何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」感想 これは映画館で観るべきアニメではない

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どうもきいつです

アニメ映画「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」観ました

吾峠呼世晴による人気漫画をアニメ化した「鬼滅の刃」の続編となる劇場版
テレビアニメ最終話のその後
原作7巻・8巻の無限列車の戦いが描かれます

テレビアニメ版のキャストやスタッフが再び集結して作られています

 

あらすじ
鬼殺隊として鬼を討つため戦う炭治郎は
蝶屋敷での修行を終え仲間たちとともに
40人以上も行方不明になっているという無限列車に到着する
炭治郎たちは鬼殺隊最強の剣士の1人煉獄杏寿郎と合流して
無限列車の鬼と対峙する

 

感想
このアニメが面白い面白くないか
ということよりも
アニメ映画って一体何なのか?
ってことを考えさせられてしまった
本作は漫画「鬼滅の刃」の映像化であって
映画化ではない

 

テレビアニメの「鬼滅の刃」を観ていて
その続編でもある本作も気になっていたので観てきました

正直、大ファンではなくて
それなりに面白いから観ていたアニメって感じ
世間の大ブーム程の熱量は自分には全然無いです

 

「鬼滅の刃」初の劇場版である本作ですが
世間の声は概ね大絶賛ですね
僕が観た回では感動して泣いてる人もかなりいましたし

ただ、僕の考えとしては
この作品が面白いか面白くないか
ということはすごく難しいです

そもそも、この作品をどう観るかで感想が全然違ってくると思う

この作品を「鬼滅の刃」のアニメ映像として観るかアニメ映画として観るか
その違いはかなり大きいと思う

ファンなのかファンでないかよりも
この見方の違いで面白さが全然違ってくるんですよ


そして、僕が思うには
この作品を観たほとんどの人は
本作を「鬼滅の刃」の映像化として観ている
だからみんな大絶賛なんです
映像化としてはすごくクオリティが高い

で、本作を「鬼滅の刃」のアニメ映画として観ると
マジで全然面白くない作品だと思う

僕は両方の気持ちがわかるので
肯定的でありつつ批判的でもある
なんかすごく変な気持ちです


映画館で上映しているから
この作品を映画として観るべきじゃないのか
とも思うんですけど

その考えもちょっと微妙な気がして…

今の時代、1作で完結しないアニメ作品を
何作も順番に映画館で公開していくって作品もすごく多くて

映画館だから絶対に映画を上映する
って時代は終わってる

テレビアニメを放送しているだけじゃ儲からないのもありますし
映画館で上映してお金を稼ぎ
それをより良いアニメ作品を作るために還元していく
というシステムはありだと思います

 

そして本作の話ですが

本作も同じで「鬼滅の刃」のアニメ映像を
映画館で上映していると思えば
原作大好きな人やアニメの続きを見たかった人が満足する作品だと思うわけです


ただ、本作のタイトルには劇場版とついてるし
たぶん制作側も映画として作っている部分は大いにあると思います

なので、ここからはアニメ映画として観た場合
この作品はどうなのか
ということを語りたいです


アニメ映画として本作を観ると
かなり酷い出来だと思います

金儲けのために客を舐めきってることをしている

「鬼滅の刃」が好きなファンなら絶対に観に来るだろう
という部分だけに頼りきった映画です

そもそも、1つの作品として
何も始まっていないし何も終わっていないストーリー
てか、本作だけではストーリーについて語れないんですよね
面白いかどうかすら判断できない

20巻ほどある漫画の1エピソードを抽出しただけの内容で
この映画を観ただけでは完全に消化不良
満足度が全然無い

とりあえずちょうどいいエピソードを映画として上映しよう
て感じの作品だと思います


そもそも、この映画の立ち位置がよくわからなんですよ
このエピソードってテレビアニメじゃダメだったのか?
という疑問も生まれる

例えレギュラー放送でなくても
テレビのスペシャル放送じゃダメなのか?

