何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「クロール 凶暴領域」感想 ワニ恐すぎ ハリケーン恐すぎ 最高のパニック映画

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どうもきいつです


パニック映画「クロール 凶暴領域」観ました

最大級のハリケーンに見舞われた
フロリダを舞台に
凶暴なワニの巣窟と化した家に
閉じ込められてしまった父娘を描いた
災害パニック映画です

「スパイダーマン」「死霊のはらわた」などの
サム・ライミの製作のもと
「ピラニア3D」などの
アレクサンドル・アジャが監督を務めています

 

あらすじ
競泳選手の大学生ヘイリーは
疎遠になっている父が
巨大ハリケーンに直撃したフロリダで
連絡が取れなくなっていることを知る
そして、父を探しに実家へ戻ったヘイリーは
地下室で重傷を負い
気絶していた父を発見するが
そこは侵入した巨大なワニの巣窟となっていた

 

感想
ワニ恐すぎ
久しぶりに映画でこんなにビビった
どS過ぎるほどの父娘への追い込みは
下手なホラー映画より全然怖くて
スリルが最高にある映画でした

 

いかにもB級臭が漂う映画なんですが
前からとても期待していた作品

ハリケーン+巨大ワニ
とてもワクワクさせられる

自然災害に自然界の猛獣と
すごく詰め込みすぎな気もしますけど
むしろそれが最高だった映画でしたね

とにかく主人公たちを
まるで鬼のように絶望に追い込むこの映画は
最高に恐いし
最高に気持ちいい映画

とても楽しめる映画だったと思います

 

まず、この映画はかなり恐い

日本では起こりえない
氾濫によってワニが溢れ出す恐怖を
描いている映画です

正直、全然ピンとこない
日本では馴染みのない災害状況

まあ、共感のできないような設定では
あるんですが
それでもすごく恐いんですよね

とにかくビビらされるんです
この映画は驚かすのが上手い

何回ビクッとさせられたか…


この映画の80%はビックリで
成り立ってると思います

終始ビクビクさせられっぱなし


それも、ただでかい音でバーン!!
ってのを連発するんじゃなくて

なんか知的な驚かしかたで
攻めてくるんですよ

シンプルにワニが飛び出してくる
ビックリ描写がほとんどなんですが
それがマンネリにならないように
工夫されています


結構フェイントが多かったりする
来るぞ来るぞ…
と思わせて何も無かったり

無かったと思わせて
すかさずドーン!!って驚かしてきたり
するんですよね

ワニが1匹と思わせて2匹いたとか
なかなかビビらされたし

終盤のワンちゃん食べられるかも…
がんばれがんばれ
良かった助かった…
からのワニが人間の腕ガブッ!!
はかなり驚かされた

緊張と緩和を利用した
ビックリの表現がとても良かったです
完全に手のひらの上で転がされ
最初から最後まで驚いていました

まさか、ただの木にあんなに驚く日が
来るとは…


そして、主人公たちを
必要以上に絶望の淵に追いやるのが
すごく良い

こんなタイプの映画って
いかにして危機を乗り越えるか
それから最後には助かるのか
が大事なわけです

それをどう面白く見せるかは
主人公をどれだけ追い込むかに
かかっていると思います

この映画では
一難去ってはまた一難の繰り返しで
1つの危機を乗り越えて
ホッと胸をなでおろすのもつかの間
新たな難題に直面する

さすがにもう許してやれよ…
と、思ってしまうほど

とにかくめちゃくちゃ主人公たちが
追い込まれる

それがあるから
最後まで緊張感がずっと保たれているんですよ
いつ何が起きるのかとドキドキしっぱなし
ずっとスリリングです


そんな中で
主人公たちが助かるため必死にもがく姿は
とてもグッとくるものがあるし
すごく応援してしまう

ワニに何回も噛まれながら
時には食い千切られても頑張っている姿を
見せられてしまうと
応援せずにはいられませんよ


ここまで主人公たちをドSに追い込んでいると
最後に助かったときのカタルシスは
ハンパないです

助かって良かった
って気持ちももちろんありますが
すごく気持ちいいんですよ

あんなに絶望的な状況を乗り越えてくれれば
すごく爽快な気分になれます

もう、なんかガッツポーズをしたくなる

ヘリコプターに発見されたときには
感動してしまうと思います

 

さらに、驚かすだけのアホな映画と思いきや
人間ドラマもしっかりしていて
その部分も面白いです

やってる内容は
よくあるような娘と父親の絆の物語で
いつの間にか溝ができていた父娘の関係性が
困難を乗り越えることで埋まっていく
という単純なものなんですけど

若干チープに見える内容も
この極限状態で見せられるから
そんなに違和感もなく
すっと入ってくる

むしろ、シンプルだからこそ
メインのパニックムービーの部分の
邪魔にもなっていませんし
とてもバランスの取れた構成だったと思います

伏線をちゃんと回収していったりと
とても丁寧なところもあったりもして

一見アホなB級映画に見えるけど
実は結構しっかりと作り込まれている映画
なんですよね


かと言って
B級映画ならではのツッコミどころは
満載ですけどね

主人公も強すぎて
ご都合主義な部分も大いにある

CGに関してもそんなにクオリティは高くないし
ワニなんてすごくCGっぽかったりします

でも、そういうのもご愛敬というか
なんか許容できてしまいました
全然気にならなかった
いちいちツッコむのも野暮だと思ってしまう

主人公がクロールでワニと競争して
勝ってますけど
よく考えたらありえない
でも、あのシーンはすごく熱いし
最高に盛り上がりましたしね

良い意味でのB級映画だったと思います

 

完全なB級映画ではあるので
こんな映画わざわざ映画館で
観るほどのものでは無い
と思う人も多いと思いますが

僕はこの映画は映画館で観るほうが
楽しめる作品だと思います

家でポテチを食べながら観るのも
ありな映画だと思うけど

映画館で観るほうが迫力は断然あるので
こんなビックリさせるような映画は
とても映画館向きだと思う

映画館ならではの
緊張感や一体感からも相乗効果が生まれて
劇場全体で楽しめる映画です

友達や恋人と行っても
絶対に楽しめるでしょうね

 

あと、犬が良かったですね

犬の扱いがとても優しくて
好感の持てる映画でした

お父さんが何をするにも犬を優先してたり
娘もとても犬をかわいがっていましたし
どんな危機的状況になっても
最後まで犬を見捨てないのもすごく良い

そういう部分では
この映画に暖かさも感じれた

 

ハリケーンとワニをぶち込んだ
アホなB級映画ではありますが
最後までとても楽しめる映画でした

映画の尺も短めでとてもちょうどいい
全体的にバランスの取れた
なかなか良い作品だったと思います

中途半端な感動の邦画なんかを
映画館で観るよりは
この映画を観た方が絶対に楽しめるはず

 


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