どうもきいつです
アニメ映画「ヒックとドラゴン」観ました
バイキングとドラゴンの戦いが続く島を舞台に
少年とドラゴンの出会いと友情を描いた
2010年の作品
児童文学を基にドリームワークスが製作した
3Dアニメーションのファンタジー映画です
監督は「リロ&スティッチ」でコンビを組んだ
ディーン・デゥボアとクリス・サンダースが
務めています
あらすじ
舞台はバイキングとドラゴンの戦いが昔から
続いているバーク島
ある日、バイキングの少年ヒックは
傷ついたドラゴンのトゥースと出会う
本来なら敵同士のヒックとトゥースだが
2人の距離は少しずつ縮まり
やがて2人の間には友情が芽生えていく
感想
子ども向けのアニメですけど
そこには人生にとって大切なことが
たくさん詰め込まれている
アニメのクオリティもとても高く
エンターテイメントとしても楽しめる
本当に素晴らしい作品です
本作はとても好きな作品です
アニメ映画の中でもトップクラスに好きな作品かも
新作の3作目が公開されるということで
久しぶりに1作目の本作を観てみました
以前に観てからかなり時間も経っていたので
忘れてることとかもあったりして
あらためて観ると再度本作の素晴らしさに
気づく事ができました
本作のストーリーはとてもシンプルです
子どもでも分かりやすいように作られています
世界観はわかりやすくファンタジー
バイキングがいてドラゴンがいて
ビジュアル的にも王道のファンタジーの雰囲気が
漂っています
そんな世界を舞台に
バイキングとドラゴンが対立して戦い合っている
そんな状況の中でヒックとトゥースが出会い
友情を育んでいく物語
そして、2人の友情がこの世界を
変えていくわけです
この友情をメインに描いた作風が
子どもにもとてもわかりやすいと思いますし
すごくほっこりする内容になっています
この時点で本作の基盤は出来上がっている
この基本の部分だけでも
十分の出来の作品だと思います
でも本作はそれだけでは終わっていなくて
子ども向けでありながらも
大人が観ても楽しめるエンターテイメントとしても
作り込まれているし
子ども、大人に関わらずこの映画から学べるものが
とても多い作品だったりもする
ただ楽しめる作品というだけでなく
そこからよりよく生きるすべを学ぶことができる
人生の糧になるような作品でもあるんですよ
この作品は人間とドラゴンの関係性を描くことで
人と人との関わり方
コミュニケーションの大切さを
伝えているのだと感じました
本作はバイキングたちの目線でドラゴンとの
関係性を見せられていくんですが
バイキングたちからすればドラゴンたちは
圧倒的な悪として目に映っている
狂暴で火を噴いたり毒を吐いたり
人間に害を与える存在なんです
そんな環境で育ったヒックにしてみても
ドラゴンは敵で畏怖の対象なわけです
ただ、ヒックは偶然ドラゴンのトゥースと
出会うことによって
ドラゴンとは何かを知っていくことになる
ここで初めて人間とドラゴンが
コミュニケーションを取るんですよ
コミュニケーションと言っても
ただお互いに交流して親密になっていく
という部分だけではなく
相手を知ろうとする姿勢の重要さが描かれています
ヒックがトゥースとの交流の中で
ドラゴンの特性や性質などを知っていく
知れば知るほど今まで悪だと思い込んでいたことや
恐怖に感じていたことなどが
誤解だったことに気づいていく
この映画では相手を理解することの大切さ
というメッセージが込められているんです
相手のことを知ろうともせずに
忌み嫌っていたり敵対することの愚かしさと
そこに気づくことによってお互いに
より良い生活を送ることができる
という人生の教訓が描かれているんですよ
これは人間とドラゴンの関係性だけでなく
ヒックと父親との関係性でも描かれている
お互いの声に耳を傾けなければ良い関係性を築けず
反発し合うだけになってしまいますが
どちらかでも相手の声に耳を傾ければ
それだけで世界が変わっていく
これって個人的な実生活の話にも繋がってくるし
国同士の世界的な話にも繋がってくる
みんな口ではコミュニケーションの大切さを
わかったように言っていますけど
実際はみんなそんなにできていないんですよね
できていないからいろんな問題も生じているわけで
この映画を観て
相手を知ろうとすることの大切さは
すごく伝わってきます
1人1人がそんな気持ちを持っていれば
今の世界もちょっとは変わるんじゃないのかな
なんてこともこの映画を観て思わされました
そして、この映画はメッセージ性だけでなく
エンターテイメントとしても素晴らしい出来です
普通に観ていて楽しい作品
もちろん子どもは楽しめると思いますし
大人でも面白いと思えるはず
まず、ストーリーのテンポが良くて
すごく観やすいです
最後までストレスを感じない
無駄なシーンが無いと思いますよ
メッセージ性や登場人物のドラマ
ドラゴンや世界観の設定の説明
結構いろんなものを詰め込んでいる割には
かなりスマートな作品になっています
どの要素も全体のストーリーと
上手く絡み合っていて
ちゃんと1つにまとまっているんです
例えば
ヒックとトゥースの交流を描きつつ
その中でドラゴンたちの特性や性格を見せたり
さらにバイキングたちの生活や風習なんかも
伝わってきます
そして、ヒックの気持ちや父親との関係性なんかも
上手く絡めてくる
物語全体が流れるように進んでいくのに
情報もしっかり入ってくるんですよね
しかも、難しくなく子どもでも理解できる内容
これは脚本の完成度がとても高いんだと思います
最初から最後まで無駄が無い
ストーリーだけでなく映像に関しても
クオリティがとても高いです
アニメ表現なんかもディズニーに負けず劣らずの
かなり高いレベルなんですが
この作品はアクションシーンに爽快感があって
とても気持ちいいんですよ
特にドラゴンに乗っての飛行シーンが素晴らしい
自分も飛んでるかのような爽快感が味わえます
しかも、一応3D映画でもあるので
飛び出す映像を意識して作られているんですよ
そこにも迫力を感じられて臨場感も味わえます
この表現はやっぱり映画館の3D上映で観るのが
100%楽しめる条件だと思う
この作品を映画館で観れなかったのは悔しいですね
IMAX3Dで再上映してほしいくらいですよ
終盤の巨大ドラゴンとの闘いなんて
映画館の3Dで観れば大迫力だと思いますよ
とは言え、テレビ画面で観たとしても
そもそもクオリティの高い映像なので
迫力やすごさはしっかりと伝わってきますけどね
ストーリー、映像どれをとっても
クオリティの高い映画だったと思います
子どもにもちゃんと理解できるだろうし
大人が観ても楽しめる作品にもなっている
アニメ映画ではかなりレベルの高い作品だと思う
子ども向けだとバカにせず
大人の人たちにも観てほしい作品です
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