何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「オズの魔法使」感想 明るく楽しい可愛い映画

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どうもきいつです


ミュージカル映画「オズの魔法使」観ました

童話作家ライマン・フランク・ボームによる
童話を映画化した1939年のファンタジー作品
魔法の国オズに迷い混んだ少女ドロシーが
オズの魔法使いに会うために大冒険を繰り広げます

監督は「風と共に去りぬ」などのヴィクター・フレミング
ドロシーを演じるのはジュディ・ガーランドです

 

あらすじ
カンザスの農場に住む少女ドロシーは竜巻に巻き込まれ
目が覚めると魔法の国オズに迷い込んでいた
彼女は故郷に帰るため
道中に出会ったカカシ、ブリキ男、ライオンと共に
魔法使いのいるエメラルドシティを目指す

 

感想
かなり昔の映画だけどとても魅力的な映画
ミュージカルはとても楽しいし
世界観は美しくて
とても楽しい気持ちになる
昔の映画だからこそ工夫がたくさん凝らされていて
そういう意味でも興味深くて面白い


今まで観たことがなく
映画館で上映されてるのを知って
なんとなく観てきました

そもそも、原作も読んだことがない

すごく有名な作品だから存在は知っていましたが
大まかなストーリーすらも知らない状態でした

だからこそ、こんなに昔の映画だけどかなり新鮮な気持ちで見ることができた

ちなみに邦題は「オズの魔法使」で
送り仮名の“い”は要らないです
だから間違えてる訳じゃないですよ


本作はかなり昔の映画なわけですけども
だからと言って全然チープには見えませんでした

確かに今の映画と比べてしまうと
全然クリアな映像じゃないし
セットも全然リアルじゃないし
ストーリーだって大した内容じゃない

でも、普通に面白いと思ったし
とても魅力的に感じた

こんな過去の作品を観ると
やっぱり映画って

映像が美しいとかリアルだとか
ストーリーが斬新とか

それだけが魅力じゃないんだな
ってのが思い知らされますね

 

いろいろと印象に残るものが多かったのですが

まずは映像表現がとても面白いです
当然今のようにCGなんてあるわけもなく
モノクロからカラーに移り変わるくらいの時代の作品

そんな時代に作られたファンタジー映画なので
完全に作り物の世界だとわかってしまいます

だからって本作の映像がショボいのかと言うと
全然そんなことはなくて
むしろ、今のなんでもかんでも本物っぽくしてる映像より
こっちの方が魅力的にすら思える

本作は全てセットで魔法の世界を表現しています
実際の自然の風景なんて全然なくて
全てが作り物の世界
遠くに見える遠景なんかは絵で表現されていたりします

今の時代ならこんなの全部CGで表現できて
しかも全部本物のように作ることができますが
でも、本作のような魅力はCGでは生み出せないと思うんですよ

この映画を観てると遊園地に来たときのような楽しさを感じる
全部作り物だしチープにも感じてしまうけど
なんかワクワクさせられます
この世界に行きたいなって思わされます

それに全てセットと言っても
かなり広い場所を使ってるでしょうし
その隅々までを美術品で埋め尽くしていて
本当に魔法の世界を作ってしまってるんですよ

建物や木々、草花など
それらが色鮮やかで不思議な造形
世界観の作り込みが完璧でデザインセンスも素晴らしい

そんな作り込まれた世界だから
全部作り物だとわかっていても
オズの国が存在するんじゃないかと思わせるほどの説得力がある


他にもいろんな工夫がこらされた映像が多くて
特に印象的なのが
セピアの色の無い現実世界から色鮮やかなオズの国に迷い込む場面

色の変化で不思議な世界に迷い込んだことが
とても上手く表現できているし
観ている側もこの映像の変化でとてもワクワクさせられます

主人公と一緒にこの世界を体験しているような感覚になる

今の時代ならこんな表現は普通かもしれないけど
当時はまだカラーすら珍しいような時代
そんな時代にこの表現をするというのも
よく考えればなかなかの発想力だと思います


それ以外にも
どうやって撮ってるんだろう?
と思ってしまうような
工夫を凝らしているであろうシーンがたくさんあります

序盤の竜巻の場面とかは
本当に竜巻が来てるくらい
風が吹き荒れて物も飛ばされまくっている
これどうやってるんだろう?
ってすごく気になる

魔女がほうきに乗って飛んでるシーンや
魔女の手下の大群が空から飛来してドロシーを連れ去るシーンなんかも妙にリアルで
どうやってるんだろうなって思います

大昔の映画だからこそ
簡単に不思議な世界を表現できないから
そこをどうにかして表現しようと
たくさんの工夫が凝らされているという部分に
とても興味深く感じる映画でもありました

 

ストーリーに関してはなんのひねりもない
ただドロシーが故郷に帰るために魔法使いに会いに冒険をする
ってだけのシンプルな内容です
完全に子ども向け

それに、意味がわからん無理やりな展開もあったり
魔女の倒しかたとかあけっなすぎる
水をかけて溶けるってなんやねん

ストーリーだけを見れば普通すぎ強引すぎで
退屈にも感じますけど
それを補うほどキャラクターが魅力的だったり
ミュージカルが楽しかったりするので
全然退屈には感じなかった

ドロシーの仲間になるカカシ、ブリキ、ライオンは
みんな面白くて見ていて楽しいキャラ
衣装なんかも独特で好きです
みんな若干キモさもあるけどそこがいい

ドロシーも可愛くて魅力的
ずっと見てれます


ミュージカルシーンも楽しくてすごくいいですね
曲も全部いいです

序盤の「虹の彼方に」は誰でも知ってるような名曲だし
他の曲も基本、楽しい曲が多くて
曲を聴いてるだけでノリノリになってくる
振り付けも可愛かったりコミカルだったりするので
全体的に楽しい雰囲気の映画になってる

最初から最後まで遊園地みたいな映画なんですよね
童心に戻って楽しめるような

子どもが観ても大人が観ても
楽しい気持ちになるのは間違いないです


大昔の映画ですけど
だからこそ今観ることで興味深いところが
たくさんあったりします
それに単純に楽しめる映画でもある

今の時代の映画に無いものが
この時代の映画にあるのかもしれません

 


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