何もかもが滑稽

何もかもが滑稽

映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

邦画は面白い なめんな!! だから、面白い邦画を紹介する

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どうもきいつです


前々から邦画を貶す人って一定数いますよね
そんな人たちが言うのはだいたい

邦画はレベルが低い
邦画は世界に通用しない
邦画は他の国に比べて遅れてる
邦画は終わってる
洋画に比べて邦画は…
みたいなことが多い


そんな人たちに言いたい

そもそも貶せるほど邦画を観てるのか?
レベルって基準はなに?
金さえかければ面白いのか?
世界に通用する意味なんてある?
洋画と邦画を比べる意味がわからない


たぶん、そんなことを言ってる人たちは
邦画どころか洋画も観てないんじゃない?
テレビで流れてる映画のCM予告だけを見て
邦画の全てを知ってる気になってるんじゃ
ないかと思ってしまいます


確かにクソな邦画もたくさんありますけど
それを言ったら洋画にもクソみたいなのは
たくさんある
大金をかけて作られた映画でもつまらん映画は
山ほどありますよ


あと
邦画を貶す時に
漫画実写が~
アイドル、ジャニーズが主演の~
とかよく言ってますけど
そこから生まれる面白いものだって
たくさんあるからね


洋画は観るけど邦画は観ないって人も
多くいると思います
それに関しては全然かまわない
人の趣味趣向はそれぞれですから
そんな人に邦画を観ろなんて言う気はありません

ただ、そんな中にも洋画を持ち上げて邦画を見下し
て語っている人もたまにいたりするので
そんな奴らには
まともに邦画すら観たことないのに
偉そうに語ってんなよ!!
とは言いたい

 

とにかく、文句を言うのならまず観て欲しい
てか、観ていないのに貶す資格はありません

という訳で
僕の好きな面白いと思う邦画を紹介します

邦画を貶すような人たちは
昔の方がよかった
とか言う人も多そうなので
ここ10年くらいに公開された比較的最近の映画を
選びました

 


「十三人の刺客」


江戸幕府史上最悪の暴君を暗殺するため
13人の刺客たちが命を懸けた一世一代の戦いに挑む
時代劇エンターテイメント
工藤栄一監督による時代劇映画の名作を三池崇史が
リメイクした作品です

とにかく、アクションが最高に爽快
終盤のアクションシーンにはマジでテンションが
上がります

登場人物が多い作品ではありますが
それぞれみんな個性的でキャラが立っている
出演キャストも
役所広司、山田孝之、伊勢谷友介などなど
素晴らしい人たちが揃っています

正直言って
退屈なシーンがあったりCGがしょぼかったりとか
微妙な部分も多々ありますが
それを差し引いても最高に盛り上がる映画だと
思います

敵役を務めた稲垣吾郎が本当に素晴らしいですね
存在感がすごかった

 

「愛のむきだし」


親から与えられる愛情に欠如した若者たちが
その空虚感を埋め合わせるために
変態行為、暴力、宗教などに走ってしまう姿を描く
実話を基にした奇想天外なラブストーリー
監督は「紀子の食卓」などの園子温
237分とかなり長尺の映画です

いかにも園子温らしい作品
エロ、グロ、下品で観る人を選ぶ内容かもしれない
でも、物語はすごく面白く
すごく長い映画なのに最後まで飽きずに観れます

基本やってることはめちゃくちゃな気がして
ぶっ飛び過ぎなようにも思いますが
そこに勢いを感じられてエネルギーを
すごく感じるんですよ
なんかわからんけどすごい映画だと感じる

内容はゲスかったりキモかったり
ドロドロとした情念や人間関係などが描かれていて
爽やかさは全然無いんですけども

最終的には純愛の物語に発展していく
ラストシーンは爽やかだし感動してしまった

この映画を観たときは
とにかくスゲーって気持ちになりました

 

「横道世之介」


長崎から上京してきたお人好しの青年と
その周囲の人々エピソードが描かれる青春物語
「南極料理人」などの沖田修一監督の作品

なんでもない大学生の日常を
ひたすら見せられる映画
特にドラマチックで派手なエピソードはありません
主人公の横道世之介にはインパクトが全然無く
どこにでもいそうな好青年という感じ

こんな映画どこが面白いんだよ
って思ってしまうような内容ではありますが

でも、なんかいい映画

存在すら忘れてしまってるような人物でも
実は人生にとってとても重要な人だったりする
それが横道世之介

そういやあんな奴いたな
今はどうしているんだろう?
みたいな人は誰にでもいると思うし
この映画を観るとそんな懐かしさを感じれました

それぞれのエピソードも
なんかクスッと笑えたりちょっと感動したり
劇的な感情の変化は生まれないですけど
どことなく温かい気持ちにさせられる

誰の心の中にも横道世之介がいる
もしかしたら自分が横道世之介かもしれない

 

「るろうに剣心」シリーズ


人斬り抜刀斎こと緋村剣心が様々な敵との
戦いを繰り広げる姿を描いた時代劇アクション
大人気コミックを原作に「龍馬伝」などを手掛けた
大友啓史が監督を務めている作品