結局は映画館で上映すれば金儲けに繋がるから
それだけ

別に金儲けは悪いことじゃないけど
この作品は金儲けで終わってしまってるから印象が悪い

テレビアニメだけ見ていた人からすれば
本編と直接つながっているエピソードを
わざわざ映画館でお金を払って観なければならないのか
という不満もあるでしょうし

この映画の存在自体があまり親切ではないですよね

おそらくテレビアニメの2期が放送されるなら
この映画もテレビで放送されるとは思うけど

 

なによりも僕が思うのは
映画館で観るのならばもっと特別なものが観たいってことなんですよ

昔からテレビアニメの劇場版はたくさんあって
同じ少年ジャンプの作品なら
「ドラゴンボール」や「ONE PIECE」なども劇場版が作られています

それらのほとんどが劇場版オリジナルの作品で
スペシャル感がすごくあるんです
そこにワクワクさせられるし
映画館ならではの体験がある

何故「鬼滅の刃」はそれをやらなかったのか
そこがすごく疑問

漫画の内容的にも
オリジナルストーリーが作りやすい部類だと思うし


無限列車のエピソードが
長さ的に映画の尺に向いてるし感動的だから
ということでの映画化だとは思うけど

尺以外の部分では全然映画向きのエピソードではないですよね

敵に関してはただの下っ端で盛り上がりに欠けるし
アクションに関しても
終盤に戦いがあるけどそこに至るまではダラダラとしてテンポが悪い

やたらと説明セリフが多すぎてほとんど喋ってる映像が続きます

もっとアクションを見せてくれよと思ってしまいました

登場人物の魅力もさほど引き出せていなく
舞台は列車の中だけですごく地味

そして、ラストのバトル
ここはみんな大好きなとこだろうけど
正直言って唐突過ぎる

急に出てきた強い敵と大して思い入れのない強い仲間が戦う
なんとなく盛り上がってる感じは出せてるけど
何を見せられてるんだろうって感じなんですよね

思い入れのない2人の壮絶な戦いを見せられてもあまりテンション上がらないし

最後の感動シーンも
この人つい最近出てきたばっかの奴じゃん
て思ってしまって感情移入もさほどできないし

「鬼滅の刃」全体の中の1エピソードとして見れば
衝撃的な展開だし重要なものだとは思うけど
単体でこれを見せられるとかなり微妙です


これは原作のエピソードを貶してるわけでなく
これをわざわざ映画でやることなのか?
ということを言いたい


僕はストーリーがどうとか
そんなのどうでもよくて

少年ジャンプのバトル漫画の劇場版を映画館で観るなら
アクションシーン満載の派手な映像が見たいし
原作ではいないような強大な敵が見たいし
炭治郎やその仲間たちが大活躍してほしいし
最後には炭治郎が強大な敵を派手にブッ倒してほしかった

原作エピソードなんてテレビでやってくれ
って感じですよ

映画オリジナルストーリーだったとしても
絶対に客めっちゃ入ると思いますし


本作の内容は
漫画で読める内容だしテレビでやればいいじゃんって内容で
スペシャル感は全くない

僕のアニメ映画に対する思い入れの強さもあるかもしれないけど
アニメ映画と言うのならば
特別さはかなり大事だと思うんですよね


原作ファンならば
大好きなエピソードが映像化されて大満足
だろうとは思いますけど

制作側がそこに甘んじてしまうと
ヒットしたことだけに満足して志が低いんじゃないのか
と嫌な見かたもしてしまいます


僕はこの作品を別に映画館で観るべきアニメではないと思った
どうせテレビで放送されるだろうし

映画館で観たからって
特別に気持ちが昂ったり
特別に心揺さぶられて感動する
というような作品ではない

原作を読めばそれと同等の感動はあると思います

「鬼滅の刃」のアニメ映像が観たい人は大満足の作品で
アニメ作品としてはすごくクオリティが高い

でも、アニメ映画ではないんですよ

 

今の時代はこんな作品の展開の仕方もありと思います
映画館で上映されるからって
絶対に映画である必要はないです

でも、せっかく大人気になった作品だし
少年ジャンプ作品なら映画オリジナルのスペシャルなアニメ映画を観たかった
という気持ちもすごく強い

本作は「鬼滅の刃」のアニメ映像化なのかアニメ映画化なのか
これに満足できるかどうか
その受け取り方は人によると思います

自分は映画館でしか観れない「鬼滅の刃」を観たかった

 


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