何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「最高の人生の見つけ方」(2019)感想 そうじゃないんだよ…の連続 マジで気持ち悪い映画

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どうもきいつです


ドラマ映画「最高の人生の見つけ方」観ました

ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが
共演し世界で大ヒットしたハリウッドの同名映画を
原案に日本で映画化されたヒューマンドラマ
余命宣告を受けた2人が
死ぬまでにやりたいことリストを実行する姿を
描いています

監督は「のぼうの城」「引っ越し大名!」などの
犬童一心が務め
主演は吉永小百合と天海祐希の2人です

 

www.nanimokamogakokkei.com

 

あらすじ
人生を家庭のために捧げてきた主婦の幸枝と
仕事にだけに生きてきた社長のマ子
余命宣告を受けた2人は偶然に病室で出会う
人生に空しさを感じていた2人は
入院していた少女の“死ぬまでにやりたいことリスト”をたまたま手に入れ
残りの人生を費やしその全項目を
実行することを決意する
そんな経験の中で彼女たちは楽しさや幸せを
実感していく

 

感想
オリジナルを知っているほど
これじゃない映画
オリジナルの良さと真逆のことをしていく
スタイルに腹が立つ
それ抜きにしたとしても感動の押し付けがウザく
気持ち悪いシーンの連続

 

ハリウッドのオリジナル版は
とても好きな作品で
今回の日本版リメイクは
正直、かなり不安でした

まあ、日本であの物語を描くというのに
興味を惹かれましたし
女性が主人公になるのにも
どう転がるのか気になり
本作を観てきました


観てみると…
かなりひどい出来だったと思う

オリジナルの良さをとことん削り
どうでもいい要素を付け足している

ただの感動の押し売り映画が
出来上がっていました…


この映画を作った人たちは
オリジナルの作品を観て
どう思ったのか?

本当にちゃんと観たのか?
マジで謎ですね


正直言って
この映画はマジで気持ち悪い
良いところなんて無いんじゃないのか?

強いて言えば
泣きたい人が観れば
泣ける映画ですかね

ただ泣ければいいって人には
最高のオカズなんじゃないでしょうか


少なくとも
オリジナルの映画が好き
感動できた
って人が観れば

そうじゃないんだよ
って気持ちになると思いますよ

オリジナルを知らない人が観ても
面白いと思えるかと言うと
そうではないと思いますが…

 

今回はとにかく否定的な感想に
なってしまうと思う
この感想に腹が立つ人がいるかも
知れませんけど
これは僕が悪いんじゃない
この映画が悪い

つまらないだけならいいですけど
気持ち悪いんですから…

 

まず、1番意味がわからない改変が
やりたいことリストですよ

オリジナルでは主人公2人が
軽いノリで結構テキトーに考えます

本作では難病の女の子が作っていたリストを
主人公の2人がたまたま手に入れ
そのリストをこなしていくという内容

そもそも、主人公2人の
生きる意味、生きた意味を
描いていた作品で
このやりたいことリストは
自分たちで作ったからこそ意味がある

遊び感覚で作ったリストを
遊び感覚でこなしていく
その中で2人の人生の意味が見えてくることが
オリジナルの映画ではとても大事なこと
だったはずです


そこを本作では完全に消してしまい
お手軽に泣ける要素にすり替えてしまっていた

難病で死んでしまった女の子のために
残りのわずかな命を捧げる
ってのは感動っぽいですもんね
泣けそうですよね

この時点で
観客を泣かそうというのが見え見えで
かなり気持ち悪い


リストの内容は
ももクロのライブに行きたい
ウエディングドレスを着たい
逆上がりをしたい
宇宙に行きたいなど

マジでセンスないな
と思う

とにかく感動させたいんでしょうね
泣ける展開を作りたい一心です

ももクロに関しては
ももクロ出したいだけですし


親にありがとうを言いたい
好きな人に告白したい
というのはまだましですけど

結局は気持ち悪い感動演出のために
消費されてしまいますし


オリジナルの
荘厳な景色を見る
泣くほど笑う
世界一の美女とキスする
赤の他人に親切にする

これらはユーモアのある描きかただったし
変に泣かそうともしてなかった

でも、感動できるし
なんとなく作っただけのリストだからこそ
それをこなしていくことに
意味も感じれたんですよね


そんなオリジナルではとても良かった
リストの内容も全く無く
無駄にリスト自体に重みを持たせて
ただただ重くて感動できる
泣ける映画にしようとしていました

そして結局は全部薄っぺらくて
気持ち悪いんですよね

 


