何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「ファイナル・デッドサーキット」感想 ストーリー性なんて全く無い 人が死ぬだけ

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どうもきいつです


ホラー映画「ファイナル・デッドサーキット」観ました

迫り来る死の恐怖から逃れようとする若者の姿を描いた「ファイナル・デスティネーション」シリーズの第4作目
カーレース場での大惨事を予知したことから死の連鎖が始まります
公開当時は前編フルデジタル3Dによる3D映画として公開されていました

監督は2作目「デッドコースター」でも監督を務めたデヴィッド・R・エリスです

 

あらすじ
ニックはガールフレンドのローリや友人たちと共に
サーキット場でレースを見て楽しんでいた
しかし、彼はレースカーがクラッシュし
会場が大惨事となり人々が死んでしまう予知夢を見る
それにより周りにいた数名と共にニックたちは難を逃れたが
その後、死の運命が彼らに迫り来る

 

感想
やってることはいつもと同じ
ストーリー性なんて全く無くて
ただ人々がグロく死ぬだけの映画です
まあ、この映画を観る人はそれを求めてる
今回は今までよりコメディーっぽかったかも

 

僕はこのシリーズが特別好きというわけではなく
本作もなんとなく観てみただけです
シリーズ全部観てるわけでもないですし

このシリーズは観ればそれなりに面白いけど
正直、記憶にはあまり残らないですね
やってることはなんとなく覚えているけど
細かい内容は忘れてしまう

本作も同じで
いつもとやってることは同じ
ストーリー性はほぼなくてただ人が面白おかしく死んでいくだけ

それがこのシリーズの醍醐味でもありますけど


まず、言いたいことは
邦題がわかりにくいんですよね
シリーズ全体を通して

1作目は原題通りの「ファイナル・デスティネーション」なんですけども
2作目は「デッドコースター」
3作目は「ファイナル・デッドコースター」
みたいな感じで
なんかわかりにくいんですよ

本作は4作目ですけども
順番がわかりにくいし
同じシリーズなのかもわかりにくい

「デッドコースター」に関しては観てないですから

同じシリーズだと思ってませんでした

普通にファイナル・デスティネーションに数字をつけるだけでいいじゃん
と思うわけですよ

とは言え、このシリーズは順番なんてどうでもいいんですけども…

 

そして、本作の内容の話ですけど

良くも悪くもいつもと同じ
面白いけどマンネリでもある

基本的に人が如何にして死に至るか
主人公が如何にして死の運命に抗うか
それがこのシリーズの面白さです

毎回ですけど
主人公が謎の予知夢を見て
それのお陰で死なずに助かる
ついでに友達や周りの人も助かる

でも、助かったのはいいけど
その後、死の運命には逆らえず助かった人たちが次々と死んでいく
という内容

その死にかたを
ピタゴラスイッチみたいにいろんな些細な出来事が作用して
最終的に誰がが死んじゃう
その過程が面白い映画です

そんな感じで
風が吹いたら桶屋が儲かる的なバタフライエフェクトを
映像として見せてくれる
そこにこの映画の面白さの全てがあるわけです

なので、ストーリーなんて全く無くて
この映画にストーリー性を求めて観てしまうと
もう終わりです
つまらないです

この映画は超B級で超低俗
趣味の悪い死にかたをひたすら見せられる
そこに面白さを感じれるかどうかは人それぞれで
嫌いな人は絶対にこの映画を好きにはなれない


で、 僕はというと
結構、楽しめた

そもそも、こんなアホな映画は大好きだし
何よりこの映画はちょっとやり過ぎていて
そこが面白い

前作はそんなに覚えていないけど
本作は前の作品に比べるとグロさが増していたように思う

そのグロさもやり過ぎていて
ちょっと現実離れしているというか

表現がアホすぎて笑えるんですよね

冒頭のカーレースクラッシュ大事故現場の予知夢のシーンからめちゃくちゃというか
人が死にまくってるけど
その表現が安易過ぎて逆に面白いんですよ

しかも、本作は3Dの映画ということもあり
飛び出す演出がすごく多くて
それがうざいったら無い

無意味に飛び出そうとしてるから
なんやねんこの映像…って状態

これでさらにアホさが相まって笑えてしまう

早すぎた3D映画「13日の金曜日 PART3」みたいな
無駄に飛び出してきてうざい
でも、それが面白くて笑えてくるような
これを観たときと同じような感覚になりました

 

グロい描写に関しては
ここまでやればもはやグロくない

てか、明らかに笑わしに来てますからね

美容室のシーンなんて
煽って煽って緊張感を高めきって
なんやねんこの死にかた…

フリを全無視するという新しいスタイル


このシリーズの目玉でもある
死のピタゴラスイッチですけども
正直、全然上手くない

些細な出来事が発端で
それが数珠繋ぎのようになっていき最終的に死に至る
みたいな偶然に偶然が重なる面白さが本質のはずなのに

誰かの超能力の念力で全部動いてるのか?
と思うほど全ての動きが不自然


登場人物の言動もよくわからなくて
みんな自分から死ににいってる

主人公の彼女の友達とか
頭おかしいとしか思えませんしね

終盤とか危機感なんて全くなく映画を観ること優先してたりするし
てか、命の恩人の言葉に聞く耳を持たないという
なかなか頭のおかしい女


前作のピタゴラスイッチはまだ上手く見せてたと思うんですけどね

本作はすごく強引というか
すごく無理があるというか…

全然納得できない死にかただし

いやいや…あり得ないだろ
さすがに無理あるだろ
の連続だったりします

プールの排水溝に吸い込まれての
最後の死にかたとか無理がありすぎて大爆笑です

車に水が溜まって死にそうになるシーンの
上の窓から顔面だけ覗かせてる絵面なんて
危機的状況なのに面白すぎて全然怖くない

黒人のボディーガードの人なんて
死ぬのが唐突すぎて笑ってしまう

基本みんな死にかたが滑稽で
恐怖心や緊張感より笑いが圧倒的に勝っています

ラストシーンなんて完全にコントのオチですよ
最後まで笑わせてくれました


そんな感じて
この映画は真面目に観たら負け
めちゃくちゃなものにツッコミを入れながら観ると楽しいです

暇なときに観ればいいと思います
って言うか、こんな映画観なくてもいい

 


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