何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

特撮「10号誕生!仮面ライダー全員集合!!」感想 仮面ライダーがなぜ好きなのか思い出した ただ戦ってりゃいい

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どうもきいつです


特撮ドラマ「10号誕生!仮面ライダー全員集合!!」観ました

1984年1月にTBS系列で放映された特撮テレビドラマです
児童誌記事を中心に雑誌媒体で展開した「仮面ライダーZX」の映像化作品
仮面ライダーZXを中心に歴代の仮面ライダー9人も集結します

今まで仮面ライダーシリーズを手掛けてきた従来のスタッフによる
最後の仮面ライダー作品となりました

 

あらすじ
悪の組織バダンは時空破断システムを完成させ
世界征服を企み行動を開始した
バダンに姉を殺され
自らも改造人間にされた村雨良は
バダンに復讐すべく時空破断システムに必要な
バダンニウム84の行方を追ったが
そこで同じ目的を持った仮面ライダーたちと出会う
彼ら歴代ライダーとの出会いをきっかけに
良は仮面ライダーZXとしてバダンとの決着に挑む

 

感想
ただ戦ってるだけで内容なんてほとんど無いけど
だから仮面ライダーが好き
自分がなぜ仮面ライダーが好きなのかを思い出させてもらった
やっぱり仮面ライダーが集合すると最高に盛り上がる

 

子供の頃は昭和仮面ライダー大好きで
いろんな仮面ライダーをビデオで観ていました
でも、全て観てたってわけでもなく
たぶん、どの仮面ライダーも全話観てないと思います
内容とかもそんなに覚えていない

ただ、仮面ライダーが大好きだったって記憶はしっかりと残っています


そして、本作なんですけども
これは全く観たことありませんでした

本作の存在は知っていたし
仮面ライダーZXも知識として知ってただけ

なので、1度観てみようと思い観てみました

 

かなり昔の作品なのでとてもチープなのは否めない

その上、子供向けの特撮番組で仮面ライダー集合のお祭り作品ってのもあり
ストーリーもすごく薄くて
全然深い作品なんかではないです
昔の特撮だからツッコミどころも多いし

仮面ライダーに興味が無い人は
この作品を観ても何も感じないかもしれないですね

ただ古くさいだけの特撮ヒーローとしか思えないかも


でも、仮面ライダーや特撮が好きなら本作を楽しめると思います
チープさやツッコミどころを含めて楽しい作品

そして、なんといっても
仮面ライダー1号からスーパーワンまで全員揃うスペシャル感が最高

さらに、本作で仮面ライダーZXが初めて映像作品として登場し
唯一のメインで描かれる作品なわけです

それだけで満足できる作品ですよ


まずはZXの話をしますと

僕は本作を今まで見ていなかったのですが
ZXの存在は知っていました

なんとなく忍者という設定も知ってましたし
ソフビ人形とかも持ってました

で、僕は単純にZXのデザインがめっちゃ好きなんですよね

昭和仮面ライダーには珍しく左右非対称なのがすごくカッコいいし
赤と銀色の色合いもすごく好き
全身に武器が備わっているのも最高にワクワクさせられる


仮面ライダーZXがしっかりと描かれるのは本作だけで
仮面ライダーシリーズ全体の中でもかなり印象が薄いライダー
おまけ扱いされることが多いです

ゲームの仮面ライダーバトライドウォーでは
サブキャラ扱いで操作できなかったですしね…
一応主役ライダーなのに…


だからこそ、本作は貴重で
そんなZXがメインで活躍しカッコいいアクションを繰り広げる
変身シーンもあるし必殺キックも見せてくれる
ZXの物語も描かれています

個人的にはそれがあるだけでもなかなか嬉しい作品です

 

そして、ストーリーに関してですが
これには期待しないでください

悪の組織が世界征服を企て
仮面ライダーがそれを阻止する
それだけのストーリーです

平成ライダーのような複雑な設定とか
特殊な世界観とか
そんなのは全く無く
昭和の王道ヒーローな物語

でも、そのシンプルさが仮面ライダーらしく
人々や世界を守るヒーローなんですよ

さらに、本作の序盤はダイジェストみたいになっています
前回までのあらすじみたいにZXの生い立ちが描かれる

これって第2話なの?
と思わされるくらい

スゲー駆け足なんですよ
とにかく早くアクションを早く始めなきゃ
みたいなのを感じる

その潔さがいいです

やっぱり仮面ライダーはアクションがあっての
仮面ライダーですから

前置きなんてさっさと終わらせて戦えばいいんですよ

子供たちに仮面ライダーが戦ってる姿を少しでもたくさん見せたい
というサービス精神が素晴らしいですよね


最近の仮面ライダー劇場版とかは
変にドラマを描こうと意識しすぎな気もするし

こんな過去の作品を観ると
子供のための仮面ライダーという原点を思い出させられます


本作はとにかく仮面ライダーが戦ってばかりの作品
人間ドラマなんて軽く流すけど
シンプルだからこそ
仮面ライダーはなぜ戦うのか?
仮面ライダーとは何なのか?
という深い部分まで見えてくる

ZXが仮面ライダーとして成長する描写なんて
数秒で終わってしまうけど
歴代の仮面ライダーの存在や彼らの言葉が
ZXの成長に納得できる要素になっています


仮面ライダー集合もかなりあっさり
集合するのが当たり前みたいな感じです

でも、それが昭和ライダーの良さでもあって

同じ世界観の中で仮面ライダーを引き継いでいっている
という背景があるから

ライダーたちの一体感や結託が自然

平成仮面ライダーと違うところは
別作品の仮面ライダー同士にもしっかりと絆があるというところ

これは、やっぱり昭和仮面ライダーの良いところだと思います

 

アクションシーンでは
基本的に敵と殴りあってるだけのシーンが続くんですが
見せ方がカッコいいから全然飽きない

平面的にアクションを見せるのではなく
立体的に見せているので
戦闘場面に奥行きが感じられるんですよね

遠くで誰かが戦ってると思えば
その手前の戦いに目線が変わり
そしてまた奥の戦いが映される

それをワンカットで流れるように見せてくれるから
画面に動きも感じれて
ただ乱戦してるだけだけど退屈せずに見れます

それぞれのライダーの戦いもじっくり見れて満足です


それに歴代の仮面ライダーの主題歌やBGMが
ひっきりなしに流れているのもテンション上がります

最近よくプレイリストムービーとかありますけど
本作もそんな感じ
仮面ライダーのプレイリストです

仮面ライダーのアクションや過去の場面などと共に
仮面ライダーの音楽が聞けます

こういうのは普通に気持ちが盛り上がりますね
昭和ライダーを知ってる人なら最高の気分になるはず

 

あと、ツッコミどころが多いんですが
笑えるから全然ありです

悪の組織バダンの輸送トラックにバダンのロゴが
大きく描かれているのは笑います

秘密結社じゃないのか?
仮面ライダーみ見つかるぞ
と言いたくなる


一般人を人質をとられた仮面ライダーが
何の躊躇もなく助けにいくのも面白い

普通は人質をとられたら一旦止まるでしょ
人質に何されるかわからないし

でも、昭和仮面ライダーは強いからそれくらいじゃあ怯まないんですよね
それに比べて平成仮面ライダーはすぐに心を乱されますから
軟弱です


そして、敵の服装はダサい
それはいつものこと


ツッコミどころも含めて昭和仮面ライダーは愛せます

 

昔の古い作品ですけども
だからこそ魅力もたくさん詰まってる

シンプルだからこそ仮面ライダーの深さがあります
やっぱり仮面ライダーはカッコいい
そう思わされました

 


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