何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「キルビル」感想 とにかくやりたい放題 素晴らしい

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どうもきいつです


アクション映画「キルビル」観ました

主人公を絶望の淵に陥れたボスのビルとその配下への復讐劇を描いた
2003年のバイオレンスアクション映画
本作は2部作の前編にあたります
沖縄や東京など日本を舞台にした作品です

監督は「パルプ・フィクション」などのクエンティン・タランティーノ
主演は「パルプ・フィクション」にも出演していたユマ・サーマンが務めています

 

www.nanimokamogakokkei.com

 

あらすじ
暗殺集団に属する史上最強と言われた女エージェント“ザ・ブライド”は
結婚式の当日にボスのビルの襲撃により
夫や身ごもった子供を殺されてしまい自身も死の淵をさまよった
4年後、昏睡状態から目覚めた彼女は
ビルへの復讐を決意し動き出す

 

感想
監督が好きであろうものを詰め込みまくった
ごちゃ混ぜ映画
すごくカオスにも思うけど
まとまりがあるしセンスが輝いていて
とても面白かった
いろんな作品への愛を感じれる

 

前から観たいと思っていた映画でしたが
やっと観ました
クエンティン・タランティーノのと言えば本作が
一番知名度が高いと思いますし観てる人も多いですよね

僕は初めて観たわけですが
とても楽しめました
面白かったです

かなりめちゃくちゃな映画だとは思いますけど
監督のセンスが輝いているし
何よりも好き放題やってます

俺の面白いと思うものを詰め込んでみた
って感じの映画です


なので、正直ツッコミどころは多いですし
こいつら何やってんだよ
って言いたくなる気持ちもある
でも、それ含めて面白い

バカバカしいことをやってるけど
すごくカッコいい
魅力満載の作品だと思います

 

この映画のストーリー自体はすごくシンプルで
主人公がただ復讐するってだけの話です
全くひねりも無く
ひたすら主人公が復讐に燃えてそれを遂行していくだけの映画

ストーリーだけ見ると
何が面白いんだよ
って思うほど
物語が面白く展開するわけでもなく
まさかのどんでん返しがあるわけでもない

この映画で何が起きてるのかと言うと
主人公が人を殺しているだけです
まあ、すごく低俗な映画なわけです

なので、この映画が好きじゃないな
面白くないな
って思う人も多いと思います


でも、そんななんでもないストーリーの中に詰め込まれているのは
センスだらけの映像や演出
監督の情熱

勢いというか、個性というか、愛というか…
とにかくすごいですね


たぶんこの映画は
こんな面白いストーリーを映画にしたい
というのではなく

こんな面白いシーンを撮りたい
かんなカッコいいシーンを撮りたい
っていうものを繋ぎ合わせた映画だと思うんですよ


この映画に関してはストーリーなんて映画を撮るための口実で

こんなに面白くてカッコいい俺の好きなものを詰め込んだシーンをいっぱい撮ってみたけど
お前らも好きだろ?
みたいな自己満足の最上級って感じがする

普通はこんなのただの自己満足で終わりそうなもんだけど

この映画の場合は

カッコいいシーンは本当にカッコいいし
面白いシーンは本当に面白いシーン
監督が好きなものは映画オタクも大好物だし

結果的に面白い映画に仕上がってしまってる

これは監督がセンスに溢れている人というのもあると思いますが
単純に監督が映画を好きすぎるから
愛が故に面白い映画を作れるんだと思うんですよね

だって、この映画を観ると
日本人以上に日本の映画好きじゃないですか

正直、僕は元ネタなんて全然わからなかったりするけど
オマージュに溢れているのはすごく伝わってくる

日本の時代劇が超好きだろうし
ヤクザ映画も超好きだろうし
カンフー映画も好きですよね

他にもいろんなジャンルの映画に影響を受けていて
その愛情をこの映画で表現している

B級映画のようなチープさがあったり
唐突にアニメが始まったり
復讐する前にあの曲が流れ出したり

ツギハギだらけで訳がわからん映画になってるけど
それを含めてこの映画の魅力にもなっている
めっちゃ変な映画なのに面白く観ることができるんですよね

 

で、本作は普通にアクション映画としても面白かったです
この映画はほとんどアクションがメインの内容で
基本、戦ってばかり
特に終盤はアクションしかなく
アクションで終わっていきます

そのアクションシーンはとても派手だし
ぶっ飛んだ動きとかもするので
楽しくてハイになる映像の連続です

しかもすごくバイオレンスな描写も多い

血しぶきが飛び散り
体は切断され
なかなかグロテスクでゴアな表現も多いです

でも、あまり痛々しくはなくて
むしろ、爽快感があるくらいでした

こういう勢いのある派手なバイオレンスアクションは個人的にも大好物です

金髪美女がブルース・リーみたいな格好をして
刀振り回しながら人を殺しまくる
これだけで最高ですもんね

こんな独特なセンスもタランティーノならではで
面白く観ることができます


音楽の使い方とかもすごくセンスがありましたしね


全部の要素が面白くてカッコよくて
なんかテンションが上がってくる

 

あと、変でツッコミたくなるのも
この映画の魅力だと思う
と言うか、たぶん狙ってますよね

明らかに変なシーンとか
ボケにきてるんだろうなってシーンが
数多くあります

例えば
飛行機に日本刀を持ち込んでいるとか

これツッコミ待ちですよね
日本刀丸出しですからね
あり得ない
ここはすごくアホなシーンになってます


終盤のユマ・サーマンとルーシー・リューの
片言での日本語の掛け合いとか
2人とも日本人じゃないのなら英語で話せよ
って思いますよ

何言ってるかわかりづらいよ
字幕が欲しいレベル


唐突なアニメとかも意味わかりませんからね
急にアニメ映像が始まるので驚かされる

しかも、やたらとクオリティが高いし
なんじゃそりゃと思いながらも
見入ってしまってました


なにそれ?って変なシーンがすごく多くて
すごくバカらしくも思ってしまうけど
結局、なんか面白いんですよね

あえて狙ってるところもあれば
狙ってないところもあると思いますけども
それが魅力にもなってると思います

 

ストーリーなんてすごく薄いけど
あまりにも魅力的なシーンの積み重ねで
結果的にすごく面白く仕上がっていました
監督のセンスと愛に溢れまくっている作品

とにかく
楽しいし面白いし
意味はないけど最高の映画だと思います

 


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