どうもきいつです
SF映画「スキャナーズ」観ました
世界支配をもくろむ超能力者に
戦いを挑む1人の超能力者を描いた
1981年カナダのSF映画
監督は「ザ・フライ」などの
デヴィッド・クローネンバーグが務めています
あらすじ
超能力をビジネスに利用している
警備会社コンセックの科学者により
ベイルは自らの超能力スキャナーを見出される
そんなベイルはもう1人のスキャナーのレボックを
追跡する任務を任されることになった
しかし、驚異的な力を持つレボックは
野望に逆らうスキャナーたちを惨殺し始めた
感想
超能力者同士のバトルや
ちょっとグロテスクな映像表現など
個人的に好きな要素はたくさんありました
でも、ストーリーに盛り上がりも少なく
思ってたよりは面白くなかったかも…
頭が爆発するシーンがとても有名な本作
今まで観たことがなかったので観てみました
確かにあの顔面爆発シーンは
かなりのインパクトでしたね
衝撃の場面です
ただ、この映画のピークが
あれで終わりだったような気がする
序盤の場面であのシーンがあるんですよ
だから、あのインパクトのあるシーンで
一気にこの映画に引き込まれる
この後の展開にもすごく期待してしまいます
ここからどうな話が広がっていくのか
もっとすごい映像が見れるのか
最終的にどんな終わり方をするのかと
この映画に対する期待がものすごく高まる
でも、実際は
物語に大きな盛り上がりはあまり無く
ちょっと地味なストーリーが淡々と続いて
若干退屈だったりするし
映像に関しても
所々には派手なシーンも多少ありますが
基本地味で物足りなさを感じてしまう
顔面爆発よりインパクトのあるシーンは
無かったです
はじめのあのシーンでハードルが
上がり過ぎたんですかね?
観終えたときに
すごく物足りなさを感じてしまいました
そんなに悪い内容ではない気もしますが
なんかあまり面白くなかった
って気持ちになってましたね
ストーリーは
世界を脅かすようなヤバい超能力者の存在がいて
それを同じ超能力者が阻止しようとする
って設定は個人的にもかなり好みで
すごくワクワクするんですが
やってることはなんか内輪もめ
みたいな内容なんですよね
スケールが大きい話と思いきや
結構スケールが小さかったりします
会社の中での裏切りや陰謀
実験によって生まれた超能力者など
結局、狭い範囲の中でケンカをしているようで
そういった点でも地味に感じてしまう
それに、主人公など登場人物に
あまり感情移入できないので
物語が2転、3転と変化する展開にも
いまいち乗れない
例えばコンテック社の内部に
レボックと繋がっている裏切者がいる
という展開は
もともとこの会社が胡散臭すぎて
そんなこともあるだろうな
と思えてしまって全然驚きが無い
ベイルがこの会社を信頼しているとかなら
多少ショックは感じると思いますけど
ベイルがコンテック社に対して
どんな思いを持っているのかは描かれていないし
実はスキャナーを生み出したのはルース博士で
ベイルとレボックの父親だった
という展開も同じで
ベイルと博士の関係性がそんなに描かれてないし
ベイルが博士をどんなに信頼してるのか
なぜ信頼しているのか
という部分がよくわからないので
その事実が発覚した時も
そんなに衝撃が無いんですよ
あの博士ならそんなことやってそうな気がするし
ベイルの立場になってみたとしても
そんなに驚かないんじゃないかと思ってしまう
この2人にそんなに信頼関係があったようには
見えなかったので
そもそも、ベイルがなぜ
そこまでしてスキャナー同士の戦いに
身を投じていくのか
そのへんがあまり理解できないんですよね
博士が最悪な人生から救ってくれた
とか言ってますけど
ただちょっと超能力の使い方を
教えてくれただけで
そこまで信頼してしまうエピソードには思えない
そんな薄い関係なのに
博士の指示に命懸けで従っているのには
少し違和感をおぼえる
レボックに対しても
こちらから手を出さなければ
危害は加えられないだろうし
そこまで執着して追っているのが
いまいち理解できないですよね
最後の直接対決でも
共闘を持ちかけられベイルは拒否しますが
なぜ拒否したのかという
明確な理由はなかったりします
ただ敵だから拒否しているようにしか見えない
最終的に思うのは
ベイルは何がしたかったのか?
ベイルに意思が感じられないんですよ
ただ周りに流されて動いているだけで
なぜ指示に従っているのか
なぜレボックを倒そうとしているのか
そういうのがベイルの中に無いように思う
ストーリーの流れに乗って
主人公が動かされている
って感じなんです
だから、ベイルが
全然生き生きしていないんですよね
人間としての深みが感じれません
否定的な話ばかりになりましたが
良かった部分もあります
やっぱり特殊メイクを使った映像は
面白いと思う
今ではCGが当たり前ですが
この当時にはそんなのはないわけで
そこを工夫していろんな表現をしているのは
楽しんで観ることができます
最初の顔面爆発シーンもすごいですが
ラストのベイルとレボックの超能力対決も
なかなか面白いと思います
派手にやり合うのではなくて
睨みあっっているだけの地味な場面ですけど
皮膚の中で血管がブクブクと
膨れ上がっていく表現は良かったです
そこからは血が出たり皮膚がめくれたりと
ちょっとグロいシーンが続きますが
センスありますよね
それと、超能力を使う時の顔芸が
面白いです
超能力を使う時に毎回その対象を
睨みつけるんですけど
その顔が素晴らしいです
ラストの対決なんか本当に良かった
顔面の力だけで超能力を感じさせるのは
すごいですよね
スキャナーたちの目力はヤバかったです
最後のオチも良いと思います
ああいう終わり方は個人的にかなり好きです
最後に
えっ!?
って思わせて終わるのは良いですよね
いろいろ想像も膨らみますし
全体的にセンスを感じる映画であはりました
特に顔面爆発シーンは
いろんな作品にも影響を与えていますし
僕自身はあまりストーリーを楽しむ事が
できませんでしたが
観て損したようには思わなかったです
とにかく、顔面爆発が全部持って行ってしまう
映画でしたね