どうもきいつです
日本のホラー映画「高速ばぁば」観ました
廃墟になった老人ホームに訪れた3人組アイドルが
謎の老婆に遭遇し
様々な怪現象に襲われる姿を描いた
2013年のホラー映画です
「先生を流産させる会」などの
内藤瑛亮が監督を務めています
あらすじ
アイドルグループのジャージガールのメンバーは
テレビ番組の企画でとある廃墟を訪問する
そこで高速で移動する老婆を目にして以来
彼女たちの周辺で不可解な現象が多発し
メンバーの1人はグループを離れ
マネージャーやスタッフたちにも異変が起きる
感想
いかにも日本のB級ホラーって感じの作品でした
そんなに怖くもないし
かなりチープ
さほど面白くもないです
でも、そんな中にも魅力を感じました
なんとなく暇つぶしに観てみた作品
タイトルからも放たれていますが
完全なB級ホラーでした
映像はすごくチープですし
主役の女の子たちの演技もあまり上手くない
見るからにお金のかかっていないホラーです
内容もツッコミどころ満載だし
あんまり怖くないし
とにかく、ショボい映画というのは
間違いないです
ただ、そんな中にも面白いと思えるものがあって
センスを感じる部分もある
なので、そんなに嫌いな映画ではありませんでした
個人的に良かったと思ったのは
出し惜しみしないで
次々にオバケや恐怖演出を見せてくれたのは
とても好感が持てました
ちょっとやり過ぎじゃないのか?
って思うほど
やり過ぎでギャグっぽくも見えますが
それがこの作品の面白さでもあると思います
日本のホラーって雰囲気重視で
実際に幽霊とかオバケが
あまり出てこなかったりしますよね
何かがいそうでいない…
やっぱりいませんでした
みたいな焦らすような演出が多い
それはそれでいいんですが
でも、本作は焦らすことはあまり無く
目に見える恐怖が怒濤に起こっていく
ババアも早い段階で姿を見せますし
その後も幾度となく登場します
恐怖演出に関してはとてもテンポが速くて
お化け屋敷的な面白さが生まれていました
ババアのビジュアルは
正直言うとギャグっぽくて
怖さはあまり無いんですが
なんか面白さを感じるユーモアがあります
テンプレな髪の長い女とか目が真っ黒の子供など
あからさまに怖がらそうとしている見た目の
オバケより
本作のようなちょっと奇抜でアホっぽい
ビジュアルのオバケの方が好感が持てます
それに、このババアも要所的には
怖く見える時がありましたし
動きとかもちょっと変で面白い
どことなく愛嬌も持ち合わせていました
それと、不快な映像の見せ方も
なかなか良かったです
グロい場面が多い作品でもありますが
ただグロいだけでなく生理的な気持ち悪さを感じる
グロいといえば
血しぶきが飛び散り、内臓が溢れる
みたいなイメージですけども
本作はそんなに血は出ないし内臓も出ない
例えば
顔の傷口が化膿して腫れ上がっていく描写だったり
マネージャーが腕のかさぶたを
ひたすら剥がしている場面だったり
とにかく、痛々しくて気持ち悪いシーンが
とても多いです
終盤のババアが傷口に吸い付くシーンは
マジで気持ち悪い
他にもグロくはないけども
気持ち悪しシーンもあります
口から大量に髪の毛が出てくる
天井から落ちてくるお粥
そういうのが生理的にすごく不快
そんな気持ち悪い描写の連続で
なかなか心もかき乱されました
血しぶき吹き出すスプラッターに比べると
インパクトは無いですけど
地味にそれらが効いてきて
すごく嫌な気分にさせられました
さらに、本作に登場する
架空のアイドルグループのジャージガールが
面白かった
売れる気なんて全く無いだろ
って思ってしまうほどやる気の無いグループです
しかも、裏表がハッキリ分かれているし
メンバー内で嫌がらせとかもしている
撮影が始まるとバレバレのぶりっ子
歌もダンスも下手でやる気を感じれないし
その曲もすごく変な歌だし
でも、それが現在の主流のアイドルグループとは
真逆ですごく面白い
今のアイドルって
みんな良い子で裏表がなくメンバーみんな仲良し
撮影では素の姿をさらけ出し
歌もダンスも全力で取り組んで
夢は紅白歌合戦出場です
みたいなのがほとんどです
でも、このジャージガールは
志があるのか無いのかも不明
無理やりアイドルやらされてるような子たち
もし、こんなグループが実在したら
ファンになってますよ
いつ消えてしまうかわからない儚さが
アイドルの魅力だと思う
ただ、この話は
映画の話とは全然関係ない
結構、褒めた感じななりましたが
結局はチープなB級映画ですよ
微妙な部分もたくさんあります
1番気になったのは
場面が飛ぶこと
さっきまで廃墟で恐怖に怯えていたのに
次のシーンでは普通にアイドル活動をしていたり
奇妙な出来事が起きているのに
普通にレッスンしている場面にかわったり
場面が飛び飛びの繋ぎ合せになっているのが
すごく見づらいんですよ
頭がついて行かない
あまりにも場面が飛びすぎるので
回想シーンが始まったのかと思ってしまいます
それと、もったいないと思ったのが
高速が全然生かせていない
タイトルが「高速ばぁば」なのに
全然高速じゃないです
基本的にババアが登場するの場所は
屋内なので速さを全く感じれない
せめて少し長めの一本道での
追いかけっこシーンがあれば
ババアの速さも表現できたと思うんですけど
それか、車を追いかけてくるとか
なんかやりようがあったように思います
そもそも、高速にする必要もなかったのかもしれない
普通にババアが襲ってくるだけでも
十分に成り立つ内容ですし
他にもツッコミどころは多いし
ストーリーも結局あまり意味がわからなかったり
酷いと言えば酷い映画でもあると思います
完全にB級でチープな内容ではありましたが
面白い部分もいくつかあって
個人的には結構楽しめました
暇なときに観てみると
ちょうどいい映画かもしれません