何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」感想 ゴジラ愛を感じる すごい映画

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どうもきいつです


怪獣映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」観ました

日本が生んだ怪獣映画「ゴジラ」を
ハリウッドが映画化した2014年の
「GODZILLA ゴジラ」の続編
前作から5年後の世界を舞台に
モスラ、ラドン、キングギドラなど
続々と復活する怪獣たちとゴジラが
世界の覇権をかけて戦いを繰り広げます

監督は「X-MEN:アポカリプス」の原案などを
手掛けたマイケル・ドハティが務めます

 

あらすじ
神話の時代に生息していた怪獣
モスラ、ラドン、キングギドラが復活する
そしてゴジラも動き出した
巨大な怪獣たちの動きを食い止め
世界の破滅を防ぐため
未確認生物特務機関モナークが動き出す

 

感想
とにかくやり過ぎなほどの
大怪獣バトルが超最高
ゴジラが好きなら楽しめるはず

 

僕はゴジラの大ファン
というわけではなく
観ていない作品もありますし
大人になってからは
ゴジラにはあまり触れてこなかったです

それでも、普通の人よりはゴジラが
好きだと思いますし
子供の頃はゴジラに登場する怪獣の
名前はほとんど知ってた
怪獣の絵をめっちゃ描いていた記憶もあります

なので思い入れはそこそこあるほう
じゃないでしょうかね


ハリウッドリメイクのゴジラに関しては
前作も観てましたし
同シリーズの「キングコング 髑髏島の巨神」も
観ています


そんなライトなゴジラファンの
僕が観てもこの映画は
最高に楽しめました


作品自体にもゴジラ愛を感じますし
ファンが見たいものも
しっかり見せてくれる内容でした

ただ、この映画って
観る人が何を求めるかによって
評価が変わってくるんじゃないかな
と思える作品でもあります


僕の場合は
とにかく怪獣の激しいバトルが見たい
ハリウッドだからこその
めちゃくちゃお金がかかったゴジラが見たい
という気持ちが強かったので

その気持ちを満たしてくれるほどの
出来の作品でした


でも、ゴジラに愛着が無く
普通に面白い映画を見たい人にとっては
いろいろと偏り過ぎてる映画なんで
あまり面白くないかもしれないです


ゴジラファンだったとしても
ゴジラに求めてるものが違ってるでしょうし

1作目のゴジラのような
恐怖の象徴のようなゴジラを求めてる人もいれば
VSシリーズのような怪獣プロレスが
好きな人もいるでしょうし
「シン・ゴジラ」みたいな方向性が
好みの人もいるはず

深いメッセージ性や
魅力的な物語なんかを
求めてる人もいると思う


本作はその全てを満たしてくれる
わけではないですが
それでもやっぱりゴジラが好きなら
楽しめる映画です


そもそも、全てを満たせるようなものを
作れるわけないですしね

でも、だからこそこの映画は
最高なのかもしれません


例えば、ゴジラに興味が無くても
面白く観れる万人ウケの映画を作ろうと
思えば作れると思う

いろんなファンの声を聞いて
ファンのみんなが喜べるような映画も
頑張れば作れると思うんですよ


でも、本作はそうじゃなくて

ゴジラオタクの監督が
俺が見たい最高のゴジラを
本気で作ってみた

って感じなんですよ


だからこの映画自体のパワーもすごい
監督の情熱と勢いが
溢れ出てるような映画なんです

この監督の気持ちにハマれば
もちろん最高の映画ですし

興味が無い人でも
引き込まれてしまうほどの
パワーを感じる映画なんですよ

 

