どうもきいつです
SF映画「TENET テネット」観ました
人類の常識である時間のルールから脱し
世界の崩壊による人類滅亡の危機にたち向かう主人公の姿を描いたSF大作
「ダークナイト」「インセプション」など
数々の話題作を手掛けてきたクリストファー・ノーランが監督を務めています
主演は「ブラック・クランズマン」で主演を務めたジョン・デビッド・ワシントンです
あらすじ
ウクライナのオペラハウスでテロ事件が発生
出動した特殊部隊員の男はロシア人たちに捕らえられてしまい自害する
しかし、飲んだ毒薬は睡眠薬であった
目を覚ました男は
謎のキーワードTENETを与えられ
第3次世界対戦の阻止すべく立ち上がる
感想
あまりに複雑なSF描写に脳ミソが追い付かない
説明不足で全貌も掴めない
正直なにをやってるかわからん映画
でも、超面白い
こんな発想を実際に映像にしてしまう凄さ
意味がわからんのにエンターテイメントとして成立している謎のバランス
かなり話題になってる本作ですが
僕も前からとても楽しみにしていました
せっかくなので
大阪のエキスポシティにある109シネマズの巨大IMAXシアターで観てきました
やっぱり日本最大級の大きさのスクリーンなだけあり
ものすごい迫力
しかも、ここのIMAXシアターでは
IMAXカメラで撮影された映像をフルサイズで観れるということもあり
観るならここだと決めていました
日本ではまだ東京と大阪の2ヶ所だけで
観れる場所は少ないですが
観るならフルサイズで観るのが
やっぱりおすすめです
そして、ここから本編の話ですが
とにかく面白かった
単純に面白いです
いろんな人のいろんな感想が飛び交ってる本作ですけども
僕はすごく楽しむことができました
これぞ映画体験
僕はやっぱりこんな映画が大好き
普通では体験できないことを
この映画を観ることで体験できる
映画だからこそのものすごい世界を見せてくれる作品でした
この映画を見た人たちがこぞって言うのが
難解過ぎてよくわからないとか
1回見るだけじゃ理解できないとか
そんな感想が多いですけど
確かにそれは間違いないです
マジで意味わらないことをやってるし
説明が少なくてストーリーもよくわからん
でも、僕はそこは大して問題ないことだと思ってるんですよね
みんなこの映画に関して
考察しようと躍起になってる風潮がありますけど
この映画は別に考察なんてしなくていいと思うし
むしろ、みんな無駄に敷居高くしてるよな
と思ったりもします
意味がわからなくても嘆く必要なんて全くなく
理解できなくて当然
そもそもこの映画は理解させようとして作ってないですからね
でも、本作はべつにバカが観ても普通に楽しめる
エンターテイメントとして本当に楽しい映画
考察したり深読みする面白さはもちろんあって
それがこの作品の魅力の1つではあるけど
意味わからんけどなんか面白い
で十分な映画でもあるんですよ
2回観なければ理解できないと言うものの
1回目でもすごく面白いです
だからこそ2回目も観たくなる映画でもある
2回観るのが前提なのはどうなのか?
