どうもきいつです
特撮映画「劇場版 ひみつ×戦士 ファントミラージュ！ 映画になってちょーだいします」観ました
特撮ドラマ「ガールズ×戦士」シリーズの第3弾
「ひみつ×戦士 ファントミラージュ！」の劇場版
正義の怪盗ファントミラージュが映画に出演することになり
撮影現場で大騒動が巻き起こります
監督はテレビシリーズで総監督も務めている三池崇史
主演はドラマ版でもお馴染みの
菱田未渚美、山口綺羅、原田都愛、石井蘭の4人です
他にもドラマに出演していたキャストも多数登場します
あらすじ
イケない心をちょーだいして平和を守るファントミラージュのもとに
世界的な映画監督の黒沢ピヨシから映画出演のオファーが届いた
映画出演にのりのりになるファントミラージュの4人だったが
逆逆警察によって監督がイケナイヤーにされてしまい撮影現場で大騒動が巻き起こる
感想
子供たちを楽しませようとする要素で溢れている
完全に子供のための映画です
映画としてはすごく変だけど
ファントミが好きなら大満足できると思う
三池崇史が監督だからという理由だけで観てしまうと…
僕はテレビシリーズを毎週観ていて
映画化するということで本作も観てきました
まず、本作のテレビシリーズは完全に子供向けの内容で
ドラマとしてはそんなに面白くないです
ストーリーも子供向けだし
大人が感動させられるような深い内容のエピソードがあるわけでもない
子供を楽しませることを徹底的にやってるドラマです
しかも、楽しめるのは女の子だけだと思います
ただ、終始ゆるゆるの作風が妙にクセになったり
日曜朝の子供向け番組のわりに
まあまあ有名な俳優や芸能人が度々登場したりする
すごく変なドラマでもあります
他にも
主役4人をアイドル的な売り出しかたをしてるので
アイドルを見るような目線で見ることもできたりする
そういった点では
大人が楽しめる要素もあったりするんですよね
で、劇場版の話になりますが
劇場版もテレビでやっていたこととほぼ同じで
すごくゆるゆるな内容です
そして劇場版も子供を楽しませることを一番に考えて作られている
ドラマ版を映画に合わせて尺を伸ばした感じだと思います
でも、テレビとほぼ同じことをやってるけど
映画館だからこそ楽しめる要素もあります
本作は映画館で子供たちが歌って踊って楽しめるように作られている
テレビで流れていた主題歌が本作の劇中でも流れて
お馴染みの歌だからみんなで歌って踊れるんですよね
終盤には元気玉的な展開で
みんなで応援してファントミに力をわけてあげる
みたいな演出もあったりする
全体的にみんなで参加して楽しむ映画になっています
テレビ版の使い回しの映像がとても多くて
そこに引っ掛かる人もいるかもしれませんけど
これに関しても
やっぱり子供を楽しませることを考えれば
これが正解なんですよね
新しく映画用にダンスシーンを撮ってもいいけど
子供はいつもの映像を見たいと思うんですよ
いつもの映像だから一緒に踊って歌える
それに
いつもの変身のダンスシーンや必殺技のダンスシーンなど
こんなのテレビで何十回も見せられていて
自分は完全に飽きていると思ってたけど
映画館でこれをあらためて見せられると
大人の自分もこれを求めていることに気づかされる
やっぱりこれを見なきゃファントミじゃないんですよね
しかも、4人の変身シーンをフルで見れるのは
長尺の劇場版ならではなのかもしれない
主題歌のOP曲もいい曲が多いので
それを全部観れたのもすごく良かった
新曲もよかったし
なんかこの映画はアイドルのライブを観てるときの感覚にも似ていて
普通の映画を観ているときの感覚とはちょっと違いますよね
あと30分くらい伸ばして
ED曲も全部見せてほしかったくらい
アンコールを求めてました
とは言え
このみんなで歌って踊って楽しむ映画
ということに関しては
タイミングが悪すぎましたね…
これは仕方ないですけど
みんな心の中で歌って踊ってね
みんな心の声で応援してね
というのが毎回付け加えられていて
ちょっとさみしい
本当なら歌やダンスのシーンですごく盛り上がるはずだけど
コロナの影響でそれができないんですよ
最後の応援なんか最高に盛り上がったはず
これだけは本当にかわいそう
作った側も観る子供たちも
残念です
でも、それ以外にも面白い要素はあって
コロナの影響を差し引いても楽しめた
特にファントミ4人の可愛さが存分に引き出されていてアイドル映画としても素晴らしい
正直、4人とも演技は全然上手くないけども
もとから持ってる愛嬌や魅力はすごく伝わってきます
変顔や変なコスプレ
あげくにはちょんまげになったりしてますけど
そこから彼女たちの魅力が垣間見える
僕はよく映画に出てくる変顔をすごく否定してますけど
本作の変顔に関しては最高だと思ってます
この変顔は
オチとして笑わそうとする変顔じゃなくて
変顔自体が目的になってるから面白い
唐突に4人が巨大扇風機の前に立って顔面を崩しだすのは全く意味わからないですからね
それが逆に面白い
そして可愛い
特にファントミクローバーこと原田都愛ちゃんの変顔は素晴らしいですね
テレビで観てたときから思ってたけど
普通に変顔が面白いです
変なことをさせられてることが多かったけど
だからこそ4人の可愛さが際立っている
それがこの作品の魅力にもなっています
それと、中尾明慶の意味のわからん演技も面白かった
支離滅裂ですごく変なキャラだけどなんか好き
ゲストキャラなのに無駄に存在感があって
この映画のもう１つの顔かもしれないです
ちょっと気になったことがあるとすれば
小栗旬と斎藤工が出ているテレビでのシーンを使い回して
この2人が出演している感じにしているのは
さすがに少しこすいかな…
まあ、どうでもいいことだけど
でも、どうせ出すなら
ちゃんと出演してくれた方がテンション上がるし
でも、それはさすがに無理だったんでしょうけど…
あと、この映画を三池崇史の新作映画として
映画を観る気持ちで観てしまうと
頭を鈍器でぶん殴られたような気持ちになると思いますよ
本作はあくまでファントミの劇場版で
ファントミが好きだということが大前提ですから
ファントミを知らずにこれを観ても面白いとはならないと思う
映画として面白い要素なんて全然ないし
初見でこの映画を面白いと思える人は変態です
コロナという最悪な状況での公開にはなってしまいましたが
それでもこの映画が子供を楽しませようとしている熱意は伝わってきます
ファントミの魅力が詰まった素晴らしい映画でした
可愛いファントミの4人が見れて大満足です
この映画、完全に始まってる！！
ひみつ×戦士 ファントミラージュ! DVD BOX vol.1
