何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「ペット 檻の中の乙女」感想 いい意味で思ってたのと違う

 

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どうもきいつです



サスペンス映画「ペット 檻の中の乙女」観ました

 

ストーカーに拉致され
地下の檻に閉じ込められた女性の
運命を描いたサイコスリラー
「アパートメント:143」」で注目を集めた
スペインのカルロス・トレンスが
監督を務めています





あらすじ
動物保護センターに勤めるセスは
バスで見かけた同級生のホリーに
話しかけるが邪険に扱われてしまう
その後、セスはSNSで彼女のことを
調べ上げ執拗に追い回し
ついには誘拐して監禁してしまった



感想
ストーカーのヤバさを堪能する映画
だと思ったら違った
予想外の展開にワクワクしました



パッケージなんかの第一印象では
ストーカーのサイコな様子を描いただけの
映画だと思っていたんですが
それだけじゃなく
面白い仕掛けが施された
なかなか予想外の映画でした


序盤はセスのストーカー的な
キモさやヤバさを前面に押し出しています

セス役のドミニク・モナハンも
なかなかキモい感じを
かもし出していますし

セスの人物像は
良く言えば純粋と言えますが
精神的に未発達だし
コミュニケーションの取り方が
自分本位で一方的

サイコパスというよりは
実際にいるような
ちょっとズレた人
って感じだと思います

完全に嫌われてる空気なのに
それでもガツガツ行くのは
すごいですね

最終的にはホリーを
監禁してしまうほどの行動力です


やってる事は典型的なストーカー行為で
ここまでは
ストーカー怖い
めっちゃキモい
って感情で観てるんですけど

中盤あたりで
ある衝撃の事実が発覚し
物語が急展開します

ここからは
2人の立場が逆転し
2人の駆け引きが
物語のメインになっていきます


この展開は全然予測していなかったし
この先どうなるんだろう?
と、めちゃくちゃワクワクしてきます


その後は、スリルのあるシーンがあったり
ちょっとグロいスプラッター描写が
あったりと
それなりに楽しめる映画でした



しかし、ピークは中盤の衝撃展開で
それ以上の面白い展開が無かったのは
ちょっと残念です

衝撃展開以降に物語が加速することも無く
しりすぼみになってしまっていました


2人の駆け引きも
ちょっとバカっぽくて
なんか乗り切れない

ホリーが檻に頭を打ち付けるのも
全然効果的に思えないし
セスが殺しをする一連の流れも
なんか腑に落ちないし

最終的にセスがちょっとバカすぎると
思ってしまいますし

もうちょっと頭を使った駆け引きだったら
見応えもあって面白かったと思う



そして、結果的にセスもホリーも
両方ともが頭のおかしい人に
なているのは
せっかくのどんでん返しを
弱くしてしまってると思う

中盤で立場が逆転するわけですが
完全には逆転しきれてないです
結局、セスも頭のおかしいヤツなんで
あまり大きい変化になっていない

ここは、実はセスはまともな人間だった
とかだったら
このどんでん返しは
もっと大きな効果を生んでいたん
じゃないでしょうか

そしたら、オチも
もっと後味を悪く出来ると思うし
衝撃的にもなると思う



そう考えたら
中盤の衝撃のどんでん返し以外は
全体的に弱かったかもしれません

序盤のストーカー行為のパートも
若干退屈でしたし
もうちょっと攻めても良かったのかな
とも思えます

ラストも
結構、強引に終わらせた感じもしますし
あんまりしっくりこない感じ



とは言いましたが
面白い作品なんですよ

ただ、もっと面白くなったんじゃないのか
と思える作品なんです

ほとんどが地下の密室だけでのシーンですが
それでも、最後まで引き込まれる内容だったし
メインの登場人物は2人だけですが
2人ともとても存在感があって
魅力的でした

スプラッターシーンも
なかなか気持ち悪くて見ごたえありましたし

映像なんかも
暗くて陰湿な雰囲気が出ていて
とても良かった

そんな感じで
良い部分もあって
普通に面白いんですよ


でも、なんか惜しいな
って思ってしまいます

もっと設定やストーリーを
練っていれば
さらにすごい映画ができたんじゃないか
と思うわけです

そうしたら、めちゃくちゃ面白い映画が
出来てたんじゃないでしょうかね



全然面白ですし
最後まで楽しめる映画でした
ただ、もっと面白いものが
観れたんじゃないのか
と強く思ってしまいました

めっちゃ面白い映画ではないけど
普通に面白い映画





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