って否定的な意見もあるけど
そもそも観る回数を決めるのは観る側だし
1回観てつまらなければ2回観る必要なんてない
別に強制されてるわけではないですから
この映画のすごいところはいろいろとあって
まずは映像表現
現行の時間と逆行の時間の挟み撃ち
このとんでもない設定を実際に映像にしてしまうという恐ろしさ
この映像を体感できるというだけでも
この映画を観る価値があります
はじめはこの時間の挟み撃ちというのが
いまいち理解しづらくて
なに起きてるんだよって状態ですが
本格的に主人公が逆行しだしてからは
なんとなくこの構造が理解できてくる
そうなるとマジでこの映像が最高に面白い
現行の時間と逆行の時間がすれ違っていく様子なんて
ワクワクしてたまらんですよ
しかも、ただすれ違っていくだけでなく
お互いの時間が絡み合うという
かなり複雑で難解な事まで成し遂げてしまってる
こんな映像はこの映画でしか観れません
現行の主人公と逆行の主人公が戦う場面とか最高ですよね
はじめは意味不明だったのが
逆行の主人公の姿を追うことですべてが繋がります
しかも、ここでのアクションシーンが圧巻
何やってるのか脳ミソが追い付きません
でも、かなり練られたアクションなのは理解できる
カーチェスもほんとに面白いですよね
あんな異様なカーチェスは今まで観たことがない
めっちゃワクワクさせられます
とにかく逆行のシーンは何が起きているのか理解が追い付かないけど
それを含めてとても素晴らしい映像になっています
スゲーとしか言いようがない映像
それと、本作で最もすごいと思ったのが
難解でよくわからない設定やストーリーなのに
ちゃんとエンターテイメントとして面白い
というところ
意味がわからないのに楽しめる映画でもあるんです
現行と逆行の挟み撃ちは複雑でよくわからんし
ストーリーに関しても
説明不足でかなりフワッとしていて
結局、目的や思惑などよくわからない状態が続きます
その上、登場人物の描写も薄くてなにを考えてるかわかりにくい
そんな理解が難しく掴み所のない映画ではありますが
意外と映画としてはわかりやすく見せてたりします
特に伏線の見せ方や回収はわかりやすくてとても上手い
中でもニールの正体なんかは
そこに至るまでに伏線をしっかり見せて
最後に丁寧に回収してくれるから
納得できてスッキリする
逆行の場面に関しても
複雑で難解なことをしてるわりには
要所にわかりやすく伏線を散りばめて
最終的にはしっかり回収して繋がりが理解できるんですよ
他にも伏線の見せ方が
わざとらしくない程度にわかりやすく見せてくれて
難解な映画だけど最後までしっかりとついていける
ストーリーもよくわからないところが多いけど
世界を救うという単純明快な大筋は明確に示されているので
なにをやってるのかわからないながらも
進んでいる方向は見失わないんです
さらに、素晴らしい映像が本作を彩っていて
最後まで全然飽きずに観ることができる
終盤の戦争のようなアクションシーンなんて
正直、何が起きてるのかほとんどわからないけど
あの派手な映像にいつの間にかハイになってますし
SFに対する異常なこだわりを見せながらも
エンターテイメントとしても素晴らしい作品に出来上がってる本作は
すごく不思議なバランスですよね
矛盾してるとか説明不足とか
いろいろと指摘される部分もあるだろうけど
本作に関してはそんなのどうでもいいと思わされます
そもそも、こんなあり得ない無茶な設定を映像として表現している時点で
矛盾があるのは当たり前だし
むしろ、そんな無茶なことをここまで上手くできているのが天晴れですよ
そして、謎めいた難解な映画だからこそ
誰かと観に行ったとき
映画の帰りに熱く語ることができる
この映画の話ですごく盛り上がると思うんです
そういうのに映画館へ観に行く意義を感じる
本作の存在は本当に映画らしくて
いろんな意味で楽しませてくれるんです
今回は考察について全然書きませんでしたが
様々な人たちが考察を発表していて
今さら僕が…
ってのもあるので書いてません
それに、この映画は自分でいろいろと考えることで面白さが増すとも思います
いろんな人が本作を考察していますし
そういうのを読むのはいいと思うけど
自分で考えるというのもこの映画の楽しみかたなのかな
とも思います
自分で考えて導きだした答えを友達なんかと
語り合うのが最高に楽しいかも
てか、そもそも考察なんてしなくてもいい
かしこぶって考察なんかするより
バカみたいにこの映画を肌で感じるのも楽しみかたの1つです
ノーラン作品は「メメント」「ダークナイト」「インセプション」など
個人的に好きな作品がたくさんありますけど
その中でも本作は1番好きかもしれない
この映画はノーランの本領発揮って感じ
こだわりが強い監督なだけあって
それ故に短所が目立つ作品も多いですが
本作はノーランの最大の長所が短所を補ってる映画で
ノーランだからこその娯楽超大作になってると思います
巨大なスクリーンで想像を絶する世界を肌で感じる
こんな体験ができるから映画を観るのが好き
この映画は素晴らしい映画体験を与えてくれました