何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「レゴ(R)ムービー2」感想 期待を裏切らない面白さ レゴだからってバカにしないでほしい

 

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どうもきいつです



アニメ映画「レゴ(R)ムービー2」観ました

 

世界中で親しまれるブロック玩具「レゴ」を
題材にアニメ映画化し大ヒットを記録した
2014年の映画「LEGO(R)ムービー」の続編
前作でレゴの世界を救ったエメットが
今度は宇宙で冒険を繰り広げます

 

監督は「シュレック フォーエバー」などの
マイク・ミッチェルが担当し
前作を手掛けた
フィル・ロードとクリストファー・ミラーが
制作、脚本を担当しています




あらすじ
ブロックシティが謎の宇宙人に
襲われてから5年後
ブロックシティの秩序が崩壊し
ボロボロシティに名を変えていた
誰もがすさんでしまった世界で
エメットはいつも通りに過ごしていた
そんなある日、仲間たちが
宇宙人にさらわれてしまう



感想
前作が傑作というハードルを乗り越えて
本作も傑作でした
こんなに面白いのに
話題になっていないのが残念



フィル・ロードとクリストファー・ミラー
と言えば3月に公開された
「スパイダーマン:スパイダーバース」で
すごいものを見せてくれました

そして、本作もこの2人が携わっていて
これまた素晴らしい作品でした

そもそも、前作も衝撃的で面白い
ものすごい傑作で
とても期待が高まっていた本作

そんな期待を裏切らず
とても素晴らしい作品を見せてくれました



前作同様に
全てをレゴブロックで表現した
めちゃくちゃ面白い映像は
健在です

全てがレゴブロックなのに
なぜか迫力があり壮大な世界観や
カッコいいアクションだったり
レゴブロックだからこその質感や
組み合わせの面白さ

そして、レゴという事を最大限に生かした
ストーリー展開やメッセージ
本作はレゴでないとできない
唯一無二の作品になっています


本作はやっぱり映像がとても面白いです
 
全てがほぼCGアニメーションなんですが
あまりにもリアルに表現されているので
実際にレゴブロックを使った
ストップモーションアニメのように見えます

しかし、質感などはリアルなんですが
動きなんかはちょっとカクカクしてたりして
滑らかさが無くリアル感が薄い

それがよりストップモーションアニメに
見えるような役割になっています

一見チープにも見える映像なんですが
とても作り込まれていて
よく観るととてつもないクオリティなんです

とにかくレゴブロックを使った
映像表現は前作同様に楽しめるし面白い



さらに、本作もパロディネタ満載です
前作もコメディ的な要素が多くて
とても笑える映画でしたけど
今回も同様に笑えます


とにかく他映画のネタが満載です

特にバットマンの自虐ネタは
キレキレでしたね
今後バットマンをカッコよく
見れなくなりますよ

それ以外にも
ジャスティスリーグのメンバーも
みんな登場してるし
グリーンランタンの扱いは
相変わらず悪かったり

5年後の世界は
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」だし
「ジュラシックワールド」のラプトルが
出てきたりします
エメットの声はクリス・プラットですしね

それと、ブルース・ウィリスが本人役で
出てきたりします
そして、扱いがアホ過ぎる

他にも
「バック・トゥ・ザ・フーチャー」
「ターミネーター」
「マトリックス」
などなど、いろいろとネタにされてる

ちょっとカオス過ぎますが
これが笑えて面白い



で、ギャグばっかりやってるわけでなく
物語もしっかり作り込まれています

物語の主軸になっているのが

前作同様にメタ的な構造で描かれた
レゴの外側の人間の遊ぶことと想像力

そして、レゴ側の主人公エメットの
成長の物語です

この2つの物語が主軸となり
進んでいきます


これの描き方も
前作のメッセージを踏まえ
そこからさらに掘り下げたような
内容になっていて

続編だからこそのメッセージが
描かれています

なので、前作を観ている前提で
全てが展開していき
一見さんお断り感は否めないです
最低限前作は観ていないとわかりません


しかし、前作を踏まえてのストーリ展開は
メッセージ性の掘り下げにもなるし
マンネリにもならず
ストーリーに没頭できます


レゴの外の人間側のドラマは
前作と逆の立場になる事で
違った価値観の見え方になります

そこから、また新しく
遊ぶこと想像することの
楽しさというのが伝わってくる


エメットの成長物語は
前作の自分の使命を見つける
という話から
今回はその使命から解放される
という姿が描かれています


これって最近のディズニーが
躍起になってやろうとしてる事だと思います
アナ雪以降の映画は
そういうのが多いですよね

自分が与えられた役割から解放され
本当の自分になる
みたいなやつです

ただ、ディズニーはそれが
ことごとく上手く出来ていない
「シュガー・ラッシュ:オンライン」なんか
マジで酷かった…



しかし、本作はそのディズニーが
出来ていなかった事を
しっかりやってくれてる

ディズニーがやってるような
自分の使命を放棄して
ただ自分勝手に自分らしく生きる
というのではなく

自分の与えられた役割、環境の中
それを全うしつつ
その中から自分らしい生き方を
見つけていく
それが本当の大人になるということ
ってメッセージが描かれています


本当はディズニーがこういう作品を
作らなきゃいけないと思いますけど…

本作はディズニーができていないような
しっかりとしたメッセージも描けています


ストーリーが一本筋の通った内容なので
世界観やギャグがハチャメチャで
とてもカオスなんですが
しっかりとまとまった作品になっています

こういった部分でも
とても完成度の高い映画でした



そんな、クオリティが高く
面白い作品なんですが
公開劇場がめちゃくちゃ少ないんですよ

字幕上映なんか全然やってない
ほとんど吹き替え上映です

前作も評判は良かったですけど
やっぱりあまり話題には
なっていないみたいです
所詮レゴだから子供向け
って印象が強いんでしょうね

本作よりつまらない映画なんか
腐るほどあるのに
そんな映画たちが劇場を独占して
この映画の公開劇場が全然無いのは
納得がいかない

字幕版が観たい!!



そんな事を言っても
何も変わらないので我慢します

ただ、この映画はとても面白いので
みんなに観てほしい
子供でも大人でも楽しめる
傑作映画だと思います





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