どうもきいつです
スリラー映画「ザ・ハント」観ました
富裕層の人間たちが娯楽目的で行う人間狩りを
題材にしたバイオレンススリラー
標的として集められた男女のサバイバルを
社会風刺を盛り込み描かれます
「ゲット・アウト」「パージ」など
数々のホラーやサスペンスをヒットさせてきたジェイソン・ブラムが製作
「コンプライアンス 服従の真理」のクレイグ・ゾベルが監督を務めています
あらすじ
広大な森の中で目覚めた男女
この場所がどこかわからず
どうやって来たのかもわからない
彼らが巨大な木箱を開くと
そこには1匹のブタと武器が入っていた
状況を理解できないまま何者かに銃撃され
彼らは武器を手に逃げ惑う
感想
序盤のテンポよく次々と人が死んでいく描写は
なかなか刺激的で面白い
途中の展開もスリルがあるし楽しめました
ただ、真相が明かされていくにつれショボさが際立って
最終的にはなんじゃそれって感じ…
富裕層が庶民を狩る
という設定に惹かれて観てきました
なかなかショッキングなテーマで
どんな内容なのかかなり期待していました
グロい映画なのかなと予測してましたけど
想像通りグロかったです
グロいのが苦手な人は
観るのが厳しいかなと思います
僕はそういうの好きなので
最後まで楽しんで観ることができました
特に序盤がとても好き
一体、何が起きてるのか
この人たちは誰なのか
そもそも主人公は誰なのか
謎だらけの中で次々と人が無惨に死んでいく
これが、とにかくショッキングで
スリル満点でハラハラさせられます
そして、そんな謎な状況の中で次々に人が死んでいく様は怖くもあります
それに死にかたは少しユーモアもあって
ちょっと笑ってしまったりもします
その中でも
主人公と思っていた人たちが容赦なく死んでいくという見せ方はなかなか面白い
この人が物語の中心になるんだろうな
と思わせておいて
その人をあっけなく殺してしまう
序盤はその繰り返しで
どういうこと!?
と少し混乱させられつつも
テンポ良く主人公らしき人たちが殺されていくのが面白くなってくる
それに、ちょっと感情移入しそうになったところで殺してしまうんですよ
そのタイミングが絶妙なので
死んでもそんなに嫌な気分にもならないし
次に誰が死ぬのかも予測できなくて
なんかすごくドキドキさせられます
狩られる側がある程度死んでしまうと
今度はめっちゃ強い巨乳美女が現れて
そこから
スプラッターホラーな雰囲気から
一気にアクション映画にシフトチェンジしていきます
急にすごい方向転換するな
と思ってしまいますけど
これはこれで面白い
今まで狩ってた側に逆襲するという展開も
とても気持ちいい展開だし
この美女があまりに強すぎて完全に無双状態
今まで調子に乗って狩っていた奴らが
ほぼ手も足も出ずに次々に殺されていく
ターゲットの中に実はやべー奴が紛れ込んでいるってのが好き
予想外の展開が起きて振り回される絶対的な主催者側の慌てふためく姿には爽快感も感じます
ここまで極端な事をやってくれれば
ダラダラとスプラッターが続くよりも楽しむ事ができたと思います
この極端な変化が本作の良いエッセンスになっていました
ラストの女同士の戦いも
激しくて泥臭くて個人的に好きな戦い
若干ギャグっぽい描写があったのもよかった
女同士のやり過ぎのケンカって感じが
映像的にもインパクトがあって引き込まれました
全体的な描写や意外な展開など
とても面白くて楽しめる映画でした
でも、ストーリーがいまいちな気がしてしまう
特に真相が明らかになっていくと
今までのミステリアスな魅力も薄まり
すごくショボく見えてくるんですよね
狩りをする富裕層の狩りをする理由とか
正直言ってショボすぎるというか
ネットで噂を拡散されたからそれの復讐のための狩り
なんか理由としては弱い気が…
というか
そもそも理由なんていらなくない?
単純に富裕層の娯楽で一般人を殺している
ってだけでも全然良かったと思うんですけど
娯楽で殺人を犯している富裕層
ってだけですごく社会の闇も感じるし
敵の回想シーンとかも邪魔な気がしました
狩りする側に変に感情移入できてしまって
視点が結構ブレるんですよね
で、結局これって何の話なの?
と中途半端にわかりにくいストーリーになってると思うんです
これって
社会風刺やブラックユーモアな作品でもあるので
そういう表現のためのこのストーリーでもあると思いますが
かと言って別にそんなに面白いわけでもなかった
格差対立、政治批判、ネットの陰謀論
いろいろとアメリカ人の好きそうな風刺描写があるけど
個人的にはあまり刺さりませんでした
僕が日本人で実感が湧かないのが大きいですが
ちょっと頭でっかちにも思えてしまう
この設定ならもっとバカな内容にした方が
頭カラッポで楽しめたかも
なんか風刺がメインになってるように思えて
それがノイズになってました
富裕層が一般市民を娯楽で狩って
その中にヤバい奴が紛れ込んでいて痛い目を見ました
ってだけのストーリーが無い映画でも全然面白かったと思うんですよね
むしろ、そっちの方がB級ホラー感があって
アホになってこの映画を楽しめたんじゃないかと思う
無意味に人が死にまくって
無駄にカッコいいアクションが見れるだけの映画のほうが個人的には好きかな…
個人的には社会風刺やブラックユーモアは
あまり刺さらなくて微妙でしたけど
刺激的なスプラッター描写は好きだし
テンポよくグロく人が死んでいくのはすごく楽しめました
社会風刺とか全然考えずに観たほうが楽しめるかも
誰が主役だとか
何故こんなことしてるのかとか
ブラックユーモアとか
深く考えずに観ればアホなB級映画として楽しめると思います