どうもきいつです
ホラー映画「死霊のはらわた2」観ました
1981年の「死霊のはらわた」の続編
全作から繋がった物語というよりは
リメイクに近い作品です
主人公アッシュと死霊との戦いを描いた
1987年のホラー映画
監督は「スパイダーマン」シリーズなどの
サム・ライミが務めています
あらすじ
アッシュとリンダは森の中の小屋で
死者の書を発見し封印されていた死霊を
蘇らせてしまう
リンダは死霊に憑りつかれゾンビになり
アッシュは死霊との戦いを繰り広げることになる
感想
ハイスピードでハイテンポな展開が
最高に楽しい作品
勢い任せのハイテンションなホラー映画でした
1作目の「死霊のはらわた」は
とても好きな映画なんですが
以降の作品は観れていなかったので
今さら観てみました
全作のような王道のホラー映画を
想像していたら度肝を抜かれますね
それほど作風が変わっていた
怖がらせるホラーというより
楽しませるホラー
って感じの内容だと思います
なので、前作みたいなのが
観たい人からすれば
これじゃないと思ってしまうかも
全作と比べると
怖さなんてほぼ無いし
かなりコメディ要素が強くなってる
設定や世界観は同じだと思いますが
作風が全然違います
でも、これは頭を切り替えて観れば
すごく楽しんで観れる映画だと思います
怖がらせる要素は薄くなってるけど
人を楽しませるという
エンターテイメントの要素は格段にアップしている
アトラクションのような作品でした
本当にこの映画
最初から最後までスピード感が
ハンパなかった
ものの数分で物語が展開して
死霊との戦い始まります
前置きとか説明なんかも全く無く
アッシュとリンダの関係性も
さほどわからないし
なぜこんな場所に来たのかも説明なし
今思えば
この映画っていったい何だったんだろう
と思いますよ
とにかく得体の知れない何かが
怒濤に迫ってくる映画
ストーリーはほぼ無くて
人間ドラマも描かれない
敵の存在も結局よくわからない
こんなに中身無い映画なのに
なぜか面白いんです
すごくのめり込んでしまいました
何がそんなに魅力的なのかを考えると
サクサク進むテンポの良さ
画面から溢れ出るセンス
ぶっ飛んだ勢いなど
粗削りにも思えるけど
とてもエネルギッシュな作品で
観ているうちにどんどんと引き込まれていく
だから、ホラー映画なのに全然ジメジメしていない
とにかく恐怖が次から次へと
怒濤に押し寄せてくる演出で
息つく暇もない
まるでお化け屋敷のようなんですよ
テンポよく1つ困難を乗り越えると
新たな困難が立ちはだかる
それがとめどなく流れるように展開されます
あの手この手で襲い掛かってくる死霊たちと
それに対抗するアッシュ
この攻防戦がとても楽しい
そして、死霊の姿や恐怖演出など
それらがやり過ぎているけど
ユーモアがあってセンスが溢れています
例えば、アッシュの手が死霊に憑りつかれ
自分の手と戦う一人芝居
めちゃくちゃ面白いです
やりすぎだろってくらいの過剰演技で
でもその演技に見入ってしまう
このシーンは目に焼き付いてしまいます
他にもコマ撮りでのゾンビやクリーチャーも
工夫されていて面白いし
造形もとてもセンスを感じますよね
首が切断されたリンダのゾンビが
森からやってくるシーンもとても印象的です
見た目は結構怖かったですし
意外と要所要所では怖さも
演出できてますよね
それと、やり過ぎの演出というのも
この作品の魅力です
笑ってしまうほどのぶっ飛んだ映像を
これでもかと見せつけられます
序盤のアッシュが死霊に襲われて
ぶっ飛んでしまうのとか
漫画みたいな飛び方してるし
血が飛び散るシーンもやり過ぎですよ
壁から血みたいなのがありえないくらい
吹き出してきたり
仲間が地下室に引きずり込まれた時は
こんな血の出かたないだろってほど
血が噴出される
ゾンビを倒した時も
緑色の体液がハンパなく炸裂します
そして、終盤の超展開も見所ですね
こんな展開は予想つかないですよ
切り落とした右手の部分に
チェーンソーを装着するとかカッコよすぎる
爆笑してしまうほどの超展開ですが
なぜかカッコいい
まるでアメコミヒーローのようです
さらにラストの結末…
こんなの笑うしかない
全てがやりすぎでハイテンションな
演出でしたね
でも、スプラッター描写は
全作よりは控えめだったような気がします
たぶん、エンターテイメント重視で
より万人が観れるよう控えたんだと思う
とは言え、所々にはグロいシーンが
ありますけどね
この映画は作ってる人たちも
ノリノリで作ってるんだろうな
というのが伝わってきますね
作り手が楽しんで作ってるんだから
そりゃ観る側も楽しくなると思う
こういう作品は大好きです
昔の映画ですけど
斬新な内容だから古臭くないです
むしろ新鮮さを感じました
最初から最後まで楽しめます
笑えるし楽しいし
あっという間に終わってしまう
最高のB級映画でした