何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「エスター」感想 エスターが可愛いけど怖い そして気持ち悪い


どうもきいつです



サスペンスホラー映画「エスター」観ました

 

「アンノウン」「フライト・ゲーム」などの
ジャウム・コレット=セラが
監督を務めた2009年のサスペンスホラー

 

ある夫婦のもとへやってきた
養子の少女エスターが巻き起こす
怪奇な事件を描いた作品です





あらすじ
子供を流産で亡くしたケイトとジョンは
夫婦関係にも亀裂が生じていた
幸せな日々を取り戻そうと2人は
養子をとることを決め
孤児院で出会ったエスターという少女を
養子として迎え入れる



感想
普通にエスターに騙されてた
ヤバい子供って
めっちゃ怖い
気味が悪く気持ち悪い映画でした



なかなか面白い映画でした

ホラー要素も十分あるし
サスペンス的な面白さも
存分に堪能できました

この映画のメイン要素でもある
エスターという9歳の少女
彼女の見せ方も
とても上手かったと思います

見てる側の自分も
映画の中の登場人物と一緒に
エスターの可愛さに騙され
エスターの狂気に恐怖させられました


はじめはめっちゃ良い子なんですよ
エスターは

笑顔も可愛らしいし
頭もいい
子供らしい女の子です

時折りおかしな部分を見せますが
何か過去に事情があったのかな?
なんて広い心で見守る気持ちで
観てました

しかし、さすがに
人を殺すあたりから
コイツはヤバい奴
と危険信号が発されて

そこからはエスターに恐怖を抱き
彼女の言動にいら立ちも覚える

そして、最後にエスターの正体を
知った時に
気持ちわる
って思います


そんな感じで
流れるように感情を
操作されていました

エスターのヤバさを
徐々に見せることで
見てる側は映画の中に引き込まれる

謎の真相を知りたいと
最後まで途切れずに観る事ができます

伏線や謎の部分も
最後まで観ると一本の線に繋がるし
納得できます


そして、何より
これが全て上手くいっているのは
エスター役のイザベル・ファーマンの
演技が上手いからだと思う

普段の可愛らしく子供っぽい少女の
表情を見せるのは
当然なんですが

合間に見せるヤバい表情は
普通にゾクッと思わされる
怖さがありますし

汚い言葉を吐き捨てる時も
謎の説得力がある

終盤のエスターは
もうババアにしか見えない


ゴリゴリの厚化粧でジョンを
誘惑するシーンは笑ってしまう
そんなコミカルな一面も見せてくれる

その後の惨劇はめちゃくちゃ怖いですけどね


そんなすごい演技を
当時9歳の女の子ができてしまうんだな
と感心させられました



ちょっと気になったのは
この映画のツッコミどころとも言える
主人公ケイトの夫のジョン

彼はずっとエスターの味方なんですよね
さすがに聞く耳を持たな過ぎるというか

結構がっつりめの証拠を見せられても
妻のケイトよりエスターを信じ続けるんですよ

息子が死にかけたり
明らかにおかしなことが起きているのに
それでもエスター側というのが
揺るがないので
イライラしてしまう

気持ちはわからんでもないんですけど

あんな可愛い子が
悪い子のはずがない
そう思うのもわかる

ジョンの前ではエスターは
常にいい子ぶってましたしね

それでも、あまりにもエスターを
信じすぎなのは変だと思いました

ただ、最終的には
そんな鈍感なジョンは
めった刺しにされて殺されるし
スッキリですね
イライラは解消されます


でも、もしジョンが
ロリコンオヤジだったら
この物語はハッピーエンド
だったんですかね?

まあ、どうでもいい事ですけど



あと、終盤のケイトとエスターの
攻防戦なんですけど

これがちょっとベタ過ぎて
つまらなかったです

本当によくある
サスペンスやホラーの展開で
先も予想できるし
あまりハラハラしないですね

ここに至るまでが
かなり面白かったし
独特な展開でもあったので
ちょっと尻すぼみに感じました



かなり独特な設定で
気持ち悪さもあるので
こういうのが生理的に無理
って人もいると思います

僕はこういう気持ち悪いのは
好きなので
かなり楽しんで観れました

映画としての仕掛けも
面白かったですし
エスターの演技もすごかった
面白い映画でした




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