特に怪獣同士の激しいバトルが
ものすごい迫力です
ちょっとやり過ぎなんじゃない?
と思うほど

でもここまでやるからこそ
すごい映像になってるし
怪獣たちのヤバさも伝わってくる

やっぱり監督も
怪獣が街をぶっ壊しながら戦う
ってのを一番やりたかったのかな
と思いました

怪獣バトルのシーンに
こだわりを感じるわけです


怪獣の巨大さや圧倒的な強さを
見せたいというのも感じます

人間目線での動きを中心に
怪獣の姿が見えたり
怪獣による攻撃や被害に見舞われたりするのは
映像的には見づらさがありますけど

怪獣の圧倒的な巨大さを感じれますし
人間では絶対にかなわない
絶望的なほどの存在感を味わえます
人間なんてカスだなと思ってしまう

怪獣バトルの最中での人間目線の場面は
ちょっとしたアトラクションのようです

 

怪獣たちのバトルは
めちゃくちゃにやってくれるのが
最高でしたね

この先の世界がどうなるとか全く考えずに
とにかく街をぶっ壊しながら戦わせてます
怪獣の動きがおさまったところで
この状況じゃどうにもならんだろ
ってくらい崩壊しますから

こんなめちゃくちゃやるバトルが
ゴジラ観てるなって気持ちにさせてくれる

しかも超お金がかかってるだけあって
日本のゴジラでは見れないような
ものすごい迫力とリアルさ

こういう日本の映画ではできないような
すごいシーンを見せてくれると
ハリウッド化されて良かったな
とも思わされますね

 

しかも、この映画は
日本のゴジラへのリスペクトも
すごく感じます
オマージュ的なものもたくさんある


モスラ、ラドン、キングギドラがメイン
というのは
「三大怪獣 地球最大の決戦」が
基になってると思いますし

オキシジェン・デストロイヤーや
芹沢博士の自爆は
1954年の第1作目「ゴジラ」の
オマージュですよね

他にも
モスラを見守るチェンが双子だったり
終盤の赤く光るゴジラは
「ゴジラVSデストロイア」を
思い起こさせられます
ゴジラのテーマ曲やモスラの歌などが
劇中の音楽として使われたりもしてます


怪獣たちの立ち位置も
日本のゴジラに近いです

ゴジラは人間の見方にも敵にも
なり得るような存在
キングギドラは宇宙から来た怪獣で
完全なヒール役
モスラは人間に友好的で神々しさもある
ラドンは良くも悪くもラドンらしい
ちょっと小物感があるのも
ラドンらしかったりします

こういった部分でも
ゴジラらしさを感じれるし
監督のゴジラ愛も同時に感じられます

 

冷静に考えれば

ストーリーが薄過ぎで
家族ドラマも
取って付けた話のようでしたし

モナークが無能すぎだったり
全ての元凶のエマが
結局何をしたかったのかよくわからなかったり
マディソンがあんな過酷な状況を
生き残るのは都合が良すぎるし

ツッコミどころはかなり多いと思う
てか、物語の内容は
結構、酷かったかもしれません

言ってしまえば
ただ怪獣が戦ってるだけの映画
ですもんね


でも、そんなのが気にならないくらい
ものすごい勢いと派手さを見せてくれるので
観てる間は完全に映画に引き込まれていました

これもやっぱり監督が
自分が作りたいゴジラを
ブレずに最後まで描き切ったからだと思う


これは「ドラゴンボール超 ブロリー」を
観たときに感じたものと似てる

あの映画も映画としては
めちゃくちゃな出来だったけど
ドラゴンボールというのをブレずに
最後まで貫き通したから
すごい作品になったんだと思う


ストーリーや演出、映像など
全ての完成度が高い作品も
素晴らしくて良いんですけど

ちょっと粗もあるけど
情熱や愛がとてもこもった
パワーのすごくある作品
というのも個人的にはかなり好きです

むしろそういう作品の方が
好感的だしめっちゃ好きな作品になることが多い

やっぱり
作る人間の思想、哲学、趣味嗜好など
ブレない一本筋の通った何かがあれば
すごい作品が生まれるのかもしれません

 

この作品は
観る人によれば好きになれない
かもしれないですけど
すごい映画だと思う

ゴジラが好きなら楽しめるはずだし
ゴジラを知らなくても
この映画のすごさは感じれると思います

僕はこの映画が大好きです

 


GODZILLA ゴジラ[2014] Blu-ray2枚組