何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら」感想 人が死んでるのに大爆笑 不謹慎なんてクソ食らえ

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どうもきいつです


コメディー映画「タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら」観ました

休暇を過ごすために森にやって来た2人の男が
キャンプに訪れた学生たちに
凶悪な殺人鬼と勘違いされてしまうホラーコメディー
2010年の作品です
思わぬ誤解から死人が続出していく
スプラッター描写が満載の映画

監督はイーライ・クレイグが務めています

 

あらすじ
仲のいい中年男2人組のタッカーとデイルは
念願の別荘を手に入れ休暇を過ごしにやってきた
しかし、川で溺れかけていた女子大生を助けたことをきっかけに
キャンプをしていた大学生グループに殺人鬼だと勘違いされる
そこから死者が続出する最悪の事態へと発展してしまう

 

感想
人がたくさん死ぬ上にスプラッター描写満載
だけど、あまりのバカバカしさに大爆笑しました
不謹慎だけど死にっぷりが最高に笑える
それに、ふざけてるだけの映画でなく
ストーリーもしっかり作られていて最後まで楽しめました

 

評判がいいし面白そうだったので観てみました

評判どおり最高の映画でしたね
大爆笑でした
ふざけすぎのバカバカしい映画
これぞ低俗な映画だと思います

だからこそ最高!!


しかし、感動的な泣ける映画みたいなのが大好きな人は
こんなタイプの映画は不快でしかなく大嫌いかもしれない

グロいし不謹慎だしアホだし
こんなに意識の低い映画はないでしょう

でも、こんな低俗でアホな映画だからこそ
最高に笑えるし
意外とその中に大切なメッセージが込められていたりする

こんなもん楽しんだもん勝ちですよ


とにかくこの映画は笑えました
バカバカしいけどユーモアのセンスがあります

下手なホラーよりグロかったり
大して罪が無いような大学生たちが次々と死んでいくわけなんですが
これが大爆笑してしまう

人が死んで笑うなんて不謹慎だと言われそうですけど

そんなの知るかよ
面白いもんは面白い

みんな死にっぷりがアホすぎるし豪快
自分ならあんなアホな死にかた絶対にしたくないです

基本的にみんな勝手に死んでますからね
誰かに殺されたわけでもなく自分で死んでます
これがあまりに滑稽で面白すぎる

死ぬときのグロさなんかも
面白要素の一つになってしまってるんですよ


蜂に襲われもがくタッカーを勝手に殺人鬼だと思い込んで
逃げ惑ったあげく木の枝にぶっ刺さり死亡

勝手にアリソンが捕まっていると思い込み
助けようと木を砕く機械に飛び込み粉砕し死亡

勝手に拳銃自殺
勝手に焼死
そして大爆発

こいつら何やってんだよ

目の前で勝手に粉砕されたらトラウマになるわ
あの時のタッカーの表情は最高に笑える


そして、死んだときのインパクトの面白さだけでなく
主人公2人と大学生たちのすれ違いが面白い

タッカーとデイルを勝手に殺人鬼だと思い込み
勝手に怯え、勝手に戦おうとする大学生たち

一方、自分達の目の前で次々と急に死にまくる大学生に怯え混乱するタッカーとデイル

この設定だけで面白いわ

この登場人物たちのアホな駆け引きがめっちゃ笑えます


しかも、ただ笑えるバカバカしい映画ってだけでなく
ストーリーがしっかりしていて
物語も面白く見れます
最後まで飽きない作りになってる

アホなコメディーをやってる中でも
ストーリーが二転三転と変化していき
先の展開が読めず物語に引き込まれていく

はじめは殺人鬼だと思い込み怯える大学生
次はタッカー、デイルと大学生の駆け引きと戦いになり
最終的には立場が逆転と

最後まで目まぐるしくストーリーが動き続けるので
ずっと興味が持続するんですよ
最後まで目が離せない


そして、デイルを中心とした成長物語としても
面白かったりします

人とコミュニケーションをとるのが苦手なデイル
特に女性となると全然ダメで
勘違いされてしまうのもそれがきっかけだったりします

そんなデイルがアリソンと出会い
この最悪なツイてない状況を乗り越えることで
自分に自信を持つことができるようになる

ありがちな成長物語ではあるけど
デイルがとてもいい奴だし
周りから偏見で敵意を向けられている状況も相まって
すごく応援したい気持ちにさせられる

最後には幸せを手に入れることのできたデイルの姿に少しほっこりもさせられました


コメディー部分はめっちゃ笑わされるし
ストーリーはちゃんと作られていて楽しむことができるし
B級で低俗な映画ではあるけど
とてもクオリティの高い作品だと思います


あと、アホな映画だけど
この映画からは教訓も感じられます

この作品で重要なメッセージは
コミュニケーションの大切さだと思います

大学生グループはアリソン以外は全員
タッカーとデイルを思い込みと偏見で殺人鬼と決めつける
そして相手の話を聞こうともせず勝手に先走ってしまいます

でも、実際はタッカーとデイルはすごくいい奴らなんですよね

で、大学生たちは勝手に先走ったあげく
勝手に死んでいくわけです

そこで、それを観た僕たちは大爆笑します
人が死んでるのにですよ


それって
コミュニケーションすら取ろうとしないバカで愚かな連中は
例えどんなに酷い死にかたをしようと可哀想に感じない
むしろ爽快で笑ってしまう
ということを感覚的に感じてるってことだと思う

人を見た目や偏見だけで決めつけ
話すら聞こうとしない人間は悪

少なくともこの映画で笑える人は
意識してなくても心の中にその気持ちがあるはず

そして、その気持ちは間違ってないと思うんですよね
それほどコミュニケーションって大事だと思う

そこをないがしろにすれば
死んだって仕方ないほど愚かなこと

この映画だって
大学生たちが少しでも2人の声に耳を傾ければ
こんな悲惨なことは起きなかったわけですし


こんなバカな人間は死んでも笑われてしまう
そう考えると自分はそうなりたくないな
と思わされたりもします


とにかく、真面目にふざけた最高傑作でした
人がグロテスクに死にまくる映画ですが
気持ち悪さなんてなくて
それを爽快に笑い飛ばせる

ストーリーにはハラハラワクワクさせられて
最後まで楽しい映画
そしてデイルの成長に少しほっこりさせられ
後味スッキリな気持ちで観終えました

B級ホラーでここまで爽やかな気持ちになるとは
思いませんでした

 


タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら [レンタル落ち]