次に気持ち悪いと思うのは
人間ドラマです

オリジナルでは主人公2人の
関係性や心の変化を中心に描いていたんですが

本作では2人のドラマよりも
それぞれの背景ドラマを中心に描いています

幸枝の場合は家庭の問題
マ子の場合は会社の問題
それぞれが別々の問題を抱え
それが物語の中心になっています

それ自体は別に構わないんですが
ここでもやっぱり感動の押し売りなんですよね


幸枝の家庭問題なんてテンプレ過ぎるんです
夫は家事の手伝いもせずテレビを見ているだけ
息子はひきこもり
娘は仕事ばかりで家のことには干渉しない

絵にかいたような不幸な奥さんです

こんなバラバラな家族が絆を取り戻せば
泣けるだろ
ってことだと思います

基本物語の中心は幸枝の家庭問題
時々、マ子が抱える問題が描かれる

でも、そうじゃないんですよね…

そもそも、オリジナルで描かれているのは
真逆な人生を送ってきた2人が出会うことで
自分の人生での不満に気付き
でも、最終的には自分の歩んできた人生の誇りを
実感する物語です

本作の場合は
2人が出会って旅することで
自分たちの抱える問題を解決する
というちょっとずれた内容になってしまっています

てか、2人のバックボーンとか
抱えている個人的な問題とかどうでもいい
重要なのはそこじゃない


やりたいことリストの持ち主の女の子も同じ
この子の存在に全く意味がない
難病の女の子を出せば泣けるから出してるだけ

しかも、その割には女の子は実は生きてました
みたいな意味不明な展開だったりする
どうしたらこんなクソみたいな展開が
思いつくのか…


とにかく
そんなお涙頂戴のドラマがやりたいのなら
リメイクじゃなくてオリジナルの映画を作ればいい

リメイクするのなら
その作品の本質的なものを見極めてするべきですよ


この映画は表面的な部分だけパクって
中身は薄っぺらい感動要素だけで埋め尽くしている
全くリメイクの意味がないと思う

そういうところも気持ち悪いですよね

 

そして、まだまだあるクソな部分
どうでもいいシーンが長すぎる

全く意味の無いシーンがダラダラと続き
観ているのがダルくなる

特にそれを感じるのは
ももクロのシーンと
ウエディングドレスのシーン


ももクロのシーンなんてマジで気持ち悪い
無駄に長すぎるんですよ
あそこにあんな時間を割く意味なんて全く無い

吉永小百合と天海祐希を
躍らせたいだけなんですよね

ただでさえグダグダのももクロのMCを
映画の中で見せられるとも思ってなかったし
いまだに怪盗少女と走れを
推しているももクロを見て切なくなるし

ムロツヨシのオタ芸も狙い過ぎで
全然笑えない

たぶん、自分がももクロのライブを観に行って
あの状況になっていたら
今日のライブ最悪だったな…
って感想になると思います


ウエディングドレスのシーンも
無駄に感動を煽るだけの場面で
なかなか気持ち悪い

せめて、幸枝が結婚式を挙げていない
とかエピソードがあれば百歩譲って理解できるけど
そういうわけじゃないし
ただ吉永小百合にドレスを着せたかっただけ
なんでしょうね

ここでもやっぱりムロツヨシが狙い過ぎで
つまらなかったです


ラスト付近もダラダラと感動エピソードを
連ねるだけ連ねて
観てるのがかなりしんどかったです

本当に無駄で気持ち悪いシーンが多い映画でしたね

 

気持ち悪いで言うと
最後の2人が宇宙服を着ている宇宙のシーンは
超キモいですね

あれはマジで無い
よくあんな発想できるもんですよ

あれで泣けるとでも思ってるんですかね
さすがに感覚がおかしいと思う


あと、ポスターも気持ち悪い

 

総合的に見ると
とにかく感動的で泣ける映画を
作りたかったんでしょうね

でも、やっていることは表面的、記号的な
感動要素ばかりで
中身が全く無いペラペラな感動ドラマ
どのドラマも全然深く描かれていない


そもそも、オリジナルは
とてもいい映画ではあるんですが
泣ける感動映画ではなかったと思う

確かに感動はできるけども
コメディー要素が強かったし
重たい話でもなかった

それに深い内容でしたしね
哲学を感じる映画です

本作がやっている感動映画の方向性とは
全く違うと思うんですよ

 

この映画はつまらないを超えて
気持ち悪い映画
オリジナルの本質を全く理解せずに
作られた映画なんじゃないかと思う

別にオリジナルの映画を貶すな
とか言うつもりは毛頭ないですが

この映画は単純に気持ち悪い
それだけは言える

 


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