何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「グリンゴ 最強の悪運男」感想 思ってたほどでは… なんかごちゃごちゃしてた印象

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どうもきいつです

クライムコメディー映画「グリンゴ 最強の悪運男」観ました

正直者でお人好しな性格から貧乏くじばかり
引いている男の逆転劇を描いたエンターテイメント作品

主演を「グローリー/明日への行進」などのデヴィッド・オイェロウォが務め
製作にも携わるシャーリーズ・セロン
監督としても活躍するジョエル・エドガートン
「マンマ・ミーア!」などのアマンダ・サイフリッド
などが共演
監督はジョエルの兄のナッシュ・エドガートンが務めています

 

あらすじ
朝から晩まで真面目に働くハロルドは
友人と思っていた会社の経営者にだまされ
妻には裏切られてしまい
人生のどん底に突き落とされてしまう
ハロルドは復習するため出張先のメキシコで
偽装誘拐を演じ身代金を奪う計画を企てる
しかし、そこからハロルドは大きな事件へと巻き込まれていく

 

感想
予告では面白そうだったけど
実際に観てみるとちょっといまいちだった
いろんな思惑が交錯する故に全体がごちゃごちゃですごくわかりづらい
設定は面白いけどインパクトは弱かったです

 

前々から予告で面白そうな雰囲気が出ていたので
気になっていた作品です

設定が面白そうで期待して観に行ってきました


実際に観てみると
予告の時に感じていたイメージとちょっと違ったかな
と感じました

もっとドタバタコメディー的なバカバカしい
内容だと思ってましたけど
思った以上に真面目な内容

確かにコメディー映画ではあるんですが
そこまでギャグ重視の作品ではありません

その時点でちょっと拍子抜けしてしまいました
とは言え、コメディーが薄くても面白ければ普通に満足できる

でも、本作はそんなにストーリーが面白いわけでも
ありませんでした

入り口は面白いけど
そこから先がぐちゃぐちゃとしていて
ちょっとわかりづらかったです

主人公のハロルドを中心にいろんな登場人物たちの思惑が交錯し要り組んで
1つの終着点へ向かっていくような物語
なんですけども
それぞれの繋がりが悪いような気がする

繋がってるようで
結局、全然関係無いよね
って思うこともあったりしますし


設定はすごく面白いんです

真面目人間のハロルドがそれ故に
騙されたり裏切られたりして
それに一矢報いようと友人であり雇い主である
リチャードから誘拐を装い身代金を巻き上げようとする

そこから、ハロルドが麻薬カルテルに狙われたり
ハロルドを救いに元傭兵のミッチが現れたり
麻薬の運び屋とその彼女が登場したり
リチャードとエレインは如何に身代金を
払わずに済むかを画策していたり

いろんな登場人物のいろんな思惑が
複雑に絡み合って話がすごくこじれて行く
って流れで進んでいきます

こんな設定なのでかなり面白くなりそうだし
期待していたんですけど
最終的にごちゃごちゃしているだけで
あまりまとまっていないような気がしました

全然関係ないと思っていた人が
終盤でいい役割をするんじゃないかとか
ハロルドを追い込んでいる人たちが
お互いに潰し合っていくんじゃないのかとか
最後にはバラバラなものが一本の線に繋がっていく
んじゃないのかとか
いろいろ想像していたしそうなるものと思っていたら

なんか、結局バラバラなままというか…
上手く話が繋がっていかないんですよ

運び屋のカップルとか全然話に絡んでこないし
主人公と関わりも無いのに
かなり物語の中心として描かれていたりしたから
最終的にはすごく良い役割を果たしてくれるんだろうな
と期待を膨らましていたわけなんですが

全然役に立たねぇ

女の子のほうがハロルドに優しくしてあげる
ってだけの役割で終わってしまって
ここはホントに拍子抜け

このカップルが物語のキーパーソンのように
見せていて
パズルの1番重要なピースのようにも感じる
でも、最後まで特に重要な役割を果たさず
ただ事件に巻き込まれた人たちで終わってしまう

コイツらいらないじゃん
ってほどストーリーに絡んでいませんでしたね


他も勘違いやすれ違いで
面白く話が進んでいくのかと思いきや
そういう仕掛けもさほどなく

シンプルにハロルドの命が狙われるだけだったり
単純にハロルドが助けられるだけだったり
敵同士がぶつかり合ったりはしない

勘違いでハロルドを殺そうとしたり
助けようとしたりも無く
なんか普通な話が淡々と続いてしまいます


唯一、ミッチとリチャードのやり取りで
ハロルドが死ねば保険金が入るというくだり
あそこはハロルドの知らないところで
彼の殺しの計画が進んでいく
みたいな展開だったので良かったんですが

とは言え、面白くなりそうだけど
そこまで面白く展開はしなかったですね
もう少し2人のすれ違いで話を広げてほしかった


表面的には
いろんなキャラクターがいていろんな事情があって
バラバラなものが最後には1つに繋がっていく
という形はあるんですけども

実際の中身はストーリーが繋がっていくというよりも
登場人物たちが1つの場所に集まって
ゴチャゴチャしてなんやかんや上手くいって
めでたしめでたし
みたいな、強引な着地だったように思います

実はあの人が麻薬捜査班でした
という展開だって
唐突なだけであまり上手くなかったですもんね
忘れてたような人物が実は重要人物でした
とか急に言われてもポカーンってなってしまうし


あと、主人公のハロルドが
裏切られる前と後でキャラが変わったら
面白くなったと思う

ハロルドが最初から最後までただ良い人のままで
ちょっと面白みが無いんですよ
偽装誘拐をの電話をかけたときとかは
吹っ切れた感じで面白いキャラになってましたけど
そこだけで後は普通の人

せっかくならもっとぶっ壊れてほしかったですね
やけくそになってめちゃくちゃしてしまうみたいな

そうしたら、コメディーとしてももっと笑えたでしょうし
物語にメリハリも生まれてストーリーに引き込まれたかもしれない

ハロルドを復讐に命懸けみたいなキャラにした方が
面白い展開が生まれてたように思います

 


そんな感じで、微妙な内容とは言いましたが

意外とテンポが良かったり
所々にアクションシーンがあったりと
そんなに飽きない映画でもありました

あまり退屈な気持ちにはならなかったです

ストーリーの展開も次々と状況が変化していって
この先どうなるんだろう?
と、興味は最後まで持続させられます

ラストもそんなに悪くないかなと思えます

スッキリと爽快感のある終わり方で
モヤモヤは残らずに後味が良かったですしね

総合的に言えばつまらない映画ではないと思います
それなりに楽しめますし後味も良いし
悪い映画ではない

 

予告で期待していたほどの面白さはありませんでしたけど
別につまらないわけではありませんでした

設定が面白いのでそこを生かせば
絶対にもっと面白くなっていたように思います

結局、印象が薄くて
すぐに内容を忘れてしまいそうな映画でした

 


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