何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「バトルランナー」感想 ダサすぎ ツッコミどころが多いけど笑えるからあり

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どうもきいつです


SFアクション映画「バトルランナー」観ました

21世紀を舞台に殺人ゲームが行われるTV番組の
標的となった男の戦いを描いた1987年の作品
スティーブン・キングの別名義リチャード・バックマンによる同盟小説の実写映画版
しかし、原作とは内容に差異がある

監督はポール・マイケル・グレイザー
主演はアーノルド・シュワルツェネッガーです

 

あらすじ
世界経済が崩壊し極度に管理された未来世界
囚人たちは“ランニング・マン”と呼ばれるTVショーに参加させられ生死を賭けたゲームを行い
民衆たちはそれに熱狂していた
無実の罪を着せられた囚人ベン・リチャーズは
脱獄に成功するも
“ランニング・マン”に参加させられることとなり
命懸けの戦いに身を投じていく

 

感想
昔の映画なのでチープさは否めない
変なところはすごく多いです
でも、それを含めて面白い
殺人ゲームはめちゃくちゃやり過ぎで笑える
相変わらずシュワちゃんは粗暴

 

テレビで放送されていたので観てみました
この映画のことは全然知らなかったです

昔の映画なのでかなりチープだし
内容もB級な映画って感じで
今の時代に観ればかなりショボい映画だと思う

それにやってることはめちゃくちゃだったりするので
ツッコミどころもとても多い
すごく変な映画でした


でも、こんな映画すごく好き
シュワちゃんが主演ってだけで嫌いになる理由なんて無いんですけど

正直言って、シュワちゃん主演の映画って
ほとんど全部同じですよね
本作もやってることは「コマンドー」と変わらない
そして、主役のヒーローなのに毎回粗暴なシュワちゃん

シュワちゃん映画なんてやってることはいつも同じでマンネリだから観る必要なんてねーよ
って言われたら終わりですけど

それがいいんですよ
同じ味だけど何回も食べたくなる
それがシュワちゃん映画
ブラックサンダーみたいなもんです


で、本作の話ですが
一言で言うと
ダサい

とにかくダサい
昔の映画だから今観るとダサいのかとも思うけど
たぶん、昔観てもダサいと思う

あの全身タイツはなんなんだよ
命懸けの戦いのはずなのに
あんなの見せられたら笑っちゃうでしょ
コントかよ

あんな格好でも本人たちは至って真剣で必死なもんだから
余計に面白くなってくる


それ以外もビジュアル面はかなりダサいですね

ディストピアな世界観は魅力的なんですけど
敵の風貌とか車のデザインとかことごとくダサいんですよ

あの時代のディストピアSFってあんな感じなのかも知れないですが
なかなかのセンスだと思います


さっきからダサいって連呼してますけど
これ褒めてますからね

このダサさが魅力なんですよ
作った本人たちはカッコいいと思ってるけど
結果ダサくなってる
というのがすごくいい

 

そして、ストーリーもダサい

こんなディストピアを描いた作品って
どこか深みがあったり難解だったりして知的な印象もあったりしますが
本作の場合はそんなもんは全く無い

シュワちゃんが無双して悪い奴をぶっ殺すだけの映画ですからね

たぶん原作は深みのある作品なんじゃないかと思いますよ
設定はそんな雰囲気を醸し出してるし
スティーブン・キングの作品だし

テレビで放送される殺人ゲームに熱狂的になる民衆とか
嘘だらけで情報を操作するメディアとか
今の時代だからこそ考えさせられるようなテーマが描かれている作品にも関わらず
そんなものをぶっ飛ばしてしまうほどの
シュワちゃんの暴れっぷり

完全にアホな映画に仕上がっています


主人公でヒーロー的な立ち位置のシュワちゃんですが
いまいち何のために戦ってるかわからなかったりするし

もうこんな奴ヒーローじゃない
設定上では正義感の強い男って感じになってますけど
やってることは粗暴で無惨に人を殺すヤバい奴
ヒロインの扱いもめっちゃ悪い

敵を殺すときに笑っちゃってますからね
スゲー爽やかな笑顔で人を殺す

仕方なく戦いに巻き込まれてるはずなのに
この男が一番ゲームを楽しんでるように見えてくる

それがシュワちゃんらしくもあって
逆に魅力的で面白くなってる

筋肉バカな主人公ってのは最高ですね
こっちはそれが見たいんですよ
ありがとう

 

シュワちゃん意外にも
敵キャラも魅力的
無駄に個性を放っていて好き

アイスホッケーみたいな格好してるバカ
バイクに乗ってチェーンソー振り回すバカ
自分の装備で感電死するバカ
自分の装備で爆死するバカ
ラスボスと思わせといて急に消えるバカ

全員バカです

感電死するバカに至っては
水が掛かっただけで漏電するようなガバガバな装備をしてる時点でかなりバカですね

この敵たちには知的さなんて全く無い
彼ら自身もバカだし
彼らの扱いもバカ

バカみたいに登場してバカみたいに死んでいく

最高ですね
ほんとに好きです

 

そんなバカな映画だけど
アクションは素晴らしかったりします

この時代の映画だからCGなんかは使われず
本物の炎や爆発が使われて
迫力はとてもあります

爆破なんてすごく派手だし大迫力

シュワちゃん映画なだけあって
肉弾戦や銃撃戦も派手でカッコいいです

筋肉バカのシュワちゃんとただのバカな敵との戦いも
スリルがあって楽しめる
無駄にカッコいいアクションを見せてくれました

テレビスタジオから戦いの会場まで送り込むボブスレーみたいなやつも
なんか楽しくて好き

ラストにそのボブスレーで司会者をぶっ殺すのもめっちゃ笑ってしまった
あれで死ぬのなら
はじめにシュワちゃんが乗ったときも死んでしまうだろ

ツッコミどころはあまりに多くて
この映画はツッコんでたら敗けですね
そんなのは無視するべき


とにかく、バカな映画だからこそ
アクションもバカやっててなかなかテンションが上がる内容になってた

これぞシュワちゃんって映画ですね

 

この映画はマジでダサかった
古臭さよりもダサさが勝っていた
そこが魅力でもあると思います

シュワちゃんが好きならこの映画も好きになれるかも

別におすすめはしてませんけどね

 


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