何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

特撮「仮面ライダーゼロワン」感想 同じことの繰り返しが多くて途中で飽きた

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どうもきいつです


特撮ヒーロードラマ「仮面ライダーゼロワン」観ました

2019年9月から全45話放送された令和最初の仮面ライダー
人工知能をテーマに
人間に範囲を翻したロボットと仮面ライダーゼロワンとの戦いを描いています

 

www.nanimokamogakokkei.com

 

あらすじ
人口知能搭載型ロボのヒューマギアが様々な仕事で活躍する時代
ヒューマギアを開発し製造する飛電インテリジェンスの2代目社長として
売れないお笑い芸人の飛電或人が任命される
或人は仮面ライダーゼロワンに変身して
ヒューマギアを暴走させるテロ組織の滅亡迅雷.netとの戦いに巻き込まれていく

 

感想
なんかマンネリな展開の繰り返しで
正直、途中で飽きてしまった
設定、デザイン、演出などは良かっただけに
ちょっともったいない
ラストの展開はなかなかいいけど
そこまでの積み重ねがないので
盛り上がりに欠けたように思います

 

仮面ライダーは毎週欠かさず観ていて
本作も当然のごとく最後まで観ました

令和仮面ライダーの第1作で
テーマが人工知能と今までに無いテーマでもあったので
とても期待していました

1年間通して観てみた感想は
あまり面白くなかった

良いところもあるにはあるけど
それでも補えないくらい総合的に微妙

個人的に平成仮面ライダーのワーストだと思っている「仮面ライダーゴースト」に
匹敵するくらいかもしれない

新型コロナウイルスの影響をもろに受けて
可哀想な不運な作品ではあったんですが
それを差し引いてもちょっと微妙過ぎるかなと思います

 

いろいろと好きではない部分がたくさんあるんですが
まずは良かったと思うとこから

人間に近づきすぎた人工知能をテーマにしているのはとても面白いです

よくあるSF的な設定ではあるけど
仮面ライダーでは初めてのテーマですし
石ノ森章太郎作の「人造人間キカイダー」に通じるものもある

人工知能が発達してきた現代社会にも合っているテーマだと思います


そして、仮面ライダーたちのデザインに関しても格好よくて好きでした
主役ライダーのゼロワンはとてもシンプルだし
蛍光イエローに黒という配色も目立って記憶に残りやすい
バッタモチーフなのも原点回帰って感じで
昔からの仮面ライダー好きも好感が持てるんじゃないでしょうか

ゼロワンのフォームチェンジ後のデザインも
全体的にセンスがいいです
わかりやすく色分けされているし
それぞれの個性も際立たされています

他の仮面ライダーも
奇抜さよりも格好よさ重視のが多くて
子ども大人関係なく受け入れられやすいデザインだと思います


戦闘シーンも
わかりやすくカッコいい見せ方が多くて
子どもも真似したくなると思う

特に必殺技は少年漫画みたく
画面上に大きく技名が表示されたりして
子ども心をくすぐるような演出で好きでした

 

個人的に好きだったのはそれくらいで
それ以外はあまり好きじゃないです

特に酷いと思ったのは
1年間通してほぼ同じようなことを繰り返しているのですごくつまらなった

ストーリや展開、アクションなど
ずっと同じことを繰り返しているだけで
すごく味気なくて単調なんですよね

本作は全部で4章に分けれると思いますが
それぞれの章の中でも同じことを繰り返しているし
章自体も結局やってることは同じようなことで
正直言って最後までほぼ話が進んでないんですよ

人間と人工知能は仲よくしましょう
というのをひたすら毎週やってるだけ
個別のエピソードもそんなのばっかり
その上、全体を通したテーマもそれ

ヒューマギアが暴走してゼロワンがそれを止める
基本はその流れです

全体のテーマを人間とAIの関係性にして
その中で個別のエピソードはそれに関するけど
違った切込みの話にもできたと思う


それにアクションシーンもマンネリ
毎週代わり映えの無い単調な戦いをひたすら見せられる

最初のほうはまだ敵のバリエーションがあるのでそこまで酷くはないですけど
お仕事勝負みたいなのが始まってからは
毎週仮面ライダーサウザーとの闘い
しかも、毎回同じような戦い方で
使い回しの映像でも気づかれないレベルだと思う

それ以降も仮面ライダー対仮面ライダーばかりで
最後まで全然変わり映えが無いんですよね

フォームチェンジすらほとんどしなくなりますから
1年間通してアクションシーンが本当につまらなかった

 

