何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「ソニック・ザ・ムービー」感想 ソニックらしいアクションが楽しい ソニックかわいい

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どうもきいつです


アクション映画「ソニック・ザ・ムービー」観ました

世界的人気を誇るセガの人気ゲーム「ソニック」シリーズをハリウッドで実写映画化した作品
宇宙最速で走る力を持つ青いハリネズミのソニックが
自分を狙う宿敵ドクター・ロボトニックと激しい戦いを繰り広げます

監督はアニメ作品を手掛けてきたジェフ・ファウラーが務め
ソニックの声を演じるのはベン・シュワルツ
ロボトニックを演じるのはジム・キャリーです

 

あらすじ
宇宙のとある星で平和に暮らしていたソニックは
自分に秘められたスーパーパワーを狙う敵に襲われ
地球へ逃げてきた
それから10年
孤独ながらも地球で安全に生活していたソニック
しかし、悪の天才科学者ドクター・ロボトニックに目をつけられ
ソニックは保安官トムに助けを求め敵に立ち向かう

 

感想
思ったより楽しめた
ソニックならではのハイスピードで駆け抜けるアクションがとても楽しい
ストーリーもシンプルでわかりやすかったです
子供が観ても十分に楽しめる内容
ただ、全部アニメでよかったんじゃない?
とも思ってしまう

 

あの人気ゲームのソニックが実写映画化したということで
気になって観に行ってきました

僕はそもそもソニックにはそんなに思い入れがなくて
ゲームも多少やったことがあるくらい

なので、かなりライトな気持ちで観てきました
それにあまり期待もしてなかったり…


まあ、だからこそか
結構、楽しんで観ることができました


すごくシンプルなストーリーでわかりやすく
アクションは派手なシーンが多くてとても楽しい
ソニックは愛嬌があって可愛く魅力的

単純に面白い映画でした
子供は普通に楽しめると思うし
ゲームが好きで観に来た人も受け入れることができると思う

はじめは
ソニック実写化するの…?
と不安だらけでしたけど

実際に観てみるとそんなの吹っ飛ばすくらいの
面白さがあったと思います

 

まず、ストーリーが単純ながら
熱い友情があったり孤独の切なさがあったり
なかなか感情を揺さぶられました

そしてテンポよく物語が進んでいくので
退屈せずにワクワクしながら観ることができる

孤独に地球で暮らしてきたソニックが
敵のロボトニックに狙われ
保安官のトムとともに危機的状況を乗り越える中で
友情を築いていく
という単純明快で王道な展開

最後の展開なんかも
友達のために自分の能力を発揮して敵をぶっ倒す
というスッキリ爽快なラストで気持ちがいい

そんな王道な展開は安心して楽しめるし
アクションシーンに集中して観ることができます

何も考えなくても十分に楽しめる
単純な子供向け映画って感じです
家族で一緒に観に行くならちょうどいい作品


そして、そんな単純なストーリーを彩る
アクションシーンがとても面白かった

オリジナルであるゲームのソニックらしいアクションもあれば
映画ならではのアクションの演出もある

これらの表現がなかなか魅力的で
スリルがあってハラハラできました


ゲームのソニックらしいアクションは
冒頭のソニックの故郷や
終盤のロボトニックからひたすら逃げる場面で
ソニックがとにかくダッシュで駆け回る
というアクション

特に終盤のシーンは
世界中の観光名所をソニックがダッシュするという
映像的にもとても面白いシーンになっています
ジェットコースターに乗ってるような爽快感を味わえて
ロボトニックに執拗に追いかけられるスリルも味わえる

ゲームに馴染みのある人なら
こんなアクションシーンを見たかっただろうし
ソニックを観てるって気持ちにもなれると思います


そして、それだけでなく
映画ならではの面白いアクションも多数ある

ロボトニックの車に追われている時のカーチェイスも面白いですよね

なんかよくわからんハイテクロボットみたいなのも
SFアクションっぽくて好きですし
ソニックが速すぎて車から降りても
全然行動できてるという表現も
本作ならではの表現方法で楽しいシーンになってる


速すぎるから周りの動きが遅くなるというのも
仮面ライダーカブトのクロックアップ、X-MENのシルバークイックみたいな表現になっていて
映像的にも観ていてとても楽しい演出になっている

この、周りが遅くなった瞬間に
ソニックの無敵感を感じれて
待ってました!!
って言いたくなるほど気持ちが上がる

その後にロボトニックも同じスピードで動けるようになった時も
なんかすごくテンションが上がった


とにかくアクションはソニックらしさが存分に表現できていて
最高に楽しめる演出になっていたと思います


他にも
ソニックとロボトニック
この2人がとても魅力的なキャラクターで
それだけでこの映画自体も魅力的になっている

ソニックは可愛いですよね
お調子者で常に動き回っていて
若干、自分本位で自己中に思える言動もあるけど
そこがそんなに嫌にも見えなくて
むしろ愛嬌があって可愛い

孤独で友達が欲しいと思っているところも
なんか可愛らしくて好感が持てる

ただ、ソニックが何者なのか
あの能力は一体何なのか
なんで狙われてるのか
みたいな疑問が多くて
その上、その謎が全く解消されないのは
ちょっと引っかかりますけどね…


そして何よりロボトニックが最高ですよね
ジム・キャリーが炸裂しています

ジム・キャリー自体すごく久しぶりに見ましたが
独特な雰囲気はそのままでした
彼が本作のMVPと言っても過言ではない

コミカルだけどどこか狂気も感じれて
悪役として存在感がハンパなかった

欲を言えば
もう少しロボトニックに深みがあればよかったとも思いました
ちょっと薄っぺらすぎかな

キャラクターに深みがあれば
さらに魅力が増していたと思います


保安官のトムもいい意味で普通で
濃いキャラクター2人をうまい具合に中和していました
そんなに存在感は強くないけど
トムの存在もいい機能を果たしていたと思う

 

基本的にとても楽しめたけど
CGに関してはやっぱり違和感があって

ソニックがあまり実写に馴染んでいない

これなら全部CGアニメにして
アニメ映画でもよかったんじゃない?
と思えてしまいました

無理やり実写にする必要あったのかな?
と疑問に感じた


当初は若干リアルよりのデザインで
それがキモいと批判を受けて
今のゲームそのままのデザインになった
という事情はあるんですけどもね…

とは言え、前のデザインがリアルで馴染んでいたのかと言えば
全くそんなことも無くて
前のデザインもさほど実写に馴染んでいない

じゃあやっぱり、はじめからアニメにしとけばよかったじゃん
と思えてしまいますよね

アニメであったとしても
本作のようなアクションの表現もできるだろうし
アニメならもっとぶっ飛んだ演出もできたかもしれない


ただ、アニメにしてしまうと
ジム・キャリーを見れなくなってしまうんですよね…
本作の魅力の半分はジム・キャリーだと思うので
それを奪ってしまうと魅力も半減だろうし

そう考えれば実写でよかったようにも思える

ある意味、絶妙なバランスで
この映画が唯一無二の映画になっているのかもしれません

 

ソニックを実写化するのは無理があると
不安に思っていた面もありましたが
実際に観てみるとなかなか面白い映画になっていました

続編を作る気満々のラストになっていましたが
この出来なら全然続編を観たいと思えます

意外と成功していた映画でしたね

 


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