何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「エクス・マキナ」感想 男ってバカだなとつくづく思う


どうもきいつです



SF映画「エクス・マキナ」観ました

 

「28日後…」などの脚本家として
知られるアレックス・ガーランドが
初監督を務めた作品
人間と人工知能の対話を描いた
2015年のSFサスペンスです

 

第88回アカデミー視覚効果賞を
受賞したことで話題になりました





あらすじ
ブルーブック社でプログラマーとして
働くケイレブは社長のネイサンが所有する
山荘に招かれる
その場所で待っていたのは
女性型ロボットのエヴァだった
ケイレブはエヴァに搭載されている
人工知能の不可思議な実験に
協力することになる



感想
映像が美しい
そして、エヴァも美しい
全てを描き切らずに
鑑賞者に委ねられる内容でした



なかなか不思議なタイプの
映画でした

SF映画ですが
派手さは全くないです
とても静かな映画

視覚効果賞を受賞しただけあって
映像はとても美しいです
その美しい映像の反面
描かれているのは
バカな男たちでした



まずは映像の話

とにかく美しいです
大自然であったり
ロボットのデザイン
とても綺麗

この美しい世界に引き込まれます


この映画は
真逆のものが共存する美しさ
というのが描かれていると思います

大自然と近未来施設
人間とロボット

これが絶妙にマッチしています

壮大な自然の中に
ポツンとある研究施設
秘密基地みたいですごくワクワクする

ロケ地はノルウェーらしいですが
ノルウェーの大自然が壮大過ぎる
滝のシーンなんか
壮大過ぎて恐怖すら覚える

それに対して
施設の中はとても無機質です
殺風景ですけど
これはこれで美しい
そして、とても冷たくも感じます

自然と人工物が
お互いに引き立て合っていた
ようにも思います


ロボットのエヴァのデザインも同じで
人間とメカが共存したような
デザインです

人間過ぎずメカ過ぎない
絶妙なデザイン

SF映画のロボットって
完全にメカって感じの見た目か
完全に人間みたいな見た目なのが
多いですけど
本作はちょうど中間ぐらい

だからといって
気持ち悪さなんかは無く
むしろ美しいんです

体の部分が透けていて
脳みそみたいなのも
見えてるんですけど
体の曲線やフォルムが美しく
エロさすらも感じます

エヴァ役のアリシア・ビガンダーも
とても可愛いし
体もすごく綺麗だったので
エヴァがさらに魅力的に見えました



そして、物語の内容ですが
綺麗な映像で誤魔化されてますが
なかなかクセの強い内容でした

全体のストーリーは
ロボットに恋をした男が
彼女を逃がすために頑張る
というラブストーリーみたいな
展開なんですが

終盤は完全にサスペンスですし
後味もかなり悪いです


ここで描かれていたのは
バカな男たち
だからこそ気持ちもすごくわかる

主人公のケイレブは
純粋だし童貞感がすごい

相手がちょっと好意を寄せるような
態度を見せただけで
好きになってしまうという
モテない中学生みたいなやつです

典型的なダマされるやつですよね
しかも相手ロボットですから

まあ、気持ちはわかりますが…

最後の彼に対する仕打ちは
さすがに可哀そうですけど
でも、自業自得でもある


社長のネイサンもバカな男ですよね

人間の女には愛想が尽きたんでしょうね
たぶん、お金に群がってくるような
女たちが嫌になったんでしょう

だから、自分で女を作ろうとしたんでしょうね
ヤバい奴ですね

結局は人間に近づけ過ぎて
ああなってしまうんですけど…



それだけでなく
本作は情報量が少なく
全てを描いていない作品でもあります

なので、いろいろ考えさせられるし
考えてしまう
考察がはかどる映画です

情報量は少ないですが
意味深なシーンがとても多い

そこをどう解釈するかで
人によって受け取り方も
変わってくると思います


僕はジャクソン・ポロックの絵が
とても引っかかりました

本作では何度もポロックの絵が
登場します

ポロックの絵の特徴は
絵を描くときにどう描くかを意識せず
限りなく理性のコントロールを排除した
描き方をした絵です
無意識を絵に現すという作家性

ポロックの絵が何度も映されるのも
何か意味があるのかな
とも思えます

無意識や理性からの解放も
本作の重要なポイントだと感じる

無意識、理性から解放された部分って
最も人間らしい部分だと思うし
人間と人工知能の1番の壁でもある

エヴァは最後にそれを手に入れたのかどうか
それは謎のままです



あと、日本人女性のキョウコなんですが
後半に実は彼女はロボットでした
って展開があります

僕は最初からロボットだと思い込んでいました
気付いたとかじゃなく
ロボットだと思っていた

感情も見せないし
動きもなんかぎこちないし
主人公も彼女のことを
ロボットだと知ってると思ってた

だから、その展開がきたとき
あれ?
ってなりました
このシーンですごく混乱しました
逆に置いて行かれた気分です

これだったら
最初からロボットって気付いてる人も
多いでしょうね

それと、キョウコの
ダンスシーンはシュールで笑えます



なかなか不思議な作品でしたが
とても楽しめました
美しい映像に後味の悪さ
考察も楽しめる
面白い映画だと思います





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