あとは細かいことを言っていくと


仮面ライダーサウザーこと天津垓の扱いが悪すぎます

このキャラは敵として重要な役割を担っているのに
あまりにも小物になりすぎていて
全然魅力を発揮できていませんでした

途中からは完全にギャグ要員で
最後まで全く見せ場も無く
中途半端にロボット犬との感動エピソードがあっただけ

味方についた時も全くカタルシスが無かった

使いようによっちゃこの天津垓は
すごくいいキャラになったと思うんですけどね

ギャグみたいに乱用されてた1000パーセントって言葉がありましたけど
1回くらいカッコよっくそのセリフを決めるシーンがあってもよかったと思う

 

あと、人間とヒューマギアの関係性に関しては
かなり悪いです

ヒューマギアはロボットだけど人間と同じだ
みたいな話なんですけど
本作はどう見ても平等ではないですよ

主人公の或人ですら
ヒューマギアを人間扱いしているスタンスだけど
本作を観てる限りじゃ
ヒューマギアをペットくらいに思っているようにしか見えない

そもそも、ヒューマギアが壊れても
データさえ残っていれば復活させれる
というのがダメですよね
命の重さが人間と同じではない

この設定がヒューマギアはロボットだ
人間とは別物だ
と言っているようなもの

それはそれで
だからヒューマギアは人間より優れている
という展開にすればSFとして普通に面白いですけど
全くそんな展開にもならないし
基本的にヒューマギアは人間に忠実なペットでしかないんですよ

主人公の言ってることとやってることの乖離が
すごく気持ち悪くもある
ちょっと不快感すらありますね


嫌なところで言えば
途中からやたらと夢って言葉を使い出しますが
これもちょっと気持ち悪い

夢を持つことは大事だ
という子どもたちに向けられたメッセージではありますが
僕はこの偏ったメッセージが嫌いです

夢を持つことはいいことだけど
本作を観ると夢を持たなきゃならない
と思わされてしまう

僕は夢なんて持たなくていいと思っています
子どもに対して夢を持てと言う言葉は
大人のエゴでしかない

「仮面ライダー555」では
夢の裏表を描いた素晴らしいメッセージが込められていたんですけど

同じ仮面ライダーなのに
なぜ本作はこんなにも浅はかなメッセージを込めてしまったのか…

 

そして、ラストの展開

これは盛り上がるっちゃ盛り上がるけど
取って付けた感がハンパないです

今までの積み重ねが無いから
いくら衝撃的な展開にしてみても
ただ薄っぺらいだけです

滅が人間に反乱を起こすってのも
或人が憎しみに駆られて暴走するのも
中身が無く薄っぺらい

滅の反乱に関しては全く理屈が通っていない
なぜ反乱を起こすのかの部分が完全に抜け落ちています

人間に悪意があるから滅ぼすとか言ってるけど
なぜ悪意があると思っているのか
というところは全く描かれていません

滅が人間に酷い仕打ちをされていたとか
人間の悪意を目の当たりにしてきたとか
バックボーンがあれば理解もできるけど

そもそも、指示を受けていたから反乱を起こしていただけだったわけで
そこから解放された上に、その指示者である人工知能が悪意の塊だったのなら
むしろ、逆の発想になると思いますけどね

AIが悪意に満ちていたのならヒューマギアを滅ぼさなければとなって
ヒューマギアを守るゼロワンと戦う展開のほうが盛り上がったかも


或人の闇落ち展開に関しても

イズが壊されたから怒るというのはわかるけど
やっぱり薄っぺらい

ここは或人とイズの関係性は
恋愛関係にしておくべきだったと思うんです

この2人の関係性は最後まで社長と秘書で
最後の展開にはちょっと弱いと思うんですよね

人間とAIが恋に落ちるというのは
本作のテーマの最大の終着点だとも思うんですけども
この2人だけでなく恋愛描写が全くありませんでした

子ども向けだからあえて避けてるのかもしれないけど
だからこそ、そこは描くべきだと思いますけどね


それと、最後にイズを復活させるのもちょっと微妙なラストかな
記憶は無いにしてもイズを復活させてしまう展開に
結局、人間扱いしてなかったんだ
と思わされてしまった

記憶が無くてもラーニングさせればいいんだ
というのはほんとにペット扱いですよね

ヒューマギアの扱いが安易すぎます

 

正直、他にもかなり言いたいことや納得いかないところがたくさんあるけど
ちょっときりがないですね

ただ、それらを総合して言えるのは
登場人物の描写が薄い
人間関係や個々のエピソードなど
そして、テーマが深掘りされていない
そこをもっと描くべきだった

無駄に同じようなことを繰り返すくらいなら
他にやるべきことはあったんじゃないのかと思う

 


今回の仮面ライダーは
整合性も悪いしやりたいこともブレていて
ちょっと酷かったなと思います

人工知能がテーマの名作は昔から山ほどあって
そこから学ぶべきものはたくさんあったんじゃないですかね

安易に人工知能と言うテーマに手を出しただけなのか
あまりにも浅はかな作品でした

 


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