何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「累 -かさね-」感想 天才的な演技を演じることって無理があると思う

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どうもきいつです


サスペンス映画「累 -かさね-」観ました

松浦だるまによる同名漫画を
実写映画化した2018年の作品
不思議な口紅にによりキスをすると
顔が入れ替わる2人の少女を描いたサスペンス

監督は「キサラギ」「ストロベリーナイト」
などの佐藤佑市
主演は土屋太鳳と芳根京子の2人が務めています

 

あらすじ
天才的な演技力を持ちながら
顔の傷のコンプレックスにより自分を
塞ぎこんでいる累と
容姿に恵まれていながら芽が出ずにいた
舞台女優のニナは
キスをすることで顔を入れ替える
不思議な口紅を使い
お互いの短所を補い合い女優として成功していく

 

感想
別につまらなくはなかった
でも、特別面白いとも感じなかった
可もなく不可もなくって感じでした
やっぱり天才を演じるということには
無理を感じます

 

原作漫画は未読で
内容も全く知らずにこの映画を観ました

この映画についても
ホラーなのかサスペンスなのか
かなり曖昧な状態でした

実際はホラー要素は全然無くてサスペンスでしたね
ちょっとファンタジーな要素もありますが


映画の内容は
結構ドロドロとしています

はじめは顔が入れ代わることで
累は自分のやりたい事ができて
ニナは自分が女優として大成していくので
Win-Winな関係で上手くいっていますが

やがて、2人はニナの顔をめぐって
対立していく

そんな欲望やアイデンティティをめぐっての
ドロドロしたドラマは見応えがあって
とても面白かったです

 

そんな感じで
設定やドラマは面白いと思うんですけど
なんかちょっと弱い感じもしました

全体的に思った通りに話が進んで行くというか

たぶんこうなるだろうなと予想したことが
最後まで続いていく感じです

あまり予想を裏切るような展開も無くて
ちょっと拍子抜けでした


なので、ストーリーが少しチープにも
感じてしまう

顔が入れ替わるという設定は面白いけど
その設定から広がる物語は割とありがちな話で
話が進んでいってもそんなにハラハラもしない

あまりオリジナリティを感じないストーリーでした


基本的に累とニナの2人のやり取りだけが描かれていて
規模に小さい話になり過ぎたのかも

2人が入れ替わることでの
周りの人間の反応や関係性
世間への影響など
そんなのは一切描かれてませんから

2人だけの関係性だけじゃなく
他の人間の描写ももう少しあっても
良かったんじゃないかと思いました

 

あと、雑に感じる所も多々あります


まず、顔を入れ替える口紅というのが
あまりにもフワッとしている

このアイテムがただの不思議アイテムで
終わってしまっているのが
最後まで引っかかります

この口紅が一体何なのか
どういう原理で顔が入れ替わるのか
そういうことをなんだかわからないで
すましていて
ちょっとテキトー過ぎる気がする

軽くでもそこに触れる内容があれば
それなりに納得はできたと思います

 

他には
登場人物の言動がいろいろと強引だと思う

ストーリー展開のために
キャラクターが無理やり動かされてるよう
に見えてしまいます

累に関しても
顔の傷や辛い過去などありますけど
彼女が演技をしたいという部分には
あまり具体性を感じれません

なぜ演技をしたいのかと言う部分は
全く見せてくれないんですよ
母親に憧れていたとかエピソードも無いし
誰かに認められたいという感情も見せない

結局、累が何を原動力に動いているのかが
最後までいまいちわからない
妬みとか僻みで動いてるわけでもなさそうですし

だから、あまり感情移入ができなかったですね


ニナや羽生も目的が曖昧なような気がしますし
登場人物全般がストーリー上は動いているけど
中身が無いように見えました

 

最後のだまし合いの展開も
ちょっと雑すぎだと思う

あそこって映画でもメインの場面だと思うけど
なんかバカっぽいやり取りで
ちょっと冷めてしまった

まず、累が口紅をニナの枕元に
置いていること自体が謎だし

その口紅をニナが入れ替えたけど
実は本物を累が持ってました
って展開もちょっと変に思う

そもそも手放さなきゃいいだけの話じゃない?
って思うし
わざわざリスクを負ってまで
舞台の途中でキスする必要もないし

ここで2人の駆け引きを見せたかったと
思うんですけど
ただ2人がアホに見えるだけでしたね

 

そして、この映画で特に違和感だったのが
主演の2人と演技です


主演の2人に関しては演技が下手だった
とか言うわけでなく
個人的には2人とも好きなんですけど

いまいちキャスティングがハマってないように思う

累とニナって対照的なキャラクターだと思います
容姿にコンプレックスを持ってる者と
容姿に恵まれている者
才能を持つものと持たざる者
暗い性格と明るい性格

正反対に設定されている2人なんですが

これを演じる2人
土屋太鳳と芳根京子って
なんか雰囲気似てる2人だと思いません?

2人とも売り出し中の若手人気女優で
性格の良さそうな清純派
顔の作りはちょっと違うけど
シルエットも似てる気がする


だから、累とニナの対比がすごく薄いと
思うんですよ

あまりに雰囲気が似てる2人なんで
2人とも可愛いから顔入れ替える必要ないじゃん
とか余計な考えが生まれてくる

似てる2人だからこそ
どっちが可愛いかの話になったりもしてしまう

芳根京子のほうが可愛いから
顔入れ替えないほうがいいだろ
と思う人もいるでしょう


やっぱり主演の2人は
雰囲気が全く違う人を
キャスティングするべきだったと思う

それは累を不細工な人にしろ
と言うわけでなく
2人とも美人だったとしても
雰囲気さえ全く違っていれば
おそらく顔の善し悪しは気にならなくなると思う

そうすればこの映画のテーマも
より深く描けたかもしれませんよね

 

あと演技なんですが
これは無理あるよなと思ってしまう

天才的な演技力を演技で表現するのは
かなり難しいですよね
それができればその役を演じる人は
天才なわけで…

土屋太鳳に才能が無いわけではないと思うけど
やっぱり天才には見えなかった


映画の中では累の演技をすごいと
登場人物たちが絶賛していますが

映画を観てる側からすると
ニナの演技は棒読みで累の演技は大げさ
くらいの印象しか持てない

累の演技の何がすごいのか
というのがあまり伝わってこないんですよね


土屋太鳳の迫真の演技をそのまま見せる
ってやり方が多かったと思いますが
確かにそれで迫力は伝わってくるけど
それ以上のものはやっぱり感じれない

土屋太鳳の演技にプラスアルファで
何かしらの演出があるほうが良かったのかもしれない


でも、こればっかりはしょうがないかも
天才を表現するのは難しいですよ
天才的な演技を演技で表現するなんて
本当に難しいと思う

漫画だったらそこは表現できると思うけど
実写の映画となったら
簡単には表現できませんよね

 

天才女優を演じるというのは
ちょっと無謀だったのかもしれません
それだけでなく
ちょっと微妙なところが多かった

つまらない映画ではないんですけどね

 


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