漫画実写化映画として素晴らしい出来の作品
少年ジャンプなどのバトル漫画の実写化が
ことごとくチープなのに対して
本作はちゃんと時代劇映画に見える

齋藤一の牙突シーンがネタにされがちですが
それを差し引いても全然面白く観れます

本作は漫画をただ実写にしているというわけでなく
実写映画として違和感が無いように
無理なく改変されていたりします

沢下条張の刀が漫画的なヘビみたいな刀から
リアル感のあるちょっと改造した刀に変えられていたり
瀬田宗次朗の縮地なんかも
独特なステップを踏むことで表現していたり

CGなんかを使えば漫画の表現をそのまま
できるとは思うけど
そうはせず実写で見て違和感の無いように作られています

漫画では存在感が薄めのキャラが
すごく存在感を放っていたのも良かった
武田観柳、沢下条張は漫画以上の存在感でした

続編も楽しみです

 

「カルト」


テレビ番組の撮影で除霊現場に出向いた人気タレン
トたちが巻き込まれてしまう恐怖体験を描いた
モキュメンタリーホラー
「オカルト」などで知られる異才、白石晃士監督による作品

一見、チープなモキュメンタリーホラーで
くだらないありがちな内容ではありますが
それを逆手に取った終盤の超展開はすごく面白い

はじめもチープではありますけど
ホラーな演出はちゃんとしてると思いますし
怖いところは怖い
白石監督らしい気持ち悪さもすごく出ています

そして、中盤から登場するとある人物が
こういうホラーとしてはぶっ飛んでいて
バカバカしくて最高に好き

ありがちなジャンルで低予算であったとしても
工夫1つで面白いものが作れるということを
この作品が現していると思います

 

「響-HIBIKI-」


突如として文壇に現れた10代の天才作家が
さまざまな人たちに影響を与えていく物語
人気コミックを原作に欅坂46の元メンバー
平手友梨奈が主演を務めています

とても歪な作品ではありますが
この映画はハリウッドであろうと
絶対に作ることができない
だってハリウッドには平手友梨奈がいないから

それほどこの映画では平手友梨奈が重要
演技が上手い女優が演じることもできるでしょうが
そうすればこの映画はさほど面白くないと思う

平手友梨奈がこの映画の魅力を引き出しているし
この映画が平手友梨奈の魅力を引き出している
唯一無二の映画だと思う

アイドル映画をバカにする人もいますが
キャストを演技の上手い実力派だけで固めても
本作のような作品の魅力は生み出せないと思います

映画の面白さや魅力っていうのは
脚本の良さ、監督の実力、俳優の上手さ
それだけではないということです

アイドルは存在そのものに価値がある

 

「仮面ライダーW FOREVER AtoZ 運命のガイアメモリ」


突如現れ風都の街を脅かす謎の最凶ライダーエター
ナルと仮面ライダーWとの壮絶な戦いを描いた特撮
映画
特撮ドラマ「仮面ライダーW」の劇場版です

よくアメコミのヒーロー大作と比べられ
バカにされる仮面ライダー
でも、なめんなよ!!
と言いたい

テレビ版のWも面白いですが
この映画は最高に好きな作品

ヒーローとは、仮面ライダーとは何か?を描き
仮面ライダーならではのバイクスタント
フォームチェンジによる戦闘シーン
下手なアクション映画より全然面白い

ストーリーはシンプルですが
キャラの成長もしっかり描かれ
少年漫画のような熱い展開には感情が昂ります

なんといってもこの映画は65分とかなり短い
なのに詰め込みすぎてもなく
描写不足もほとんどない

テレビシリーズの劇場版ということを
最大限に生かしているわけです

日本を代表するヒーローは仮面ライダーだと胸を張って言いたい
日本だからこそのヒーロー
これぞヒーローです

 

「ドラゴンボール超 ブロリー」

地球育ちのサイヤ人孫悟空とサイヤ人の王子ベジー
タの前に伝説のサイヤ人ブロリーが立ちはだかる
サイヤ人同士の壮絶な戦いを描いたアクションアニメ
テレビアニメ「ドラゴンボール超」の劇場版作品です

ジブリもいいですけど
日本のアニメと言えばドラゴンボール

この作品はひたすら悟空たちが戦ってるだけの映画
ストーリーなんてほぼ無い
誰が一番強いか決めるだけですよ

でも、それがドラゴンボール
この激しい戦いを観ることでハイになる
それだけでいい
それが全てなんですよ

今までのドラゴンボールの歴史を
全て詰め込んだような
これぞドラゴンボールという名作映画だと思います

ストーリーがどうとか
演出がどうとか
映画を観る時はいろいろ小難しいことも
考えてしまいますが
本作はただ楽しくてハイになればいいじゃん
って気持ちにさせられる

この映画は良い意味でバカになれる

 


いろいろと紹介しましたが
これ以外にも面白い映画はたくさんあります

これらの映画をみんなが面白いと思うかは
わかりませんけども
決してクソ映画ではないですよ

そもそも、邦画と洋画を比べるのがナンセンスで
日本だから作ることができる映画もあれば
海外だからこそ作ることができる映画もある

日本が培ってきた文化があるから
日本だからこその面白い作品も生まれる

漫画実写、アイドル、アニメなど
しょうもない作品もたくさんあるけど
そこから素晴らしいものが生まれているのも事実

せっかく日本に生まれたんだから
そんな日本の文化を楽しみたい