美は
ある日、母親が迎えに来なかった男の子を預かる
そこへこどもつかいが現れた



感想
本当にひどい映画
何がひどいって
全部がひどい
良いところが見つからない



僕は普段映画を選ぶときは
評判やレビューなどを見ずに直感で観たい映画を観るんですが

今回だけは事前に調べとけばよかった
そう思うほどの映画でした

監督が「呪怨」の清水監督だし
公開当時はちょっと話題にもなってたし
ここまで酷いとは思っていませんでした


何から言っていけばいいのかわからないんですけど



まずはホラー映画として

全く怖くないです

ホラーは怖けりゃいい
とも思っていませんが

この映画は
ホラーとしての魅力が全くありません
驚きもしなければ不気味でもない
ストーリー的にも映像的にもホラーとしての魅力が全然ありません


具体的には

この映画のメインでもある
こどもつかい

この存在が元凶でもあると思います

まずこのキャラの風貌ですね
ティム・バートンの映画に出てきそうな風貌です
でも、それの劣化版みたいな感じ
売れないビジュアル系バンドみたいなファッションセンスです


そして、コイツがめっちゃ喋る
感情も見せるし
普通の人間みたいに
自分の考えを持ってるようにも思えます

そのせいで全然ミステリアスではないし不気味にも思えない
何を考えているかわかってしまうんです
感情移入ができてしまう

これってホラーとして破綻してる
オバケに感情移入できてしまったら怖さも何もないでしょ


たぶんイットのペニーワイズみたいなキャラを作りたかったと思うんですけど
到底及んでいません

ペニーワイズは良く喋るしおどけている
でも結局何を考えているかわからないから
不気味で怖いんです
狂気を感じるんです
それには演技力も相当必要だと思う

正直、タッキーの演技は
ただタッキーが喋っているだけなので
何も表現できていません

ジャニーズなのでイメージを壊せないのか
服装もただのイケメンのコスプレ
見た目も全然怖くないです

ジャニーズのアイドルがこの役をやるというのが
そもそも無理があるんですよね



さらに、キャラクターの問題だけでなく
この物語の作り自体がホラーに適してないと思います

この映画で強く見せられているのが
児童虐待という社会問題

この社会問題の提起とホラーがとても相性が悪いです


本作は子供に虐待をした悪い大人たちが
こどもつかいに殺されるという話

これって自業自得だし
全然理不尽じゃないんですよね

でも、ホラーって理不尽じゃないと怖くないです
何も悪くない人も狙われる
だから怖い

この映画では
悪い大人たちは死にますが
良い人間は死にません
こんなの緊張感もないし
ホラーとして全然つまらない



子供の幽霊の見た目も酷いですよね

白目に血色の悪い顔
もう見飽きましたよ
こういうの

全体的にビジュアル面の怖さも皆無でした



そして、ホラー以外の部分もとても酷い
もう、救いようがないですよね


ストーリーにツッコミどころが多いです


全体の流れは「リング」
みたいな感じで
呪いの正体を突き止めるために奔走する
そんな内容です

ただ、その内容がめちゃくちゃ


消えた子供が現れてから
3日後に死ぬ
このルールも曖昧で

どの時点から3日なのか?

そして、主人公たちは
2件くらいの事例だけでそれを確信してしまう

それでタイムリミットは3日だと言い張って行動するんです


それに、主人公たちは謎を突き止めるためにいろいろ行動していますが
その目的が謎です
コイツらは何をしたいのかがわからない

謎を突き止めれば死なないなんて保証もないし

普通その前に霊能力者とかを頼りませんか?
それで無理だったらダメもとで
そういう行動に出るのもわかりますけども



さっきも言いましたが
児童虐待という社会問題も
扱っている作品でもあるんですが

この部分が社会について考えさせられる問題提起になっているのかと言うと
全然そうでもないです

ただ虐待というものを
映画の要素の1つとして入れているだけで
それについては全く深く触れずに
表面的になぞっているだけです

なぜ虐待が起こるのか
親と子供の関係性や
そこから生まれる歪み

そういうのは
全く描かれていないです



とにかく、いろいろと酷い映画

しかし、1番の問題は
これが2時間もの長さの映画
という事

もしかして
これが1番のホラーポイントですか?

正直、こんな薄い内容なら
1時間以内で終わらせれると思います

それをダラダラと2時間も続けています
無駄なシーンもとても多い

そんなに無駄に長い映画なのに
エンドロール中まで
余すところなく映像が続く
せめてエンドロールくらいゆっくりしたい


細かいところまで言ったら
キリがないくらい
まだまだ悪い部分はある
でも、もう面倒くさいからいいです



これはホントにひどい映画でした
観るのに疲れます

映画を選ぶときは
もうちょっと考えてから選ぶようにしよう